6 魂の回収。
「5 生と死の隣り合わせ。」
の続きです!
バズラのカッコいいシーンが終わり2匹のお化けについて。
「さて、残るは2匹のお化けちゃん、こっちにおいで。」
私は両手を広げた。
普段と喋り方が違うせいか、バズラは少し引いている。…そんな顔するなよ…。
2匹のお化けはサクリファイスをくらっていないのだが、その影響により少し弱っていた。
ふらふらとしながら私の手の中へと来た。
「こいつら、ほんとに操られていただけなのか?」
バズラは疑いながら2匹のお化けを見つめる。
「あぁ、もう私達に攻撃はしてこない。安心しろ。」
2匹のお化けは空間を使って直接は話してこないのだが、魔法通信を使い頭に語りかけるように話してきた。
「我々を救っていただいたパンプキン様、フランケンシュタイン様。是非ともこれからの時を共に過ごしたいのですが宜しいでしょうか?」
…と、
「つまり…私かバズラに仕えるということか?」
「その通りでございます。」
丁寧に喋るな。…可愛い奴らだ。
私は少し気に入った。
「だが、シカズか俺に仕えるなら離れ離れになってしまうぞ?いいのか?」
バズラが問いかける。確かにそこは気になるな。
「そのことはご安心下さい。我々の魂を盗っていただけば、お2人様は私、カルミドとこちらのカノミドの魂を共有する者となります。ですから、その魂を通して我々は行き来することができるのです。」
…小さいのに凄い能力をもっているな。
だが、ここで1つ疑問がうまれた。
「魂をとってもカルミドとカノミドは大丈夫なのか?」
私が問いかけるとカルミドは答えた。
「何も問題はありません。それに、自我が残っていればなんとでもなりますから。魂に自我をペーストさせると、我々が何者かに倒されたとしても、自我が残ったまま複製したいただくこともできます。」
つまり…こいつら天才だな。ほぼ不死身じゃないか。
「それに、魂を盗っていただければ、お2人様の力を我々は使うことができるのです。」
カルミドはドヤ顔を見せてきた。
…可愛いのに、ほんとに凄い能力だな。
「なるほど、どちらかがピンチの時は魂を通して、さらには力を使って助けることができるのだな。」
正直、私は理解できていなかったのだが物分りの良いバズラが簡潔にまとめてくれたお陰で理解できた。
「そういうことでございます。」
カルミドが言う。
「よし、俺はいいだろう。シカズはどうだ?」
バズラは乗り気なようだ。
「私も良いと思う。是非力となってくれ。」
そう私とバズラの承認を得ると2匹のお化けは喜び早く魂を盗るようにお願い来てきた。
…バズラはたったの10秒程で魂の回収が完了したようだ。
「シカズもほら!」
…いや、ちょっと待ってくれ。ほら!って言われても、私は魂の盗りかたなどそもそも知らないのだ…。
「…どうすればいいのだ?」
「…何がだ?」
バズラは質問を質問で返してきた。
やめてくれ、恥ずかしくなってくる。
魂を盗る魔法は魔物の中では常識なのか…?
「…魂の盗りかたなどしらないのだ。」
すると驚いた顔で見てきた。確かに私はサクリファイスを使うことができ、「盗る」ということは共通する。だが、魂や自我の盗りかたなど知らない。
カルミドとバズラに教えてもらったが…
上手くできず少しの魂しか回収できない。
「もっとこう…こうするのだ!」
バズラは身振り手振りでおしえてくれる。
「んん…?こうか…?」
私は苦戦する。案外難しいのによくそんな簡単にできるな…。
…だが、バズラとカルミドのおかげで数分したら無事魂を盗ることができた。
「魂の回収ができているか確認…。はい、確かに完了しました!お役にたてるように精一杯努めさせていただきます。」
カルミドはぺこぺこしながらそう言った。
…にしても可愛いやつだ。
「これからよろしくな。」
私とバズラはそう言いカルミドとカノミドに握手の代わりのグータッチをした。
一通りするべきことを終えると急に大勢の者が集まってきた。
「なんだなんだ…?」
私とバズラは小さく呟く。
「バズラさん、あと……そちらの方は…?」
チームの代表者…?が私達に話しかけてきた。
それに対し私はそいつに名前を教える。
「シカズだ。」
すると目を輝かせチームの代表者が
「シカズさん!是非私達のチームに…!」
と言った。するとすかさず別のチームの代表者が
「いいや!俺らのチームに!」
…どうやらチームの勧誘のようだ。
バズラはまた照れ笑いしている。
まぁ…私はチームに入る気はないが。
…んん?何だこの匂いはっ!!美味しそうな匂いがする!
宿泊所から突然いい匂いがしてきた。ご飯…?とやらのいい匂いが!お腹が減っていた事を思い出し食べたくなってきた。
私がそんなことを考えているうちにバズラはすっかり話に乗っていた。
「ついに俺もモテ期か!」
とでも言うような顔をし、にやにやしている。
…はぁ?
まぁそんなことはどうでもいい。とにかく私はお腹が減った。
バズラや大勢の者達を横目に私は宿泊所内へ移動する。…すると、すかさずそれを見ていた者達が道をふさいだ。
「シカズさん!僕達のチームに!」
「私達のチームに!」
…私の頭の中は今、「ご飯とやら」だけだ。
そんな勧誘に耳すら向かない。
「単刀直入に言う。私はチームに入る気はない。だがその気持ちだけ受け取っておく。ありがとう。」
内心、とても嬉しかったが、私とリンカの約束がある。それに巻き込む訳にはいかないしな。…それとご飯…。
そう言い私は宿泊所の中へ移動した。
視点は変わりバズラ。
「バズラさん、俺らのチームに入りませんか?」
喋りかけてきたのは俺と同じ種族のフランケンシュタイン達だ。
「いや!私達のチームに!」
次々と誘いが来る。…ついに俺もモテ期だ!
…その時だ、何故かわからないがシカズが
「はぁ?」と言う顔をしているように思えた。
まぁ、被り物を被っているから実際はどうかわからないがな!
「ははっ!いいであろう!どちらかのチームに入ってやる!」
そう言うと、2つのチームはとても喜んだ。
喜んでいる者を見るとこちらも喜ばしく思う。
シカズはどうなっただろうか?
俺は辺りを見渡す。
あ…れ?シカズさん…?いない…?
あの2匹のお化けもいない。
あれれ…?俺置いてかれた?もしかして。
「バズラさん!で、どっちに入るんだ!?」
2人の者が声を重ねて言ってきた。
「…あぁ、すまない。やはり話はひとまず保留にしてもらう。」
俺はそう言いシカズと2匹のお化け達を探しに大勢の者の中からでたのであった。
どこだろうと思い宿泊所の中に入る。すると今までは見たことがない程甘い感じのしたシカズがたっていた。
シカズの目の先に映っていたのは…。
つづく。
こんばんは、こんにちは、おはようございます!
ついにカルミドとカノミドが仲間になりましたねぇ〜!
2人の能力は魔物の中でも実は凄まじいものなんです!
今後の活躍はいかに…!?
次回もお楽しみに!
あと…もしよろしければ、ブックマーク、評価、感想などよろしくお願いします!
後書きや活動報告には本文では書かれていない特別なこともお教えします!ですからそれらも見ていただけると…嬉しいです。




