表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/13

 夢の中で、おれが命を落とした場所に、前世のおれの骸は埋められている。

 確信を持てた時、おれは十五歳になっていた。

 休みを利用して、前世の自分の遺体を探しに行きたい。正直に話したら、母は「あなたの人生だから、好きにしなさい」と送り出してくれた。

 カバンの中には、出かける時、母が持たせてくれたお弁当が入っている。

 人里離れた山奥。前世のおれが逃げ込んだ場所。

 夢の中で住んでいた所の近くだという事は分かっていたので、朝一番の電車に乗って移動した。

 目的の駅に近くなった時、車窓から見えた山を目指す事にしたけれど、今、暮らしている家からは少し遠かったので、自宅に帰る頃には夜になっているだろうと思った。

 夢の中で自分が逃げ込んだ場所へ向かい、前世のおれが埋められた場所を探す。

 ここだと思った地面に触れた時、おれは前世の自分が埋められるまでの、最期の光景を見た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