52 火の海
「はぁ…はぁ…」
部屋にたどり着いたが、まだ誰も起きていないようでシーンと静まり返っていた。
カルミドはまだ寝ているのだろう。ということで、私はカルミドが寝ているソファーへ向かった。
「…っカルミド!お願いがある!」
「んー…っるっさい…」
あれ、いつもと当たり強くない?
「急ぎなんだ!カルミドにしかできない!」
「…ごりらの…先祖は…りん…ご…」
え?何言ってんのこの人。ごりらの先祖がりんごな訳ないやろ!!って、そんな場合じゃないんだ!
起こし続けてもこれは…起きる気しないな。うん。それと、いつも頼ってばかりじゃだめだよな。もっとしっかりしないと。
でもどうする?ここから西の地方まで、かなり距離がある。それと、そもそもなんだが…どの道が西の地方へとつづくのか全く知らない。一体どうしたものか…。
西…西…そういえばさっき未事鳥とか言ってたな。…。
未事鳥っ!?それだ!!それに着いて行ったら無事行けるじゃないか!
とまぁ、そういう事なので私は部屋に置き手紙をおいてイカサキの部屋へと向かった。
「コンコン」
「おや、お客かな?ミドラ。」
「はい。」
キィーっと音をたてて重そうなドアが開いた。
私は部屋に飛び込んだ。
「イカサキっ!すまない、急用がある!」
「おっ…おぉ。そんなに慌ててどうしたのじゃ?」
「未事鳥はどうやって捕まえる?」
そういうとポカーンと口を開け、少し時が止まった。
「え?未事鳥…ですか?それなら宿の裏で飼育していますが…。」
おぉ!綺麗な女の人ナイスっっな情報!
「すまないが、少しの間借りても良いか?」
「あぁ、良い。」
「ありがとう。」
そう言い、私は部屋を飛び出した。そして宿の裏に行った。
「ぐるるるぴっぴー」
未事鳥の鳴き声と一緒に、
「とった!」
という声が朝の静かな空気に伝わった。そして私は未事鳥を放し、ついて行く。
まってろバズラ。何もなかったとしても、何か会った時のために今から向かうから。
一方その頃の施設は…
「お母さん!!!」
「タ…タヤ!!」
西の地方、フラクギスタは火の海になっていた。
民家に移った火が次々と煙を上げていく。そのせいで家は崩れ、地は焼き焦げている。
「おかあさぁあああん!!!!」
またひとつ家が崩れた。
「いつまでそこに突っ立ってる!ほら、 行くぞ!!」
「あ…あなたは…バズラさん…」
「あぁ。」
多くの者が悲しむ中、一人笑っている者がいた。
「キャッハハハハ!みんな狂ってる!もう救われないのに!逃げれないのに!アハハハっ!」
そう。あいつだった。
つづく。
活動報告にシカズさんのちょこっと情報、載せておきます。ぜひご覧になってくださいね!
次回もお楽しみに!
自体はいよいよ本格的に。




