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桜雪崩

作者: ガクル

 河川敷の土手を歩く

 左手に川が流れ

 緩やかなカーブを描いて川は視線の先へ流れていく

 右手には桜並木が続いていく

 緩やかなカーブを描いて桜並木も道の先へと続いていく

 春風に撫でられて一歩一歩歩いて行けば

 ポツポツと桜の蕾が膨らんでいく

 私は惜しむように上を眺めて歩いて行く

 膨らみはち切れんばかりに膨らんで桜が咲く

 ポンポンポンと桜が咲いていく

 私は未練がましく桜並木を歩いて行けば

 どんどんどん桜が枝の上に咲きつもっていく

 視線の先の枝がしなるほどに咲きつもっていく

 枝垂れて道を塞がれ先に進めなくなる

 バサッと桜が崩れた

 桜雪崩

「うわああああああああああああああああああああああああああああああ」

 私は桜の花に埋もれて流されていく

 桜の花びらは全てを押し流し川を桜に染め上げる

 だがやがて風に吹かれ流されて 

 元の光景

 川は流れ 葉桜が咲き誇る

 そこに人影はない


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