まさかの
どんどん、穴の奥に進んでいくスライム。
・・・なんか所々削られたような跡があるな。もしかしてここ人がいるとかじゃないだろうな?
---知識ここって人がいるのか?
(・・・)
へんじがない。ただのしかばねのようだ。じゃなくてっ!知識が知らない?いや答えられないとか?うーむ、、、まじか~。索敵とかのスキル無いかな?......おっ!あったあった『索敵』え~なになに、〔生物がいるか分かる。〕おぅ~超簡単な説明。
俺は早速スキルを取得した。『索敵』のLv1は、範囲が狭かったのかそこまで伸びたかのような感じがしなかったので、思い切ってLv5まで上げてスキルを発動すると、俺が進んでいる方向に20位の生物がいることが分かった。しかし分かったのは生物がいることで場所や、種類が分かる訳ではないので、どうしようか悩んでいると。知識が、
(スキル『鑑定』と、『マップ』を並立使用するとできます)
俺は知識が言った通りに『鑑定』と『マップ』を取得した。『鑑定』はLv3だとステータスやスキルを見ることができるので、ついでにと思いLv3まで上げた。『マップ』もLv3にした。おかげでスキルポイントが220まで減ったが、まだポイントは余ってるからいいか。そして俺はスキルを並立使用するとさっきの生物がゴブリンだったことが分かった。
なるほどここは、ゴブリンがほったのか。
さらによくみると、ゴブリンだけどさらに強そうな個体が一体いる。『ゴブリンジェネラル』と『鑑定』が記している。
---知識このゴブリンは、なんだ?
(ゴブリンジェネラル・・・ゴブリンが進化したした個体。大剣を装備することが多く他のゴブリンを支配下に置く。単体の場合Cランク、支配下のゴブリンがいた場合Bランク。)
ランクが分からないからステータスでも見るか。
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種族 ゴブリンジェネラル
Lv13
体力 345/345
マナ 0/0
スピード 153
攻撃力 148
防御力 183
スキル 支配Lv1 ユニークスキル
咆哮Lv1
剣術Lv4
棍棒術 Lv3
自動再生Lv2
残りスキルポイント3
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・・・強くね?イヤイヤイヤイヤLvが10も離れてるじゃん!それに何あのスキル『自動再生』?俺のステータス見てみろよ格上すぎるだろ!俺これだぜ!?闘うのとか無理だわー。
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名前 ソーマ 種族 ユニークスライム
Lv3
体力 20/20
マナ 42/42
スピード 14
攻撃力 10
防御力 42
スキル 学習 固定 ユニークスキル
物理ダメージ半減 固定 ユニークスキル
分裂 固定 ユニークスキル
体内空間 固定 ユニークスキル
風魔法 Lv2
棍棒術 Lv1
索敵 Lv5
鑑定 Lv3
マップ Lv3
残りスキルポイント210
称号 転生者
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よし、やめよう。だってまだ死にたくないもん。(本日二回目)
と思い『マップ』を閉じようとすると1つだけ反応がゴブリンと違うのがあった。『鑑定』で見るとなんと人だった。
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名前 アリィ 16歳 種族 ヒューマン
Lv16
体力 21/110
マナ 2/31
スピード 58
攻撃力 64
防御力 48
スキル 剣術Lv2
身体強化Lv1
格闘術Lv2
残りスキルポイント6
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なんでここに人がいるんだよ!?体力が少ない!どうする、助けるか?でも敵が強すぎる!でも、助けないと死んでしまう。どうする。どうする。どうする。どうする。
「誰か助けてぇぇぇーーーー!!」
---もう知るか!自棄だ、知識!敵の正確な数を教えてくれ。
(ゴブリンが21体、ゴブリンジェネラルが1体)
スライムは、素早く奥まで行くと手前にいたゴブリン2体に対して風の刃を一発ずつ放った。すると2体のゴブリンは自分の首がとんだと知らずに絶命し、さらに奥にいた2体のゴブリンの頭を半分に切った。
「え?スライム?」
「「「「「「「グギャ?」」」」」」」」
いきなり仲間の鮮血がかかったゴブリン達は、唖然としていた。そしてそれが仲間の血と気が付くと一斉に怒り出した
「「「「「「「グギャァーーーー!」」」」」」」」
---やばっ!めっちゃ怒ってる。
ゴブリン達は一斉に襲って来たが、ほとんどが風の刃で倒せてしまうため傷は負わなかった。だが、本命のゴブリンジェネラルはまだ動かない。
---なぜ動かないんだっ!
