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第7話 責任の取り方は色々あるよね?

 今回はちょっと長めです。

…あっ…や、れは・・・!! …ち…ざとじゃ…



誰かが大声で叫んでいる。急に誰かの声が聞こえ、意識が浮上する。

声は聴いたことがないため、リュノワールではないようだった。上半身だけ起こした視界に、こちらに背を向けている仁王立ちのリュノワールが映る。そして雰囲気がとても刺々しい。一体何が彼をここまで怒らせたのか。



「…貴様、死にたいのか」

「だから違うんですってば!! 誤解です! 完ッ全に誤った解釈してます!!」



再び大声で話す声が響く。その大声の発信源は相当焦っているみたいだ。

この場にいるのは私とリュノワールと焦っている人だけ。そうすると自然にリュノワールが怒っている原因はその人にあるわけなのだけど。彼はあまりに憤然としている為か、私が目を覚ましたことに気がついていないようだ。

それにしても何の言い合いをしているのだろう。ちょっとした好奇心でリュノワールが対峙している相手を見たくなる。体を横に少しだけ傾けると焦げ茶色の双眸とばっちり目が合った。



「――ッ!!」


バチンっ


少年、いや青年だろうか。その人は声にならない悲鳴を上げると同時に青かった顔を茹蛸のごとく真っ赤にして、勢いよく自分の顔を両手で隠した。

疑問符が頭上に浮かぶ。そして初対面で顔を背けられたことに地味にショックを受ける。この状況が全く飲み込めずに、縋るように目の前にある大きな背中を見上げる。

するとようやく私が起きたことに気がついたようだ。雰囲気が少し柔らかくなった気がする。



「アキ。…起きたのか?」

「う、うん。リュノ、一体どうしたの? そこにいる人は?」



チラッと青年に目を向けるとまた目が合い、スッと逸らされるのに再びショックに受ける。

リュノの表情が柔らかくなったのは一時で、再び刺々しい雰囲気を纏って怖い笑みを浮かべ始める。心なしか目が本気マジだ。



「アキ、大丈夫だ。心配するな。…すぐにこの男を消してやるから」

「だ、だから違うんですって!! 信じてくださいよ!!」



今にも泣きそうになりながら懇願する青年。よく見ると膝がカクカク笑っている。余程リュノワールが怖いようだ。なんだか無性にその青年が可哀想に思えてきた。彼の後ろにいてもこうしてピリピリした殺気を感じるのに、それを直に受けていたらたまったもんじゃないだろう。



「リュノ、その人のこと、なんだか知らないけど許してあげたら?」



庇うような台詞がつい口からするりと出てしまう。

先ほどまで青年は私と目を合わせれば即座に逸らしていたのに、現在は私のことをまるで救世主でも見るようなきらきらした目つきで見ていた。現金なものだ。

だがリュノワールは首を横に振る。それからとんでもないことを口走った。



「こればかりはアキの言うことでも聞けない。こいつは…こいつはあろうことかお前の裸を見たのだぞ!?」

「…へ?」



(一体何ノコト?裸?イツ?・・・誰ガ何ヲ見タッテ・・・?)



頭の重さに耐え切れなかったみたくコテンと首を傾げる。それから何気なく、本当に何気なく、だ。胸に手を当てた。

布の感触がなかった。

恐る恐る視線を下にやる。そしてものすごく後悔した。私は見事に、


真っ裸だった。


「――ッ!?」


(何でっ!? 私何で裸!? ぬ、ぬ、布!! 布は何処に行った!?)


横たわっていたベットの上にも、その近くの床にも見当たらない。一体何処にある!? もう何がなんだか分からなく羞恥心が何処からかこみ上げてきて、頭が熱くなり真っ白になる。あ、これ涙が出る前兆だ。こんなところだけ冷静になっても仕方がないのだが…。

何も服を身につけていないという罪悪感、知らない人に見られたという恥辱感が合わせ混ざって最高に最悪の気分だ。いつから涙腺はこんなに緩くなってしまったのだろうか、するりと涙が出てくる。泣いているのを知られたくなくて声を出さないように堪えるものの、喉からまるでアヒルが鳴いているような不恰好な泣き声が漏れてしまう。



「ぅぐっ…ひっく…」

「殺す」

「わあぁぁああっ!! ごめんなさいっ!! でも信じてください!! わざとでは、決してわざとではないんです!!(大事だから二回いいました)」



後ずさりしながらブンブンと勢いよく振っているその両手にはあの布が握られている。

誰がどう見てもあの青年がやったとしか思えない。勿論私も例外に漏れていない。この瞬間確定した。犯人は彼だと。物的証拠。その布が物語っているのだ。「この青年がボクを君から剥ぎ取ったんだよ~」と。最早彼の言い分は言い訳にしか聞こえなかった。



「お嬢さんまでそんな疑わしそうな目で見つめないで下さい! 無実です! 冤罪です!」

「…もう貴様が有罪だろうが無罪だろうが冤罪だろうがどうでもいい。アキを泣かせた時点で貴様が死ぬことは確定事項だ」

「それ絶対考え方間違ってますから!!」



顔を真っ赤から真反対の真っ青に変えながらも突っ込むべきところを突っ込む青年。根っからの突っ込み気質とみた。この場合リュノワールはボケ担当に…?

