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13.
それからどれくらい経っただろう。
雪に埋もれた廃村の入り口で、タルデはどこか懐かしさを感じて、佇んでいた。
「‥‥見つけた‥‥?」
どう思う?と問いかけるように、タルデは己の胸に手を置いた。そして、あぁ、そうなのだと思った。
「‥‥帰ってきたよ」
呟いて、タルデは廃村を後にした。
向かう先は、もう分からなかった。どこに行ってもいいしどこにも行けないのだと、タルデは思った。
ただ、歩いて行く。歩くことしかできはしない。傍らにあった熱は消えた。なんとなく、触れた己の胸が暖かいような気がしたけれど、それは気のせいなのだと、タルデにははっきり分かっていた。




