56 宣戦布告
「…っ!?」
この姿…
「あははっ!あたしなんかに勝てるわけないじゃない!」
この声…
「リン…カ…?」
そう、リンカだった。だが、以前あった時とは全く違う。まるで別人のように変わってしまっている。
「シカズ…!どうしてここに…!」
「バズラっ!?」
…バズラも、以前のような勇ましさがどこかへと消えてしまってるように見える。
「まだ喋る気あったんだぁ〜あははっ!そろそろ終わりにしたいんだけどっ!!」
その言葉と同時に、リンカはバズラを叩こうとした。
「…何を考えているんだ。」
私はリンカの手首を握り、動きを止めた。
「…は?」
それに驚いているリンカ。そしてそれを眺めるバズラ。
「…なぜこんなことをするんだ?おかげで街はめちゃくちゃで、大勢の犠牲がでているんだ。」
そう伝えると、リンカは唇をキュッと噛みしめた。そして、笑い始めた。
「あっははははっ!!ずいぶんと変わったようね!シカズ=パンプキンさん!前はあんなにひょろくて、弱っぽかったのに!」
私がひょろい?弱っぽかった?リンカを私は被り物の奥で睨みつける。
「あら、そんなに睨まなくても良くてよ?あのかぼちゃさんが、こんなにまでなったこと、とても嬉しく思っているのよ?一緒に喜んであげているの。」
リンカはにやついた顔でそう言ってきた。
「…透視能力に炎を操る力。もともとあった力なのか?」
「ふっ…そんな力があれば私は今も困らずに済んでいるはずよ。この力はミドアロー施設からいただいた力なの。あんたとは違ってね!!」
…なーんか腹立つ言い方やなぁ。今のリンカからは善良が何一つと感じられない。施設でやっぱりあの私とリンカが別れた後になにかあったんだな。
「…シカズ、逃げるんだっ…ここは俺が…」
「バズラ…。お前、もうボロボロじゃないか。そんな状態で何ができるって言うんだ?」
…バズラは黙ってしまった。
次は魔法通信でバズラに話しかける。
「バズラをこんな目にさせたのはリンカで間違いないんだな?」
「…あぁ。あいつはとにかくやばい。なにが目的でここに来たかは分からないが…。」
「なるほど。ありがとう。今から話すことはずいぶんと私の推測になるが、一応聞いてくれ。きっとリンカ狙いはー…」
私は、私なりの推測をバズラに伝え、かつての親友。リンカと戦うことにした。宣戦布告だ。
「私の親友をこんな目にさせたのはリンカなんだな?」
「まぁ、親友だったの?それは知らなくてごめんねぇ。…で?それが何?」
「…今をもって、リンカ。君とは対立関係になってもらう。」
「…ふふ。それは私に戦いを挑むってこと?えぇーいいわね。かかってきな!きゃはははっ!!」
そのうち、施設の闇を公表してやる。
つづく
お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか?
次回もお楽しみに。