なにやら二人が漫才をしているように思えてきてしまった。自然と笑みがこぼれる。さっきまで泣きそうになっていたのに変だな、と自分でも思うけれど。



「ふふっ。二人とも面白すぎっ! あはははっ、いいコンビだね! …ってあれ? 何か私、変なこと言った?」



急に静かになる室内。

漫才コンビは呆然と私を凝視していた。唖然となるようなこと言った覚えはないのにどうして?

この静寂はリュノワールの小さな笑い声で破られる。そうして青年が握っていた布を彼は乱暴に奪い取ると、フワッと私に優しくかけてくれる。

「ありがとう」とお礼を言うと頭を撫でられた。



「…今回はアキに免じて命だけは見逃す。…次はない」



彼がどんな表情をしているか分からない。ただ青年の怯え方からして相当怖い顔をしているのだろう。台詞にも殺意が微かにこもっているような気がしないでもない。

青年にはお気の毒だが、リュノワールが私のために怒ってくれているという事実が実はとても嬉しかった。もし立場が逆になったとしても、私は彼をこんなふうに守ることができるのだろうか。



「そういえば私、何でこんなところで寝てたの?」



もう少し早く気がついても良かったのだろうが、二人の押し問答に気をとられて頭の中からすっぽり抜けていた。気がついたらこのベットに横たわっていた。どう考えたっておかしい。記憶を辿ってみるもこの町に入ってきたところまでしか覚えていなかった。

この質問はしてはいけないものだったのか、彼の銀色の瞳が一瞬鋭くなる。



「…覚えてない、のか?」

「…? そう、なのかな。この町に入ってきたところまでは覚えてるんだけど…。それからこの人は?」



ふと何か嫌な予感がして知らず知らずのうちに話題を逸らしていた。

何気なく青年のほうに視線を向ける。先ほどのように目を逸らさなくなったが、ほんのり顔を赤くして薄い唇を動かす。



「此処は私の家です。貴女が大変疲労しているように思えたのでうちのベットで寝かせるといいですよと招いたのです。疲れは取れましたか?」



どうやら私たちを助けてくれたようだ。

裸を見たのは頂けないが、この青年は悪い人ではなさそうに見える。見ず知らずの人を自分の家に招くなんて普通の人はできないだろう。柔和な笑みを浮かべている彼を見て協会に仕えている神父さんが思い浮かんだ。

もう一度よく観察してみると、茶色の髪に、その色に深みを足したような焦げ茶色の瞳。マントに包まれていて服装は分からない。

結論。これといって特徴を挙げることができない容姿。不思議な雰囲気の人だ。



「はい。疲れはすっかりとれてとっても気分がいいです。ありがとうございます」

「それは良かったです」



物腰が良さそうな笑みを浮かべる青年。

一瞬、彼の笑みに違和感を感じる。もしかしたら単なる気のせいかもしれないが、ぎこちなさを感じた。でも触れたらいけないような気がしてまた話を逸らす。なんだかさっきから逸らしてばっかりだ。



「あっ。そういえばリュノ。私この町でちゃんとした服を買いたいなぁって思ってたんだけど」

「…この町ではないところで買ったほうがいい。それにこんなところ、長居は無用だ」



リュノワールの表情に影が差す瞬間があり、それに疑問を持ったものの、また先程の嫌な予感が過ぎって何も聞かずに首を縦に振る。疑問を持たない方がいい。今は深く考えない方がいい。どうしてだかそう思って、素直にその感覚に従う。



「そっか。リュノがそう言うんなら次の町まで我慢するね」



正直に言えば今回のこと…裸見られた事件も相まって、一刻も早く布一枚を卒業したい。常に罪悪感に苛まれ続け、スカートを穿いているわけではないのに股下がすーすーするし、見知らぬ人に裸を見られるしで全く良いことがない。今回は見られたのがこの人みたいに温和な人だったら良かったが。


そもそも、だ。



「どうして布を貴方が持っていたんですか?」



まさか貴方が剥ぎ取ったんじゃ…と続けようとしたら、せっかく落ち着いてきた顔色を真っ赤にしながら「違います!」と何回も壊れた機械のように繰り返した。その必死さが逆に怪しいのに。



「貴女が水に濡れているようだったので、洋服も濡れていたら風邪をひいてしまうな、と単なる親切心で…」

「え? …私が、水に濡れて、た?」



水?



