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俺と愉快な能力者共  作者: エンゲル圭佑
学校   〜命懸けの友達作り編〜
1/6

プロローグ  「じゃあな、よっちゃん」

後々、ダークな作品にしていくつもりなので、苦手な方はご注意ください。


やあ!俺の名前は、冴木さえきけい高校一年生だぜ!

いきなりだけど、今度から都会の学校に転校するんだぜ!

いやぁ、いままで田舎暮らしだったから、都会は楽しみだ!いやっほーい!!!

知ってるか?都会の学校って、すっごく勉強ができる奴じゃないと入れないんだぜ!?

俺?・・・俺はバカさ!勉強は嫌いだぁぁぁ!!!

え?じゃあ何で都会の学校に通うことになったのかって?

知りたい?気になる?・・・ふふふ、そうだろう、そうだろう!

実はな・・・向こうの学校長から直々に「うちの学校来てよ〜」って言われたんだぜ!電話で!

きっと俺には特別な力があるに違いないんだぜ!厨二心が騒ぎだすッ!




「冴木、ウザいよ・・・」

「ごめん、よっちゃん・・・」

「誰に紹介してるの・・・僕はもう知ってるよ、それ・・・バカなのも知ってるよ・・・」

「ごめん、よっちゃん・・・興奮して変なテンションになっちゃったんだ・・・」


   調子に乗りすぎたようだ。あ、みんなこっち見てる・・・


「冴木、座れ。机の上に立つんじゃない。」

「ハッ!いつの間に!」

「いつの間に、じゃねぇよ!とっとと降りろ!」

「くっ・・・分かりました。すいません、先生。」

「くっ、て何だ。」


   ここは、田舎の学校。なんの変哲もない、ただの学校。だが、今日でおさらばだ。

   今、お別れ会というものをやっている。


「冴木、嬉しいのは分かるけどさ・・・」


   説明が遅れたが、こいつは、よっちゃん。昔からずっと一緒にいる親友だ。


「・・・でも、都会だぜ?何があるのか楽しみすぎるって。」


「いいなぁ、僕も行きたいよ・・・・・・冴木と離れたくないし・・・せっかく一緒の高校入ったのにさ・・・」


「ん?何か言ったか?」

「っ!な、なんでもないよ!」

「なんてな、ばっちり聞こえてたぜ?」

「うぅ・・・」


   補足説明。よっちゃんは女。


「おい、冴木。もうすぐ迎えが来るから、さっさと皆に別れの挨拶しろ。」

「はーい・・・分かりましたよ。って、やけにあっさりしてません?お別れ会。」

「・・・冴木」

「はい」

「お前、この高校に入学したばかりだよな?まだ一週間しか経ってないよな?」

「はい」


「正直、お前に思い入れとか無いから・・・」


   そうですよね。


「みんな!短い間だったけど、ありがとう!じゃあな!」


「「「あ、うん」」」


   よし!みんなとの別れの挨拶を済ませたぜ!よし、行くか!

   俺は教室を飛び出そうとした。


「さ、冴木!待って!」

「あぁ、よっちゃん。今までありがとな。俺、向こうに言っても頑張るから!」

「あのさ・・・冴木に言いたいことがあるんだ・・・」

「おう、何だ?」

「実はね・・・僕、ずっと前から・・・」

「ん?」

「・・・ずっと好きだったよ!・・・うぁぁ、言っちゃった・・・」


「あぁ、俺もだ!よっちゃんは最高の友達だぜ!じゃあな!」

「え、いやだから・・・ともだちじゃぁ・・・」

「行ってきます!」


「「「あ、うん」」」  「僕の話を聞いてよぉぉぉ!!!」



こうして、冴木 契は、都会の学校へ転校したのであった。

この先に、なんやかんやが待ち構えているとも知らずに・・・



プロローグにして、第一のヒロイン よっちゃん。玉砕。

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