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 それからしばらくお話をして、私は森から出た。


 「…もう、帰っちゃうの?」


 「あぁ、ある人との約束でな。また遊びに来るから待っていてくれ!」


 「ふふ、わかったわ。ではまた会う日まで。」


 空はまるで、私の心の色のようだった。もう、夕方か…。ほんとに一日があっという間に過ぎてしまう。


 カフェラの約束があるので、私はすぐに帰った。


 カランカラン


 「あっ、シカズさぁ〜ん!いらっしゃい!」


 「やぁ、カフェラ。見て驚くがよい!」


 そう言い、私は机の上に私が集めた光の玉と、ミシェルから貰った光の玉の瓶をずらぁーっと並べた。


 「こ…こんなに沢山!?凄いわっ!ありがとう!」


 「実は、ミシェルという者に沢山頂いてな…」


 「ミシェル…?どっー…かっで聞いた事あるような…ないような。」


 …みんな、忘れているのか?まるでこの内容だけ記憶がないようだ。


 「まぁ、全部受け取ってくれ!それじゃ!」


 「あ、ありがとうね!シカズさん!」


 …カランカラン


 今日はカルミド達と、あんまり話していないな。あいつらなんだか、なかいいのか悪いのかどうかよくわかんないし…。問題を起こしていなかったらそれでいいんだけど…。


 宿付近まで来るとなんだか人がザワザワしていた。…一体なんの騒ぎだ?


 「お前魔物が、なんでこの国にいるんだっ!!」

 「魔物は敵だ!すぐにでてけ!」


 そう言った人間が誰かを殴った。


 「いたっ…。」


 カルミド…?


 「なんだよ!魔物のくせに攻撃してこないのか!弱っちいな!」


 「…。」


 その人間はカルミドに向かって暴言を沢山浴びさせている。

 …許せない。


 「…お前ら何をしている。」


 「…ひっっ!」


 私の一言で辺りが静まり返った。


 「…シ…カズ様、オーラ抑え…」


 「カルミドは今すぐ戻れ。」


 「で…でも…。」


 「命令だ。もう一度言う、今すぐ戻れ。」


 「は…はい。」


 カルミドが宿に戻ったのを確認してから私は話を続けた。


 「大勢の人間が一体の魔物を相手にして何をしているのだ。」


 「…。」


 ごにょごにょとなにか呟いた奴がいた。声が小いせぇんだよ。


 「なんだ、言ってみろ。」


 「…。」


 なにか呟いたやつは黙り込んだ。このまま聞いても意味が無さそうなので、私はオーラをもっと出した。


 「…ひぃ…。」


 「はっきりと言え。」


 「…ま…魔物がいたから…俺たちは…ダメだと思ったんだ。」


 こいつ、なかなか度胸があるな。


 「…そうか、私も魔物だ。そしてここ私達がにいるのには理由がある。それを承知の上で行った行為なのか?」


 「い…いえ、知りませんでした…。」


 「知らなかったらなんでもしていいのか?違うだろ?私はそういう行為が嫌いなんだよ。今回は目を瞑ってやる。次はないと思え。そして、今すぐここを去れ。今すぐ、だ。」


 カルミドを、とりまとっていた奴らはすぐさま帰って行った。というのに、


 「俺は認めねぇぞそんなの!」


 アホなヤツが一匹。このまま逃がしてやろうと思ったのに殴りかかって来た。


 パチッ!


 私はそいつの拳を握りしめた。


 「いいか?お前らを倒してやっても良かったんだぞ?私はカルミドみたいに甘くないからな。」


 「どう…いうことだっ!!」


 「さっきカルミドが攻撃しなかったのはお前ら人間を傷つけないためだ。あいつは優しいからな。だが私は違う。そういうことを伝えたかったのだ。わかるか?」


 「…ぐっ!」


 私はそいつを地面に叩きつけるように下ろした。


 「相手をよく見てから物申せ。」


 そう言い、私はそいつに回復魔法をかけてから宿へ帰った。





 つづく。


次回もお楽しみに!

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