「アキッ! もう大丈夫だ!」

「…あ」



町の中で出会った少年に水をかけられた。

一度思い出してしまえば後は芋蔓式にどんどん思い出す。記憶だけでなく、水をかけられた感覚まで。しかも嫌というほど鮮明に。

嫌な予感ほど当たるもの、何処かでそんな言葉を聞いた気がした。だから深く考えない方がいいって誰かが言ってたのに…。


…誰が?……誰、だっけ?



「…い、おい! しっかりしろ、アキ」

「あ、うん。…だ、大丈夫、だよ」

「…無理するな。声が震えてる」



リュノの言葉で考えていたことが一気に霧散する。

そして気がつけば彼の服を両手で掴んでいる自分に気が付く。それを嫌がる素振りひとつ見せず、優しく頭を撫でてくれる。いつもより荒く、だけど優しく、力強く、大丈夫だ、と言っているかのように。

あれから大分時間が経っているらしく布は乾いている。内心安堵しながら布をぎゅっと体に巻きつけるように握った。こうしていれば幾分か楽になったような気分になるから。



そうしていること数分。やっと落ち着いてきた私に控えめな声がかかる。私の状態が普通でなかったのを思ってか話しかけるのを遠慮してくれていたようだ。



「…あの、服が欲しいんでしたらうちにある洋服で良ければ差し上げましょうか?」



願ってもない提案だったが、そこまでしてもらっては立つ瀬がなくなってしまうような。そんじゃなくてもこの部屋で休ませてもらっているのに。でもどうしても服は欲しい、必須中のマストアイテムだ。


が、少しだけ考える。

次いつ服を買える機会があるか未確定である。それに今ここでもらえなければ当分布あんだーざ全裸で歩かなくてはいけなくなる。答えは最初から出ているのだ。しかしなんだかんだいって理由をつけなければ駄目な気がしていた。それに人の行為を無下にするのは良くない。うん、きっとそうだ。自然と両腕がもらう体制に。



「ありがとうございます。何から何まですみません」

「いいですよ。助け合いです。ちょっと待っていてくださいね」



結果が丸見えな自問自答した末、服はありがたくもらうことにしました。青年はベットの横にあるクローゼットの中から服を取り出して手渡してくる。

お礼を言って広げてみると、上から被るタイプのチュニックのようなものだ。ワンピースのような形をしている。元は白かったのだろうが少し薄汚れて薄灰色に見えなくも無い。左胸の上のところにはワンポイントで真っ白なバラのポイント刺繍がついていてさりげなさが可愛い。ついでに下着までくれるそうだ。なんて気が利くのだろう。

それにしても男性一人が暮らしている部屋にこんな都合よく女物の下着や服があるものなのだろうか。

黙って服を見つめていた所為か、それとも私の心のうちを読んだのか青年は苦笑しながら説明してくれる。



「私には娘が居てね。その子のお下がりなんだ。下着は買っておいたものですが、着ていないため新品のはずですよ。靴もお下がりでよければどうぞ」

「あ、はい。ありがとうございます」



成る程。娘さんのお下がりの洋服。

ブーツも娘さんが愛用していたのか、革の質感が使い古された味のある状態になっている。二人に後ろを向いていてもらい、洋服を被るように着てから下着を穿く。ブーツに足を入れてみると踵が指一本分余ってしまった。しかしそれほどブカブカでもないので支障はないだろう。リュノにもらった布はマントのように肩からかけて首の前でひもを結ぶ。

素足でブーツを履いたことがない(といっても以前もブーツなんて履いたことがなかった。大体スニーカーかローファーの二択である)ので変なかんじがする。後で服と一緒に靴下も買おうとひそかに決意する。



「すみませんね、お下がりしかなくて…」

「いえ! もらえただけで本当にありがたいです!」

「いえいえ。こうして貴女と巡り合えたのもリクラシニア様のお導きのおかげですから」

「…リクラ、シニア様?」



一瞬聞きなれない言葉を聞き、この人の娘さんのお名前かと思ったが、どうやらそうではないらしい。そもそも娘の名前に様づけはないだろうと後から思いつく。

呆けていると青年は瞳を瞬かせる。



「リクラシニア様をご存知ではないのですか? 貴女はその美しい黒い瞳と髪、双黒をお持ちだというのに…」



たしかにリュノワールの漆黒の長髪はこの世のものとは思えない美しさを持っていると思う。今の台詞は彼に向かっていったのだろう。だって私の髪はリュノワールのとは程遠いぱさぱさだし短いし。

