きらきらなもの その1
また昼休みの図書室で耳をすます。
「わ〜これ、やっとかりられるよ!」
「どれ、見せて…なんか字ばっかりの本じゃん…面白いの?」
「面白いよ!このシリーズは1冊で終わるお話の中での秘密とシリーズを通しての秘密があるから、なおさらね。」
「わたしも読んでみよっかな」
「ぜひ。はやくここまで読んで追いついてくれないと、ついネタバレしちゃいそう。」
「わーそれはかんべん。かりて土日に読むかなあ。」
うんうん。面白いお話は、ついネット調べてネタバレの危険度高いよね。切ない。
それに友達と一緒にワクワクできると、楽しさもふくれあがる。
週末はお決まりのショッピングモール巡り。到着したらフードコートに直行で席取りに勇んだ姉は、スマホ片手に調べ物。
私はというと、うまく人をよけながら、お店をながめる…でもいつも同じメニューを選んじゃうのだけれど。
「あんた、いつもと同じのにしたでしょ。」
「お姉ちゃんもじゃん。」
「ここのが好きなの。」
「わたしも、好きなの。」
お母さんが、選んだお店の呼び出しベルを持って、席に戻って来た。
「あーめちゃ混み。お腹すいたわ。
父さんはまだ駐車場だって…
何選んだの?いつもの?私も!
お店これだけあってもいつものメニュー。」
そして、お姉ちゃんの呼び出しベルがなる。
「わっ!」
「毎回、いちいち驚くなよ。」
そう言って立ち上がり、私に笑顔を向ける。
周りはザワザワと騒がしく、なれた状況だけれど、不思議と家族を身近に感じる。




