4 危機はすぐそこまで迫っていた。
「3 願いの襷は今この手に。」
の続きです!
遂に現れたのは…。
そんなことを思い出して考えていたら少し眠くなってきた。ので、私は少し眠ることにした。
眠る前にお風呂という温かい水がでるところで体を洗った。…なんだこれ…!体の汚れが全て落ちていく気がする…!
お風呂から上がると、体が芯から温まっていて私の気分は上昇。気分が良いのでベッドという…ふかふかの…なにか?に飛び込んで寝てみた。バフっという音がするとベッドの中にあった空気がでてきて私にあたった。
とても楽しくて気持が良い。
だから、このまま眠れると思っていた。
…が、お腹が減っていたため上手く寝付くことが出来なかった。30分くらい記憶がなかったから、きっと寝ていたのだろう。お腹が減ったなと思いつつ私は辺りを見渡す。
さっきまであった宿泊所の灯りは息を潜めるように消えていて、私は気づかないうちに初めて静かな夜を迎えていたのだ。
…すると外から急に大きな音がした。
多分この宿泊所の宿泊者であろうものの叫び声も聞こえてきた。
私は「なんだ…?」と小さく呟き、窓にかかっている布を少し開けて外を見てみた。
…そこに居たのは綺麗な女の人が話していた2匹のお化けとスパイダーだった。
慌ててパンプキンの被り物を被り、私は外に飛び出した。
宿泊所の通路は人でとても混雑していた。
外にいたものは中へ。
部屋にいたものは外の様子を見ようとしていた。
「…くっそ。これじゃぁ間に合わない。」
通路を抜けれなくて部屋の入口でモタモタしていたら外から先程とは違う大きな爆発音が聞こえてきた。
まずい。これでは犠牲者がでるところでもしれない。
外は今どうなっているのだ…?
今の爆発音はなんだ?
…気になることだらけだ。
…こうなっては仕方ない。通路からの通り抜けが無理なのであれば…。窓だ。
飛び降りるしかない。
私はそう思い部屋の窓に手をかけ、窓を開ける。……が、開かない。なぜだ?
…そうだ。そういえばイカサキが言っていたな。
「あの2匹のお化けとスパイダーが来るから窓は常に開かないようにしておる。」…って。
忘れていた。
…イカサキには申し訳ないが今はこの窓を通って行かないとダメなのだ。だから…
「ディストゥラクション。」
私がそう唱えると魔法陣が作成され、窓は粉々に破壊された。
4階とだけあって流石に高い。下を見ているとクラクラしてくる…。だが飛び降りないとこの宿泊所の者達が危ない。そうだ、行くのだ私よ。シカズよ…!
私は4階の高さ、およそ12mくらいの高さから飛び降りた。耳元で風がビュービューといっているのが聞こえてくる。正直言って怖い…。
なんとか地面に上手く着地することができた。
…んん?誰か…戦っている?
戦っていたのは、イカサキであった。
「はぁ…はぁ…」
…と、荒い息遣いが聞こえきた。
イカサキはだいぶ苦戦しているようだな。
…それに対し相手はまだ余裕を見せていた。
そのとき、スパイダーとその仲間である2匹のお化けがイカサキに一斉に襲いかかった。
…これ、もしかしてやばいパターン?
もしそうなら助けてやらないと…!
私は木の裏でこっそりと見る。
やばいなら即座移動魔法を使わないとな。
「グッ…わしもここまでか…。だが死にゆく前にせいぜい悪あがきしてやるぞ!くらうがよい、
ストラグル!!!」
イカサキはそう言うと大きな気を放った。
その攻撃はイカサキの全てと言っても過言はないだろう。推測するに、この攻撃を打てば、しばらく動けなくなるのではないか?
スパイダーとその仲間のお化けはイカサキの攻撃を正面から受けた。…流石に倒さただろう。私もそう確信した。……だが、煙の先に見えたのは少し傷を負った程度のスパイダーと2匹のお化けであった。
イカサキは驚いている。…もちろん私もこれにはビックリだ。まさかあの攻撃でも生き抜くとは。
次こそとどめだ!とでも言うようにまたスパイダー達は襲いかかる。イカサキは先程放ったストラグルにより動けない。
この瞬間。イカサキは何も言わず、ただゆっくりと目を閉じ死を覚悟したのであった。
「…即座移動魔法。ムーヴ。」
私は魔法を唱え、イカサキの目の前へと即座移動し、
「バリア。」
バリアを発動させイカサキを守った。
私のバリアに触れるとスパイダー達は弾き飛ばされた。…この前のイカサキと似たようなものだな。
「イカサキを傷つけたのだ。今すぐに倒してやる。」
私はそう言い手をスパイダー達に向け攻撃魔法、サカントスを発動させ放とうとした。…だが、変なことに気づいた。
この2匹のお化けはスパイダーに操られて洗脳させられているだけだと。イカサキを傷つけたのには変わりはないが、操っているスパイダーさえ倒してしまえば洗脳もとける。
…ふふっ。いい案が思いついた。
私はサカントスを発動させるのを辞め、手を下ろした。
このサカントスを使えばこの3体同時に倒すことになっていたが、今狙うのはあのスパイダーだけでいい。
なので、私は攻撃魔法を変えてスパイダーを倒すことにした。
私は少し考える仕草をしてからまた、もう一度、今度はスパイダーに手を向け、
「レーザーショット。」
を放ったのであった。
…まぁ、これだけで倒せるとは思っていない。
なので、攻撃した瞬間私は地面を蹴ってスパイダーの元へ移動する。即座移動魔法を使えばいいのでは?と思うだろう?
即座移動魔法はバリアなどの防御魔法と一緒に使うなら相性は良く、防御能力は上がる。…が、攻撃となると攻撃能力は下がってしまう。
だから、攻撃する時は使わない方がいいのだ。
私はスパイダーの元へ移動し、蹴りと殴りを1発ずつ入れた。…これでもまだ倒せなかった。
スパイダーは痛かったのか、暴走し始めた。
私に向かって突撃しようとしてきたのだ。
予想外の行動すぎてほんの一瞬、思考が止まってしまった。
慌てて我に帰りかわす。すると、スパイダーは私の自我と魂を盗ろうとしてきた。もちろん嫌なのでその攻撃も回避する。…のだが、スパイダー特有、糸を使って私の身動きをとれないようにさせたのだ。
これはやっかいだ。すぐに炎で焼きつくそうとしたのだが、間に合わなそうだ。やばい、
楽勝だと言っていた自分を殴りたくなった。
私の自我と魂はスパイダーに盗られかけたのだが…そこに現れたのはバズラだった。
こんばんは、こんにちは、おはようございます!
イカサキはシカズによって助けられ、シカズはバズラによって助けられましたね。食物連鎖の反対版みたいな…w。
シカズさんは、いつもお風呂に入るとき、寝る時は必ず被り物を外すそうです!
どんな顔なのかなぁ〜!
次回もお楽しみに!




