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プロローグ

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プロローグ


この世は不平等に溢れている。

誰かが言った。


「人はきっと、皆等しく幸せになれる。」



だが、それが嘘だと誰もが知っている。

容姿、能力、家柄─すべてが不平等で残酷だ。

生まれつきのそれらは足掻いたところで変わることはない。

貴族は大抵その子供や孫も貴族で、平民も貧民も変わらない。

たまに運命の歯車から反れる存在もいるが、それは本当に星の屑にも満たないほど。


貴族にとって平民、貧民は下に見る存在であるし、平民にとって貴族は雲の上、貧民は地面の下にみる存在。そして貧民にとって二つは恨めしい存在なのだ。



遠い昔、選ばれし者しか存在しなかった時代。当時は差別など存在しなかったという。

それはそうだ。だって下げる者などいなかったのだから。

生きとし生けるすべての生き物が、互いに慈しみをもって暮らしていた。


しかし、それは一瞬の幻。開けてはいけないパンドラの箱。禁断の果実。様々な世界の言葉で言い表すことが出来るが、ようは禁止事項であり危険物。

一口齧れば猛毒となり身体を蝕むのだ。

猛毒の苦しみによる絶叫。それは幸せの終焉を告げる合図となる─…。



最初に果実を口にしたのは貧民だった。

彼等はとても欲深い生き物であった。決して口にしてはならない禁じられた至宝。

その宝に触れられずにはいられなかったのだ。


彼等のせいで夢の時間は終わりを告げたが、正直なところ、その事実は、今回の物語にとってあまり重要なことではない。

この世界の始まりから、今日における世界までを語るとするならば、歴史学を百年は学ぶ必要があるだろう。



読者諸君に覚えておいてほしいのは、この世界には、三者三様の存在がいるということ。

そして貴族のみが、摩訶不思議な能力持ちばかりという2つの真実である─…。


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