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恋人作らないのは、ヤバいんだって

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

考察……頑張りますよ……。

今まで本気で誰かに恋をした事はない。だから恋人が出来た事もない。そう言うと、皆口を揃えてこういうのだ。『理想が高すぎるんじゃない?』と。

理想……理想ねぇ……好きなタイプさえ分からないのに、恋した心の形さえ知らないのに、理想もへったくれもある訳ないというのが私の感想である。

『好きな人を作れば良い』なんて簡単に言うけれど、無理して好きになったものに希望なんかない。それは飽きてすぐに離れた品々からもよく分かる事であった。


「君は誰かを好きになった事はあるの?」

「何だよ突然」

二人しか居ない静かな部屋の中で、恋愛モノの映画を見ていた。視線は交わる事を知らず、ただ眼前の画面に注ぐ。

在り来りな話だった。主人公が勝気で、相手が俺様で、それで反発しながらも嫉妬して、八つ当たりして、恋心を自覚する様な。

「……この歳になって、誰とも恋人作らないとか、ヤバいそうだよ。操立ててる訳でもない。日々のうのうと生きている中で、それはヤバいそうだよ」

綺麗な景色が大好きで、神社仏閣の匂いが好きで、それ以外には目もくれない。生きて来て早数十年、ずっとそうだった。

小中高大、全て共学だけれど、異性に対するトラウマはない。トキメキもなかった。それは此処にいる幼馴染に対しても。無口で無愛想だけど、優しくて誠実だった。

けれども恋愛対象として見た事は一度もない。それは相手もそうだろう。そんな人が私の中には沢山いる。大事にしたいし、傍にいて欲しいと思う。でも別に、その相手が誰と付き合おうが抱こうが、感情は平坦だ。

「よもや私って重いのかな?」

「体重が?」

「はっ倒されたいなら、そう言ってよ」

文面だけだとキツいが、声のトーンは『お菓子食べたいならそう言ってよ』のノリである。

多分、此奴なりの気遣いだ。精神性はクソほど軽いよ。と遠回しに伝えてくれている。お前の体重の方が数十倍も重い。という暗喩である。だからこんな会話が成り立つ。

「別に惚れた奴が居ないのは珍しいことじゃないだろ。そんな精神的な事を一般論で語るなよ」

圧倒的ド正論。生真面目な奴が言うとこれほど映えるとは。

「俺だって敬愛を向ける異性だってわんさかいる。でも別に手を出そうとは思わない。お前もその一人だ。何処へでも一人で行けて、何時も楽しそうで、誰かに依存してない奴は普通に尊敬出来る」

そう言って、ただ静かな声でこう言った。

「お前の隣に立つべきは、美しい景色、崇拝を捧げる神々だろ。恋愛はそれに勝てるとは思ってない。釣り合ってないだけだろ」

え、それってある意味重くない?


オマケ 恋心を喰われたら

俺の隣人である幼馴染は、普通の人間の理とは逸脱した様な思考をしているところがある。

まず、人に対して恋心を抱かない。嫉妬もしない。人に対する親愛や敬愛だけを常に持つ。そしてその思いを抱いた相手に対して傍に居ることを願う。肉体的な関係は一切抱かずに。

『君の事が好きだよ。優しくて、誠実で、包容力がある。きっと良いお嫁さんをとるだろうね。結婚式には絶対に呼んでね。私にも優しくさせてね。たまには連絡してね。一緒に遊んでね』

これを、俺だけではなく、俺以外の異性同性問わずに言ってのける。まるで、恋心や嫉妬心を全て誰かに捧げた様に。

そんな此奴と教会を訪れた時のこと、此奴は何でもない顔でこう述べる。

「教会って好きなんだけど、ちょっと苦手かな。悪魔祓いの映画浮かべちゃう。……私が憑かれても、神様は守って下さるかな?」

「……さぁな」

恋心や嫉妬心までも神に捧げたお前を、どうお思いなんだろうな。

答えは最後に出てますね。


恋愛と趣味を天秤に掛けて、趣味の方に傾いた。

釣り合ってくれないんですよ。

だから『男は釣り合わない』というのは、何も侮蔑の言葉ではなく、単純に彼女の中での比重の問題。

それを重く捉えてしまった最後です。


まぁ、オマケを読むと、神様に食べられてしまったのですが。


以外、作者のムキになった主張


二十歳超えても恋人居ないのは、理想が高くて重い。

なんて一般論があるんですよ。


それだけじゃないと思いますよ。


私が恋愛しないのは、メンタル的事情と、人生の楽しみ方に関わって来ます。

基本的にメンヘラなんで、まぁ人を傷つける傷つける。

あと頻繁に連絡取り合ったり、話をするのが苦手なんですよ。

これがメンタル的事情。


一人で考えて、答えを出して、納得する。それを小説にする。

綺麗な景色を見る、神社仏閣の匂いを嗅ぐ。

これが人生の楽しみ方。


特にこの人生の楽しみ方を恋愛やお洒落が超えてくれないと、まぁ、する気が起きない。

やれば楽しいとは思いますよ。

だから告白されたらコロッといく。というのも話しですし。

でも今の私にとってはデメリットの方が大きいんです。


それでも理想が高いとか、重いとかって話になりますかね?

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