39 なんなのこの人
「よぉ〜こそ我が家へ!」
お、中は案外普通。中までもっと苔とか弦だらけかと思ったわ。
「今お茶を用意するわね〜!」
るんるんでキッチンにいったミシェル。その間、私は部屋の中を目で物色する。
天井の高さまである大きな棚には、薬が入った瓶や、なんかの草、乾燥してるお花、そして光の玉があった。
この棚には引き出しがいくつもあって、中からは草が飛び出ていたりしていて、少し…衛生面についてどうか疑う。
「さぁ〜どぞ!ハーブティーよ!」
「ありが…」
口に入れた瞬間、これはやばい。そう確信した。心臓からドクッていう大きな鼓動の音も聞こえた。
そう、我々魔物にとって香草は…毒だ。魔除けだ。そんなものを口に入れたらどうなる?
「ゲホッゲホッ!おぅえっ!ゲホッ!」
無理無理無理、まじで無理。毒やんこれ。
「あら?お口に合わなかった?」
あれ、ミシェルも魔物じゃ…
「言ってなかったっけ?私、人間と魔物のハーフなの。」
「ぅええええ!?ゲホッ…。」
え、人間と魔物の…ハーフ!?なにそれ!そんなのアリなんっ!?
「あー…魔物だからハーブ系無理なのね…。ごめんなさい。」
「いやいや、大丈夫…。」
「大丈夫なの?じゃあ飲ん…」
体が拒絶反応でてるので、無理でーすっ!!
「ハーブには若返る力があるのに…。こう見えて私68歳!」
もう何この人。驚きしかないんだけど。見た目、明らか20歳くらいじゃん!どんだけハーブティー飲んでんだよ!!
「私、1日に…そうねぇ、5回は飲むかな。」
「どんだけ飲むんだよ!!」
あー…あれか?一応人間と魔物のハーフだけど、体の中身的には人間で、魔法系が魔物的な?
「そう!大正解!」
そうなのか…なんか色々と強そうこの方。喧嘩うらないでおの…。
「それで…あの光る玉、少しわけてくれるのか?」
「あぁ、そうだったわね。あの棚があるでしょ?いくらでも取っていって構わないわ。」
あの棚とは、私が先程見ていたあの棚だ。いくらでも取っていいならいっその事全部取ってやろうか…。
でも流石にマナーが悪い。なんのマナーか知らないけど。
「うふふ、実は私、ヌグレバ王国の妃なのよ。」
もう…冗談でしょ?ほんまええてそう言うの…
「いやマジだから!」
「ぅえええええええ!?」
どんだけぇぇ凄い人なのこの人。
「まぁ、私が魔物とのハーフってことを知られてから差別されるようになったから、今になって逃げ出してきたのだけれど。」
「そう…なのか。」
「…えぇ。」
つづく。
また別でミシェルの過去も書こうかなと思ってます!
次回もお楽しみに!!




