49 お久しぶりです。
その頃のイカサキはと言うとー…
「むむっ…何か強い気配がするの…。」
「あら、また寝言ですか?」
綺麗な女の人がそうイカサキに向かって言った。
「ほっほっ!寝言かもしれぬな…って!寝とらんわ!!この通り目がぱちぱちだわい!!」
イカサキは両手で目をガン開いた。
「はぁー…。幼稚ですね。いい加減にしてほしいです。」
そう、この通りいつもと変わらない平常運転…とは言い切れないが、元気もりもりのジジっ…いや、おじいさんだな。
「んっ?」
「やはり…」
綺麗な女の人も、イカサキも何かを察知したようだ。その何かとは
「さぁ、ここだ。私が1番信用している宿だ!」
シカズ達であった。
「ほらやっぱりー!!なっ!何か強い気配がすると言ったじゃろ!!」
「はいはい、確か…この気配は…この前0315室に宿泊していた…」
「シカズじゃよ。と言っても、シカズだけじゃなさそうだけどの。さて、お出迎えと行こうか。来客には丁寧な接客を。」
「わかってますよ。」
そう言いイカサキと綺麗だ女の人は宿の門へと歩き出した。
「…っ…ここって!!あのかの有名なイカサキの宿…!?」
ブルクが体をガタガタさせながらそう聞いてきた。
「えっ?かの有名な…?」
私が聞き返すと、次はクコロネが。
「シ…シカズさん…知らずに泊まっていたんですか!?ここは宿の中でもずっと五つ星を取り続けている…イカサキブラントの、イカサキホテルですよ!?」
なにそれ。初耳なんだが。
「ほっほっ、よくご存知で。わしはこのホテルの支配人、イカサキと申します。シカズよ、久しいな。」
「あぁ、あの時はよく世話になったよ。感謝している。」
「いやいやいや、こちらこそじゃ。さぁ、部屋はもう用意できておる。泊まるか?」
「ありがとう。そうするつもりだ。」
私達はイカサキに案内されるまま部屋へと向かった。…前からすんごい気になってたんだけど、このめっちゃ綺麗な女の人とイカサキってどういう関係?
イカサキブランドとかいうレベルだから普通にビジネスパートナーか?
私が凝視していると、それに気づいたのかイカサキが話してくれた。
「ん?こいつはわしのひ孫じゃが?」
「は?」
「えぇ、そうでございます。一応こちらでは副支配人として働かせてもらっています。」
えっ!?ひ…ひ孫!?イカサキ…ってことは、こいつだいぶ年寄りだな!?だいぶというレベルじゃないかもしれない。
「一体…イカサキって何歳…。」
「ふっ、わしか?企業秘密じゃよ。」
年齢くらい教えてくれてもいいじゃんっ!ん?ちょっと待てよ?イカサキってそんなに長く生きているってことは…魔物…?人間じゃないよな?さすがに…。
そう考えたとき、ギロっと睨まれた気がした。
あんまり良くなさそうだったので、この話はあまり触れないでおこう。
「ここじゃ、前回と同様、この宿のサービスはなんだって使ってくれて構わない。それでは、よい一日を。」
そう言い頭をさげ、イカサキ達は帰っていった。
私とカルミドとクコロネとブルクとテリーとサエリキャ。
…これ…一部屋でいけるか?
「わーい!ふかっふかっのベッドだー!」
サエリキャはベッドにダイブした。
…なんかヤバい気がする。
つづく。
次回もお楽しみに!




