21 グルだった。
20話の続きです。
「どうしても渡す気がないなら、まぁ良い。今、ここで決めろ。渡すのか?渡さないのか?」
「さっきも言った通り渡さない。それに、この決断はお前達施設のためでもあるのだ。そこをよく考えてくれ。」
「はっはっは!そうかいそうかい!つまり、激怒したシカズに俺が負ける、ということだな!…なめるなよ?こっちはうみだした本人だ。あいつのことを1番知っているのは俺だ。だがまぁいい、俺はお前の許可無しに動くからな。俺に雇ってもらっていることを忘れんなよ?じゃあな。」
そう言いスマーロは転移魔法をつかいどこかへ消えてしまった。「はぁー…。」と深いため息をついたライダブスは髪の毛をくしゃくしゃした。
「スパイのような者を送り込まれたら困るのだが…一体どうなる事やら。」
「…!シカズってミドアロー施設の者だったの!?」
影で見ていたネミルは小声で驚いた。そう、ライダブスと施設はグルだ。だから、ライダブスを倒せるシカズが連れ去られるとネミルにとって、都合が悪いのだ。
「誰かいるのか?」
・・・。
「俺の気のせい…か。」
そう言うとライダブスは疲れていたのか、寝てしまった。
ネミルはと言うとシカズが泊まっている宿に向かって走り出していた。
「…はぁ…はぁ、シカズは?」
荒い息遣いをしカルミドに話しかけた。
「シカズ様は街に行っておられます。何か御用でしたら私が通信魔法を使ってお教え致しますが…」
「お願い!今から私が言うことをそのままシカズに伝えて!」
「…?分かりました。」
「シカズ、ミドアロー施設があなたを施設に連れ戻そうとしているわ。だからこの先、内通者がこの国に潜んでいるかもしれない。気をつけて。」
「…はい。伝えました。ネミル様、それは本当のことなのですか?」
「えぇ、あとそれからライダブスと施設はグルだったわ。あなたも気をつけて、じゃあ。」
「…はい。全力でシカズ様をお守りいたします。」
こうしてネミルは帰って行った。
その頃、シカズもその話を聞き今後について考えていたところだ。
「施設に連れ戻す?…ふっはははっ!やれるもんならやってみろよ。」
私はニヤついカルミドの元へ向かった。
施設といえばリンカ…。どうなったんだろ…。
つづく。
まだ何も知らないシカズであった。




