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大真面目に描いた作品ですが、人によっては、下手過ぎて爆笑するかもしれません。
過去に書いた作品です。
興味を持って頂き、ありがとうございます。
「これで『異端者』に見えるかな」
ベッドと姿見が一つずつある以外、何も無い殺風景な自室で、おれは自分の目が金色に見えるよう、鏡を見ながら色の有るコンタクトレンズを瞳に入れた。
今の日本で、金色の目を持って生まれた者は『異端者』と呼ばれる。
見た目が珍しいだけではなく、一般的に持たないとされている能力を持っている為だ。
鏡に映る自分は、十五歳にしては小さな体躯をしている。
親も兄弟も、おれに関心は無く、満足に食べるものも貰えなかった自分は、彼らに「役立たず」と言われる度、思っていた。
「やっと、誰かの為に死ねる」
声に出して、自分の望みを再認識し、着ている服のフードを深く被って、家を出た。
『異端者』として殺される為に。
この後、最終回の後書きまで、何もコメントは書きません。
既に笑っている人には、どうか大笑いする為に最後まで読んで欲しいです。
文章、上手くなりたいですね。