61話 砕けたかぼちゃ
「ちょ…ちょっちょっちょい!!私に弟がいるなんて聞いてないぞ!!っていうか誰だよ!」
わぁー!もうツッコミどころが満載!
「僕の名前はギャザー。つい先程完成した物で、姉上の弟でございます。」
「へぇ〜ギャザーさんですか!なんかほんとにシカズ様と兄弟に見えますねぇ〜!」
カルミドは呑気なことを言っている。…こいつ敵よ?
「もちろん僕と姉上は兄弟です。」
「もちろん違うよ。」
私とギャザーの声が重なった。そして互いの顔をみた。
「僕と姉上の顔はほぼ一緒じゃないですか!!」
「お前今どうやって私の顔見たんだよ!!」
そう言うとギャザーはちょっと考えて
「…適当です。」
と言った。いや適当なんかーい!まぁ、実際そうなんだけども。っていうかそろそろリンカの所に向かわないとやばいよな…。
「バズラ、リンカのこと、任せられるか?」
「あっ、あぁ!もちろんだ!」
よし、そうきたら…カノミドもついて行くよな。じゃあカルミドは…。
チラッとカルミドの方を見てみると、目を輝かせてこちらを見ていた。
「よし!じゃあカルミドもついて行っていいぞ!」
バズラ達の方へ行かたがっていたみたいでよかったよかった!
私はにこにこしながらそう伝えると、カルミドは目のハイライトを無くし、メラメラと私を睨んでいた。
「あれっ、えっ?なんで…?」
私がおどおどしていたそのときだ
「いつまでこの茶番を見ていればいいんだ!!」
と、ギャザーがギャーと怒鳴った。
ギャザーだけにギャーっと…ははっ!はははっ!…あれ?受けてない?あららら…?
「シカズ様、こちらの弟様、かなりやばいかも知れませんよぉ!!」
カルミドは、今にも飛ばされそうになっていた。先程ギャザーがギャーっと…ふふっ…怒鳴った…ははっ!…勢いで。
「ピキピキッ」
あ、まってほんとにやばいかも。私のかぼちゃの被り物が悲鳴をあげてる。
その後、水面のように辺りはシーンと静まり返った。
「姉上、その見苦しい被り物を壊してもいいですかねぇ。見ていると段々腹が立ってきて。」
「無理、拒否、諦めろ。脳みそに脳つまってる?あ、つまってないか!そんな顔してるもんね!」
「顔はシカズ様も同じですよ…」
カルミドがこそこそっとそう言ってきた。…うるさいなぁ…半分冗談じゃないか。
と心の中で文句を言っていると、私の背後に瞬間移動したギャザーが私の被り物(頭)を蹴ろうとしていた。
「おっとっと。」
ギャザーの足は空をきった。
それを即座にかわしたが、あと2秒遅れていたら危ないところだった。
「私のこの被り物の秘密教えてあげようか!ギャザー君!」
私は満面の笑みでギャザーの攻撃をかわす。
ふむ…技の完成度は低いが沢山の技を取得しているようだ。
「返事くらいしないと!ねっ!」
私はカウンター攻撃をしかけた。
「…ぐっ!」
ギャザーはよろけ、しゃがみこんだ。
それに近づく姉。
「さすが僕の姉さんだ…たったの一撃でこんなにされてしまうなんて。」
そう言い、なにも言わなくなった。
さすがにこのままじゃ可哀想だと思った私の良心は回復魔法をかけてしばらく寝かせておこうとしたのだ。
そう思い近づいた時だった。
「バキッ」
なんの音だと思いギャザーから離れてみると、やけに視界が広い。
そう、私の被り物が、ギャザーの手によって破壊されたのであった。
その衝撃で私は少しよろけて緑の目でギャザーを睨んだ。
つづく。
活動報告にシカズさんの容姿を書いて載せておきますので、気になる方はご覧下さい!
だいぶ物語がたんたんと進んでしまい、もう少し詳しく書きたいなと思ったのですが…シカズさんと性格が似ているものですからそれは不可能となりました。誠に申し訳ございませんと思いません。決して誤字ではないです。遊び心が勝っちゃいました!(((すみません。
次回もお楽しみに!




