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スマホゲーム

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/08/29

夜中にひとり、スマホの画面をのぞき込む時、あなたは本当に「見る側」にいると言い切れますか?

現代の都市伝説と実体験を交えた、短い怪談をお届けします。暗い部屋で、できればイヤホンを外して、画面の反射に気をつけながらお読みください。

……あ、読む前にひとつだけ。カメラのレンズ、指で隠しておいた方がいいかもしれませんよ。

 とても怖くて面白いホラゲがあると聞いて俺もインストールしてみた。

 そのゲームはネット界隈てまも既に大好評で、売れに売れているらしかった。

 俺はらわざわざ丑三つ時になるのを待ってから、インストールしたアプリを開いた。家族も寝静まっている。音は外の畑で鳴いている秋の虫の声だけ。絶好のホラゲ日和だ。 

画面が暗転し、赤黒いノイズとともに「あなたのカメラへのアクセスを許可しますか?」という通知が表示された。

不気味さを演出しようとする演出だと思い、俺は迷わず「許可」をタップする。

直後、スマートフォンの画面に映し出されたのは、ゲームのタイトル画面などではなく、いま俺がいる部屋のリアルタイムの映像だった。画面の中央には、画面を見つめる俺自身の顔がはっきりと映っている。

「なんだ、ただのカメラ起動かよ」と笑おうとした瞬間、画面の中の俺の後ろ、開いたドアの隙間から、青白い手と見知らぬ顔がぬっと覗き込んでいるのが見えた。

背筋が一気に凍りつき、俺は慌てて振り向いた。

しかし、そこには誰もいない。ただ暗い廊下が広がっているだけだ。

胸の動悸を抑えながら再び画面へ視線を戻すと、スマホに映る俺の映像のすぐ隣に、真っ赤な文字でこうメッセージが表示された。

『うしろじゃないよ。画面の中に入ったんだよ』

ハッと息を飲んだ瞬間、画面の中の「俺」が、スマホを握りしめたまま硬直している俺に向かって、にやりと不気味に微笑んだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

日常的に使っているスマホやアプリの「権限許可」って、深く考えずにタップしてしまいがちですよね。もし次の「許可」の先に待っているのがゲームではなく、現実のあなた自身だったら……。

お手元の画面、もう一度確かめてみてくださいね。

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