僕の名前は広江 充、ごく普通の高校生さ!キラッ
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誰がこの惨劇を予想できただろうか
本日12時、世界有数の商業都市 ネオ・オオサカが壊滅した
昼にはファションや料理の最先端が集められ若者文化の最先端を行っていた
夜には仕事帰りのサラリーマンが集い何処も彼処も宴会に興じ、夜が眠ることはなかったこの街が今はすべて瓦礫と化している
「はぁ はぁ、一体何が起こってるんだ!」
少年は倒壊したビルの合間を縫うように走っていた
幸い「アレ」は人を襲わないらしい元々警備用のリベルタだからだろうか
まあ、理由はどうでもいい
ついさっき、この惨状の元凶であるリベルタと鉢合わせしてしまったのだか 奴らは俺に興味を持たなかった
ひとまず最優先にすべきはこの瓦礫の山からの脱出だ
これ程の被害だ、ネオ・ニッポン軍も動いているだろう
「あっ、どうも」
元は地下鉄の入口だったであろう所を超えるとそこにはリベルタがいた
まあ、俺には無害なんだし気にする事でもないが
「キュイ ピピピ シンニュウシャ ヲ ハッケン ハカイタイショウ ヲ ヘンコウ」
「あれ?なんか言ってね?聞き取りずらいな」
「ハカイシマス」
「え?」
リベルタが俺のヒョロヒョロの体に向かって殴りかかってきた
俺は運動オンチだ、バク転ができなけりゃ縄跳びも出来ない
無論警備用リベルタのパンチなんて避けられないし、当たったら挽肉の如く潰されて今晩のおかずにされること間違いだろう
なんせ自分の体のことだ、自身を持って言える
『オレはここで死ぬ!!』
リベルタの推定500億万トンのパンチが理科の教室に置いてあるホネホネマンもびっくりな俺の体に触れようとした刹那 目の前に閃光が走る
切り刻まれ崩れるリベルタの巨体
その断面は異様なまでに滑らかで、その異常現象のすべてを物語っていた
「よお、お前 大丈夫だったか?」
5本の剣を地面に突き刺し、黒髪ツインテで赤いジャージを着た彼女は無邪気な笑顔で笑っていた
「ここら辺での生き残りはお前だけかぁ」
彼女は当たりを見渡しながらそういった
「なあ、お前名前は?」
「ひ、広江 充です」
「みつるかー、いい名前だな
私は中原 凛 これからお前を安全な場所に避難させる
安心しろ 絶対に生きて帰れるからな!」
「あ、ありがとうございます!」
よかった、何とか 文字どうりのコンクリートジャングルと化したネオ・オオサカから脱出出来そうだ
少年の心には安堵と得体のしれない不安が満ちていた
最後まで読んでいただきありがとうございます
普段は別のサイトで小説をアップしているのですが、今回は見切り発車無しで
しっかりと設定を作ってきたので安心してください