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51 未事鳥

 「んー…朝?か…。」


 私の目には明るい日光が少し空いたカーテンの隙間からさしていた。外からは鳥の鳴き声が聞こえてくる。


 …にしても背中が痛い。床って痛いなぁ…


 そんなことを思いつつ軽く伸びをし、カーテンをシャーーーっ!!って思いっきり開けた。


 「うおっ、眩しっ!」


 太陽を直で見てしまった…。カルミドやブルク、テリー達はまだまだぐっすりと眠っている。


 喉が乾いたのでキッチンに行き、水を飲もうと思った時だった。


 水面に映ったのは私ではなく、バズラの姿だった。


 寝起きのため、何かの見間違いだと思い目を擦ってもう一度見てみた。


 すると、そこにバズラの姿はなかった。


 なんだろ…?やっぱり見間違いだったか?


 私は皆が起きる前に少し宿の周辺を散歩したいので、かぼちゃの被り物をし、外にでかけた。


 外に出てみると空は青く、鳥が目の前を西へと向かって飛んで行った。

 朝は空気が澄んでいて心地がよい。


 「ほっほ、これはシカズではないか。」


 声が聞こえた方に振り返ると、そこに居たのはイカサキだった。


 「イカサキか。おはよう。今日は天気が良いな。」


 「そうだの。そうそう、おぬしにひとつ教えてやろう。」


 そう言うとイカサキは少し顔色をかえ、こう続けた。


 「今飛んで行ったあの鳥の名は未事鳥と言うのだ。その鳥の飛んでゆく方向にはこれからなにか事件が起こると言われておる。今飛んで行った方向は…西じゃの。まぁ、あくまで昔の人の仮説というか作り話だ、そう深く信じないでくれ。それじゃあここでわしは失礼。」


 「あ…あぁ。ありがとう。」


 未事鳥…か。でもなんで今その話を?


 「西」、「事件」、「水面のバズラ」…。


 …はっ!そうか!っていうことは…


 「バズラが何かの事件にあう…?」


 もしそうだとしたら…?


 「バズラに知らせないと!!」


 私は急いでカルミドの所、3015室へと走り出した。



 つづく。

次回もお楽しみに!

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