54 火を操る者。
皆様、あけましておめでとうございます。
これからもよろしくお願いします。
やぁ、はじめまして…かな?俺の名前はバズラ=リーベル。
俺の故郷、フラクギスタは突如現れた何者かによって街をめちゃくちゃに、火の海にされた。
まだ直接会ってもないし、どんな奴か分からん。だがしかし、分かることはただひとつ。それは
とてつもなく強いということ。
ひとつの攻撃でこの街をこんなにさせるんだ。バケモンに違いない。街を壊して何になる?なんの利益がある?何が目的だ?…まぁなにがあろうと、俺はそいつを…許さない。
「バズラさん!バズラさん!あそこ!誰かいる!」
「あそこ…?」
火の黒い煙のせいで姿がよく見えない。
「この街の者ではなさそうだな。」
「うん…。」
もしかしたらこいつが街を火の海にしたやつかもしれん。見つかると…やばそうだから、俺達は家の壁に姿を隠した。
「さぁ〜てっと。そこに隠れているのは誰かなぁ〜?あっははは!」
まずい、もうばれてる…。この反応速度…透視能力を使ったのか…?ということはつまり、こいつがこの街を…?
「返事しないなら、こっちからいっちゃうよ?まぁ、返事してもしなくても結果には変わりないんだけどねぇ〜」
「タヤ、逃げるぞ!」
「えっ…え?」
ばれちまったなら仕方ない。俺達は抗うことすら許されないこの状況。残された選択肢はただひとつ!そう!逃げること!それしか今の俺達にはできないのだ。
「逃げても無駄!どこまでも追うよ!きゃはは!」
もたもたしたらほんとに命が危ない。すぐに安全なところに逃げないと…っ!
「わっ!」
「タヤ!」
タヤが崩壊した家の木につまずいて転んでしまった。
「早く立て!今そっちに行くか…」
「みーつっけたっ!」
「やだ!おいてかないで!バズラさん!」
この街を壊したと思われる奴はタヤをひょいっとつまみあげると、そのまま体に吸収した。…こいつっ…タヤをっ!!
「君、バズラって言うんだね。あたしの名前、知りたい?」
「あぁ、俺の名前を知ったんだ、お互い平等の立場でいないとな。」
俺は少しあたり強く言った。
「私の名前はリンカ。施設の副責任者をやっているわ。」
施設…?シカズが逃げ出して来たとかいってたあの施設…?
「はじめまして、だけどもうさよならね。君、美味しそうだから名前は覚えておいてあげるわ。」
「はっ!さよならなのはどっちだろうな!お前はこの街の者に恨まれながら死ぬんだ!」
「面白いこというねっ!!」
そうリンカは言うと火の玉を投げてきた。
「おっと…」
「ふむふむ…その体に秘めた力。見たところ、とても強そうね。」
やっぱり透視能力があるようだ。このままかわしてばかりだと無駄に体力を消費してしまうだけで、相手の思うつぼだ。…じゃあ今最も最善な動きとはなんだ?
「よそ見か考え事か知らないけど、そんなことしてたら危ないよ〜?」
くそっ…考える暇もねぇな…。
つづく。
今回はバズラ視点でいきました!
次回もお楽しみに!




