55 消えていく火
もう…服のどこもかしこも煙臭い。最悪だ。
そういえば、未事鳥はイカサキの宿へと帰って行った。
『闇の中の光となれるでしょう』
「…。」
…一応…やってみるか。
私はあの川で、水を操る力を手に入れた。今ここは、火の海になっている。
つまり、だ。
この火を消して、こんな自体にさせた犯人を捕まえる。すると、この絶体絶命の状態の希望の光、そうなれるということだ。…勝手な予想だがな?
「水よ!」
・・・。
あれ
「いでよ!水!水!」
・・・。
あらららら?
…いや、祈り方がダメだったんだ。もっと真剣に、深く祈るんだ。
私は両手を合わせて目を瞑った。
すると、なんと不思議なことに、あたり一面にあった火がだんだん消えていった。
水は出ていないのに…。なんでだろ?
…あっ!水蒸気か!水蒸気は目に見えない。だから、水を出すことができなくても、火は消えたんだ。
よしよし、次こそ水本体を…
さっき青い光の玉が体に入った時に、何種類かの単語が脳の中で再生された。これは多分、呪文…?だと思うから、次はそれを唱えることにした。
「プリュイ」
私がそう唱えると空から沢山の雨が降ってきた。これは雨をだすのだな。よしよし、成功だ。
「ワータルヴァル」
次に唱えたのは滝という意味の魔法だ。滝というくらいだから、もうものすごく強く、水が地面に叩きつけられた。
当たったら痛そー…
「スティッラ」
これは雫のように、小さい水の塊が、物凄い速さで飛んでいく、まさに弾丸のようになる魔法だった。
正直言ってこれはあまり出番がないかも…。
よしよし、これで一通りだ。一応全て成功した。
また、魔法どうしを統合してみるともっといいかもしれない。
私が試しに魔法を使っただけでも、結構な面積の火が消えた。
よし、これで戦えるはずだ。
そして私は火の上がっている方に次々と行っては火を消す作業に取り掛かった。
街を襲っていた火はもう半分は消えた。
水の力って凄い。…そんなことを考えていたら、なにやら奥の方から大きな音が聞こえてきた。
「なんだ…?誰か戦っているのか…??」
私はムーヴを使って音のする方へと移動した。
そこに居たのはー…
つづく。
投稿、遅くなってしまい申し訳ございません。
次回もお楽しみに!!




