65 え、私のせいですか?
「あたしも…任務があるのよ。そうよ! 悪いのはあたしじゃない!! 施設がそう私に…。いや違うわ、悪いのは、あんた。シカズよ!」
はっ!? わ…私!?
「なんでだよ! 私はなにも…」
「そうですよ、シカズ様はなにもされておられません!」
そうだよなぁ! カルミド! 私はなにも悪いことはしてないし、っていうかほんとに何もしてない。
「あんたがあの日、施設を逃げ出したからこうなってるのよ!」
「……。」
…いやそんな事言われても…。 人や魔物を物として扱うのはおかしいだろ。死んでも壊れても潰れても、ただ「ふーん」で終わるんだろ。私は嫌いだね。ついて行く必要性を感じない。そして、私にとって利益がない。ただただ、相手が一方的に得するだけだ。
「じゃあむしろ聞く。施設に戻ってなんのメリットがある?答えてみろ。それに納得出来たら戻ってやる。」
私は真剣な顔をしてリンカに問いかけた。
「メ…メリット…?? えぇー…っと」
ほら、なんにもないじゃないか。まぁ、あったとしても戻る気はないが。
「そして、何が目的だ?」
「そっ…れは、私の口からは言えない…。スマーロ様が…」
「…あいつか。…そうかそうか。案の定、あいつが絡んでくるのか。」
スマーロ。…スマーロねぇ。なんとかしてあいつをしばけないかな。なにかいい作戦は…
…!リンカについて行って施設を突撃するか?…いやでもまて。明日はハロウィン祭だ。そんなに遅くまで動けない。でも、施設に通じている者は、今私が知っている限り、ライダブス、リンカ…くらいか?
ライダブスを利用するのもありだな。…だが、あいつは今ヌグレバ王国の王だ。…ダメだな。じゃあリンカ。リンカを納得させて仲間に…。でもバズラが嫌がる。じゃあ内緒で?
…そうだ!これだ!! この方法なら!
「リンカ。今回の件は私も目を瞑ることができない。だが、少し話そう。」
そう言って、私はリンカの肩に手を当て、
「転移魔法 トランスファー。」
を唱えた。そう、リンカと行きたい所があったのだ。
「…プリベント。」
…! 即座に転移魔法を防がれた。
一体なぜ…?
つづく。




