43 離れ離れ
「シカズ様、これからどこに行くのですか?」
カルミドはキョロキョロしながら聞いてきた。
「どこって、森の中だよ。」
「え、森?」
そう、ミシェルのいる森だ。あそこはノジラがまだまだ沢山居そうだったから、鍛えるには良いだろう。そう考えたからだ。
そして私達は昼頃に通った道に従って森の入口まできた。
「わぁー…すんごい霧…。」
ブルクの言う通り、ほんとに凄い。数メートル先が見えないぞ…。私が来た時には無かったのだが…。
「…これからこの森に入る。決して迷子にならないように。」
「はい。」
森は、昼間とは全く違う姿をしている。あらゆる方向から色んな音が聞こえてくる。
「シ…シカズさんっ!お…お化けなんて出てこないよね!?」
「なんだサエリキャ、怖いのか?」
ゆうてお前もお化けみたいなもんだろ。カルミドは根っからのお化けだし。ましてや化け族だし。
「こ…怖くないけど怖いのよ!!」
「む?矛盾しているぞサエリキャ。」
「なによ!テリーまで!!」
私はそんな会話を聞き、心の中で少し笑った。サエリキャは場を盛り上げるのが上手いな。
「あ!みてみてブルク!あそこに兎が!」
「え!どこどこ?捕まえようぜ!」
こんな霧が深いのに兎なんて見えるはずない…。どうしたんだ…?
「お…おい!お前らー…」
ブルクとクコロネは深い霧の中へと吸い込まれた。くそ…。探すのが面倒じゃないか…。
「な…なにしてんのよアイツら!全くぅー!」
テリーはそんなサエリキャの耳元で「わっ」と驚かすように呟いた。…なんで?なんでそんなことするん??テリー?
「ぎゃああああああ!!!でたー!でたーぁぁ!!」
「あ、待ってサエリキャ!!シカズ様、我は追いかけてきます!」
…次はテリーとサエリキャが消えた。カルミド…お前は居なく…なんないよな?
「なぁカルミド?」
…あれ、返事がないぞ?
「カル…ミド?」
なんでやねん、カルミ…っお前どこ行ったんだよ!!つい今まで居たやん!私の隣りに!
「ふふ、やっと1人になってくれたわねシカズ。」
「っ!その声は!ミシェル?ミシェルなのか?」
「えぇ、その通り。うふふ。」
「やっと1人に…?どういう事だ?」
「あんたが1人にならないと、こちらは都合が悪いの。あんたの仲間を離れさせたのは私の魔法のせいね。」
…一体なんのためにミシェルはそんなことを…?なぜ急に…?
次回もお楽しみに!