しかしよくよく考えてみれば彼の瞳はきれいな銀色。青年の台詞に当てはまらなくなる。

ばっちり青年と目が合った。

…もしかしてさっきのは私に言ったのだろうかと今更になってその疑問が確信へと変わっていく。



「貴女のような双黒の人に会うのは初めてです。…本当にお美しいです」

「…えっと、リュノワールが?」

「いえ、貴女です(断言)」

「あ、ありがとうございま、す?」



やはり私のことのようである。月並みの返事をして、失礼だとわかっているが青年の目を思わず疑ってしまった。そんなことを言ったら春ちゃんの髪の毛は一体どう表現すればいいのか。

遠い目をしていると青年がこちらを伺ってきた。慌てて意識を戻すと、また違和感のある笑みを浮かべている青年とどこかうつろな目が合い、片手を差し出される。



「貴女さえ良ければ、私たちリクラシニア教の教祖様に会っていただきたいですが、いかがでしょう?教祖様も大変お喜びになると思います!!」


急に興奮しだした青年に少し引きつつ、何を言っているのかわからず困惑する。


(教祖って、なんか怪しそう…)



失礼だとは思いながら青年をじろじろ見ていると、隣から重苦しい雰囲気を感じる。どうしたのかと彼を見上げると唐突に頭の中に聞き慣れ低音が響いてくる。



《アキ、聞こえるか…?》


(!?)



「声に出して喋るな」と響いてきたので慌てて出掛かった言葉を飲み込んだ。

危ない危ない。急に生まれてきて初めての感覚で、驚いてしまった。



(これはテレパシー?なんか変な気分…)


『…そんなところだ。それよりこいつの言葉には乗らず、此処から早急に脱出したほうが良い。リクラシニア教は忌色崇拝の中でも特に力を持っている非常に危険な奴らの集まりと聞く。もし狂信者にでも捕まったらただでは済まないぞ』


「え…?」

「? どうかしましたか」



急に声を上げた私に青年は怪訝な表情をして聞いてくる。それに対して引き攣った笑顔で答える。



「あっ、いえ。なんでもないです」



(危なかった…。えっと、危ないってどういう意味?)


《最悪、祭り上げられリクラシニアへの生け贄にされるだろう》


(生け贄!?)




自分でも顔が青ざめていくのが分かる。

生け贄が具体的にどういうものなのかは分からないが、命が危なく危機に瀕していることくらいなら私でも分かる。背中に嫌な冷や汗をかきながら、真意を問うためにさりげなく青年に質問してみる。



「あの、一応聞きますけど、私は普通の人間ですよ。その、教祖様に会って…私はどうすればいいのですか?」

「えぇ。存じていますよ。ただ双黒は非常に珍しく縁起がいいので、教祖様にお会いになってもらいたかっただけですよ。嫌なら無理意地はしません」



聞いたら即座に返答してきた。そんな彼に裏があるとは言い切れない。

だがリュノワールが言ったことも嘘だとは思えない。こんなとき、何を基準に判断すればいい?

ぐぬぬと心の中で眉を顰め、考える。どうしても、「助けてもらった」ことと、「服をもらったこと」が枷となり判断を邪魔する。




(この人は私たちを助けてくれた。そんなことは考えてないと、思いたい。悪いかんじはない。それに服ももらってしまった。これくらいの頼みだったら聞いてあげるのが妥当だと…思う、けど。)


《…はぁ。本音はそれか。…アキ、こんなことで命を危険にさらしてほしくはないんだ。他にも礼の仕方はあるだろう》



リュノワールが本当に私のことを心配してくれている気持ちはわかる。それはすごく嬉しかった。けれどこれ以外に青年にお返しが出来る方法なんて思いつかない。無一文な上に所持品もゼロ。私に出来ることも高が知れている。人に会うだけでお返しできるならいくらでも会ってあげたいと思う。

懇願するように隣にある銀色を見つめる。数秒沈黙を貫き通していた彼だったが、ため息をつくと共に微かに首が縦に振られる。


(ありがとう。わがままを聞いてくれて)



「分かりました。会います」

「そうですか! ありがとうございます。教祖様もきっとお喜びになるでしょう」



嬉しそうに笑みを浮かべながら頭を下げる青年。では外出の用意をしてきますと棚の方へ向かう青年の姿を見て、また違和感を覚える。

また何か考えていたことが伝わったのか、リュノワールはこちらを見て眉を寄せる。それに対して首を横に振る。なんでもないよと笑顔を彼に向ける。


まだ確固たる確信があるわけじゃない。リュノワールにこれ以上余計な心配をかけたくない。

ベットから腰を上げると、準備が終わり、ドアを開けて外で待っている青年のもとへ歩み寄る。



青年の笑みは本物?それとも、


嘘?




リュノワールが瞳を細めてこちらを見つめていたことを私は知らない。





                               第7話 終わり


アキは、お下がりのチュニック白、お下がりの革ブーツ茶、お下がりの下着を手に入れた!

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