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59 事態はいい方向に

 「はぁ…はぁ…」


 バズラも私も、もう息があがってしまった。目の前にいるのはリンカ。…私の初めてできた友達だった。だが、リンカは変わり果てている。あの頃のリンカじゃない。一体なにが…


 「さて、体も温かくなってきたことだから、そろそろ魂の回収をしないといけないんだけど。」


 リンカは避難したフランケンシュタイン族を見ながら言った。


 「そんなことは…させないっ!!」


 バズラは怒って、怒りのままリンカに攻撃した。

 …が、あっさり避けられてカウンターをくらうだけだった。


 「バ…バズラ!大丈…」


 そう言ったとき、リンカに背中を思いっきり蹴られた。

 その勢いで私は吹っ飛び、岩にあたった。


 「あっはは!あんたが私に勝てるわけないのよっ!」


 怯んだ私にリンカはどんどん近ずいてくる。

 コツコツとヒールの音を響かせながら。


 「ははっ…面白いことを言うね。全く、あの頃のリンカはどこ行ったのか…。」


 「あ…あの頃のアタシ?…そんなの…」


 リンカが歩くのをやめ、視線をおとしたその隙に、私はこっそりとバズラと自分に回復魔法をかけた。


 「今のリンカはおかしい。前のリンカに戻ってよ。」


 リンカは気づいていないみたいだ。


 「それはできないのよっ!!あの施設のせいで!!」


 リンカがヒートアップして私に攻撃をしかけた。

 私は被り物の奥で微笑みながらバリアをはった。


 「やっぱり施設が関係しているんだな。」


 リンカは目を丸くしている。

 多分それは、どこにそんなバリアをはれるほどの体力があったのか、だろう。


 先程かけた回復魔法は今までのとは違のだ。例えとしては、体力が残り1のやつが、マックスまであがる。そんなところだ。


 「シカズ。私がここに来た理由はね、魂の回収のためなの。それをしないと…私は…魂も、自我も盗られてしまうの…!ね?お願いそれがれ済んだら帰るから…」


 「何を言ってるんだお前は!お前の命のために魂をとる?そんなのなんの説得にもなっていない!お前を俺は許さない!幸せだった家庭もおまえによって壊されたんだ!幸せを奪ったんだ!お前が!」


 「バ…バズラ!ひとまず落ち着こう…?な?」


 リンカは涙目になってしゃがみこんだ。


 「たしかに、リンカ…」


 …!!なんだ?なにかが凄い勢いでこちらに向かっている


 「誰かくる…!」


 「シカズ。そんなことは今はいいから。話の続きを。」


 「そ…そうだな。」


 空を見てもなにもなかった。…ただの勘違いか??でも危険察知が…。


 「バズラ様!シカズ様!」


 「シカズ様ぁああ!!!バズラ様ぁああ!!」



 その声は…



 つづく。

お久しぶりです。

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