すると、巨体の割にとても素早く大剣で切り込んできた。スライムは、後ろに跳ぶことで衝撃を和らげたが、転生して初めてのダメージだったのですぐに反撃することができなかった。
---クソッ!分裂。
スライムは、ユニークスキルの『分裂』を使い1つを囮にしゴブリンジェネラルからできるだけ離れ、風の刃を放つが皮膚が切れただけでダメージもそこまではいっていない。さらに切ったところから『自動再生』で回復する。
硬すぎるだろ~風の刃じゃダメか。このままじゃ倒される。どうする...これより強い魔法は詠唱がある。どうやって時間を稼ぐ...よしこれに賭けよう。
そう考えているとゴブリンジェネラルが迫ってきた。
よしもっと近ずいてこい。あとちょっと。今だ!
ゴブリンジェネラルの大剣が地面についた瞬間『体内空間』から棍棒を出してゴブリンジェネラルにぶつけた。
「グァッ!」
---よしこれで≪マナよ槍の形を創り風を纏わせよ≫風の槍ッ!
風の槍がゴブリンジェネラルにあたる。
---やったか?
風の槍によって巻き上げられた砂埃が晴れるとそこには、大剣が折れ右肩におおきな穴が開いているだけだった。だがそれも『自動再生』によって煙のようなものがでてきてだんだんと傷が塞がろうとしていた。
---まじかよ...体を打ち抜いたと思ったのn「グォォーーーーー!!」ッ!
なんだこれ!?体が痺れる。まさか!これが『咆哮』か?クソッ、体が思うように動かない。どうする...
そう考えているうちにゴブリンジェネラルの傷が塞がりこちらに迫ってきている。
どうする風の槍を詠唱する暇なんてないぞ、それに避けようにも身体がうまく動かないから避けれない。どうする。風魔法をLv5まであげるか?もうそうするしかない、一か八かだ。
俺は風魔法をLv5まであげ、そして風の槍をできるだけ発動する。
---風の槍ッッッッ!!
4本の風の槍がゴブリンジェネラルの右足や横腹、顔にあたる。
「グァァァァァァ!!」
ゴブリンジェネラルは断末魔をあげ、ばたっと倒れた。
---勝ったのか?
すると、頭の中で「レベルアップ」と響いた。さらに「レベルが上限に達しました。進化しますか?」
ん?レベルの上限?進化?とりあえずステータスを見よう
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名前 ソーマ 種族 ユニークスライム
Lv20[最大][進化可]
体力 20/20→98/98
マナ 42/42→138/138
スピード 14→54
攻撃力 10→20
防御力 42→98
スキル 学習 固定 ユニークスキル
物理ダメージ半減 固定 ユニークスキル
分裂 固定 ユニークスキル
体内空間 固定 ユニークスキル
風魔法 Lv5
棍棒術 Lv1
索敵 Lv5
鑑定 Lv3
マップ Lv3
残りスキルポイント175
称号 転生者
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マジか...マナが3倍以上にあがってやがる。攻撃力だけやけに低いな、スライムだからか?まぁいいや。
スライムはステータスを見ながら倒したゴブリン達を体内空間にしまった。
---これで学習したらどうなるかな?楽しみだ。
スライムはとてもホクホク顔だ。(顔は無いけど)
「ユニークスキル『学習』を発動」
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名前 ソーマ 種族 ユニークスライム
Lv20[最大][進化可]
体力 98/98→256/256
マナ 138/138→151/151
スピード 54→138
攻撃力 20→105
防御力 98→253
スキル 学習 固定 ユニークスキル
物理ダメージ半減 固定 ユニークスキル
分裂 固定 ユニークスキル
体内空間 固定 ユニークスキル
風魔法 Lv5
棍棒術 Lv3
剣術 Lv2
自動再生 Lv1
索敵 Lv5
鑑定 Lv3
マップ Lv3
残りスキルポイント185
称号 転生者
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---うわぁ~こんなスライム嫌だわ~。防御力だけゴブリンジェネラル超えてるじゃん。
「うっ、うぅぅん」
---やばっ、忘れてた!知識回復魔法とかない?
(...応急処置なら光魔法のLv1の『ヒール』が使えます。)
今絶対知識呆れてなかったか?まぁ光魔法だな。
俺は光魔法を取得して『ヒール』を使った。
---これで、目覚めたら自力で帰れるだろ。それよりも進化をしよう!
「進化をしますか? YES/NO」
---もちろん、「YES」だ。
「YESを選択されました。進化を開始します。」
すると、だんだんと意識が遠のいていく。
あれ?これ、ちゃんと場所選んだほうがよくなかったか?それに何に進化するか聞いてないし...。