ある日の出来事
ある日の事だった。
私は、秋の風景を探して列車に乗っていた。
平日のせいか、車両にはまばらに人が乗っていた。
四人掛けのボックス席を、窓側に座って
車窓から見える景色を楽しんで見ていた。
パラパラ漫画のように、景色は過ぎていく。
私は、過ぎ行く景色を愛でていた。
のどかな風景は、日常のモヤモヤした気分を晴らすには
ちょうど良かった。
(思い切って、出かけてきて良かったな)
やがて、駅に停車した。
一人の女性が乗って来ただけで、列車は走りだした。
その女性は、なぜか私と対面になる座席に座った。
空席が多い中で、なぜ私の前に座ったんだろう?
内心、ざわざわした気持ちになった。
年ごろは、30代かな。
服装は、涼しいにも関わらず大胆に肌が露出している。
デニムのミニスカートも、短すぎて
目を凝らすと下着が見えていた。
(結構、場違いな服装だな)
私は、すぐに車窓の景色に目を映した。
「どちらまで行かれるのですか?」
対面に座った女性が、声をかけてきた。
「!? 私ですか? 秋の風情を満喫してきたので帰宅する途中です」
「そうですか…」
(人に行き場所聞いといて、自分の事は無視かよ!)
少し憤慨しながらも、視線は車窓へ
すると、女性は大きく脚を広げてきた。
奥は、下着どころか、きれいに剃毛されている陰部が
見えた。いや見せてきたのか?
私は、急に胸騒ぎに襲われた。
「見てもいいのよ」ニヤニヤしながら、そう言った。
私は、座席を変わろうと立ち上がった時に
強い力で、腕を引っ張られ無理やりシートに座らせてきた。
「逃げなくていいのよ、貴方は私のすることを見てるだけで
いいんだから」ニヤニヤしながらそう言った。
私は、胸騒ぎから恐怖に変わっていった。
(何するんだろう? 早くここから立ち去りたいよ)
女性は、指を股間にあてがい、ゆっくりな仕草で
陰部を撫でたり、陰核をしごいたり、陰部の中に指を突っ込んだり
私は、カァーとなって女性の指の動きに視線が釘付けになった。
(なんて、きれいなアソコなの…)
女性の陰部から白い液が流れてきた。
下半身から送られる快感に酔いしれた表情になってきた。
(ほかにも、乗ってる人がいるのに…見つからないだろうか)
私の座っている座席の後ろは、車両の壁しかなかった。
女性の陰部から、「くちゅぎゅちゅ…」という音が聞こえてきた。
さすがに、女性は声を発する事が出来ないので
必死に耐えていた。その表情も妖艶な顔立ちだった。
私も身体中が熱くなってきた。
(アソコも濡れているんだろうな)
生唾を呑みながら、私は視姦していた。
女性の上半身は薄着で、両方の乳首が勃っているのが
ハッキリと見えた。しかも、スタイルからは想像できないような
巨乳だった。
女性は、上着の裾から腕を入れて、その豊満な乳房を
愛撫し始めた。
私の立ち上がる力がどこかへ消えていた。
(私も、アソコを触りたい、胸も揉みたい…)
しかし、座っている位置からは乗客がはっきりと見えるので
どうしようもなかった。
「コレ、使ってみる?」
差し出されたのは。ピンクのローターだった。
「トイレで、おまんこに入れてきたら」
女性は、初対面にも関わらず、半ば、乱暴に言ってきた
。
私は、手のひらのローターを見つめていた。
そして、女性には何も言わずにトイレに入って行った。
私は、Tバックの中に、ローターをおまんこにあてがいスイッチを入れた。
最大の動きにセットされたローターは、私の中で
強い快感を脳天まで貫いていた。
私も、声が出せないので、嗚咽を押し殺していた。
私は、ローターの動きに身を任せて
送られてくる快感に酔っていた。
「ぅっ…」
私は、三本の指で激しくおまんこを擦ったり
中で掻き回したりしながら
「あぅ…」
自分の部屋とは違うシチュエーションの中のオナニーだったので、
今までに味わったことの無かったフィニッシュだった。
おまんこはぐしょぐしょになって、Tバックの端っこから愛液も流れでていた。
少しの間、快感の余韻を感じながら便座に座っていた。
そして濡れたおまんこや、その周りの濡れている個所を
丁寧にふき取り服装も整えてトイレを出た。
自分のシートに戻った時に
さっきまで居た女性の姿がなかった。
手荷物類も無くなっていた。…
(どこへ行ったんだろう?)
車両にはトイレは一つだし、特急なので停車する駅はさっきの駅だけだし…
私は、女性が座っていたシートに手を当ててみた。
(暖かい…)
(えっ?、どういう事?)
私は乗務員さんに尋ねてみた。もちろんさっきの痴態のことは避けて。
「私の正面に座っていた女性はどうされましたか?」
「えっ」
「僕は最後尾から見ていた限り、お客様のおっしゃる女性の姿は
無かったですよ」
(どういうこと?)
「途中の駅から乗って来た女性なんですが」
「途中の駅には停車しましたけれど、誰も乗り降りしてませんけど」
「えええ」思わず声が出ていた。
(じゃ、誰なの?)
私はこれ以上は聞けないだろうから、元のシートに戻った。
カバンの中を確かめてみた。特に何も取られていなかった。
次の瞬間、(あっ!)
カバンの中には、さっきオナニーに使ったピンクのローターが
入っていた。
(じゃ、誰なの?、私、誰と話していたの?、女性の陰部の様子も
ハッキリと覚えているわ…)
全身に冷たい水をかぶった気がした。私は急いで帰った。
頭から離れなかった。女性の容姿や仕草や声までもが
ハッキリと記憶にある。
(あなたは誰?)