2 話の天気は曇のち晴れ。
「1 初めましての出会い」の続きです。
知らないことが多すぎたシカズは、とあるものに話を聞くことにしたのだった。
魔物…か。流石に知らない事が多すぎるな。
話をしてくれるものはいないのか…?
少し外に出て話そう。
外に出た瞬間…なんか周りからの視線がやばい。
私になにか変なものでもついてるのか?
辺りを見渡して目があったものと話すことにした。…あいつだな。
「すまない。そこのもの。少し聞きたいことがある。」
「…はっ!?えっ!俺っすか!?」
「あぁ。」
(…何をビックリしているのだ?)
「…えぁ、分かりました…」
「少し長くなるかもしれないが大丈夫か?」
「はい、大丈夫ですよ、」
目が合ったものの名は「バズラ」という。
…なんかすごくイカつい。
頭には釘が刺さっていて、顔は青緑っぽい。
「いやぁ〜まさか貴方が俺に話しかけてくるとは…」
「どういうことだ?」
と、聞き返す。
「さっき、イカサキの攻撃を止めたでしょ、」
「何故それを…?」
…周りには誰もいなかったはずだ。
「あの時、暗くて見えなかったかもしれませんが実は多くの観衆が居たんですよ。」
「そうか…。」
…どうりで凝視されたはずだ。
「それにしてもあのバリアはなんだったんです?物凄い強さですけど。そもそもイカサキのあんな攻撃を耐えるなんて、普通できはしないことですし…。」
「イカサキと出会う前に色々と試してきた。」
「…??試してきた…?」
バズラは困惑した顔でこちらを見ている。
「場所を変えてもいいか?その事についても話すから。」
「いいっすよ!」
私とバズラは0315室へ向かった。
「うわぁー…またこりゃ贅沢な部屋ですなぁ…」
バズラは羨ましそうに言った。
「イカサキが用意してくれたんだ。…早速だが本題に入らせていただく。…いや、やっぱりまず簡単な自己紹介をしよう。」
バズラは少しニヤリとしてからこう続けた。
「俺はバズラ=リーベルです。種族はフランケンシュタインで、生まれてから23年たちます。よろしくお願いします。」
「よろしく。私はシカズ=パンプキン。今日うまれたばかりだ。」
私とバズラは握手を交わした。バズラの手は大きくて少しゴツゴツしていた。強そうだな。
「は…?え?今日うまれたばかり!?
それであの強さかっ!? 」
(だからなんでそんなビックリしているのだ?)
「…???ちょっと何が何かよく分からないがまず1つ目の質問だ。」
「何でもどうぞ!俺は情報通信の仕事をしているのでね!」
情報通信の仕事…。詳しくいろいろと聞けそうだな。
「種族とはなんだ?」
「まずそこからー…」
「…。」
「…。」
「はい、すみません。種族はいろいろあって、全てを挙げるのは少し難しいのですが代表的なものから言いますと、「ウルフ族」、「キャット族」、「パンプキン族」、「フランケンシュタイン族」、「ドクロ族」、「ゾンビ族」、「魔女、魔男族」…まだまだありますがとりあえずこんな感じですかね。」
「なるほど。私は何族になるんだ?」
「ははっw見た目と名前からするにパンプキン族でしょうね。」
と、豪快に笑うバズラ。
「そうか。ちなみに種族が変わることとかあるのか?」
「んー…。自分が知る中じゃ聞いたことないです。……だけど1つ伝説が。」
「伝説?」
「はい。今から500年を通してカラハブのなかでも最恐のものが1人いたんですよ。そのものは途中で種族が変わったとかいう伝説があるんですよ。…いやぁでも、普通は変わりませんけどねぇ。」
「そう…なのか、ありがとう。…。続いて二つ目の質問だ。色はどうやって得るのだ?何種類あるのだ?」
「はい、色は「橙、緑、紫、青、赤、黄色、桃、黒、白」とあります。色持ちは一般的にカラハブと呼ばれます。カラハブには段階があって、1つの色持ちは「カラーゲン」。2つの色持ちは「カラートス」。5つの色持ちは「ライーズ」。7つの色持ちは「ティラーラ」。最後に9つの色、すべてを持っているものを「デスティーラ」、別の名を「最恐」といいます。色の得かたは、色持ちを倒す、授かる、獲得する、奪う…とかです。」
「なるほど。ありがとう。」
「こんなくらい大したことないですよw」
バズラはまた笑った。
「…ところでバズラ。私と話す時、敬語は辞めてくれ。こちらが気をつかってしまう。」
「わかった、ではそうしよう」
「すまないな。」
…私は質問を続けた。
年齢はなぜそこまで重視されるのか、魔物以外にも他の種族は存在するのか、国はあるのか…その他にも沢山のことを聞いた。
それに対しバズラは嫌な顔をひとつもせずに答えてくれた。今後とも仲良くしたいなと思う。
「バズラのお陰でいろいろ、この世界についてわかったよ。ありがとう、助かった。」
「気にするなって!」
バズラは明るくて熱心で良い奴だな。
この世界にも良い奴は他にも沢山いるのだろうな。
あいつらとは違って…。
…この世界を少し好きになれたかもしれない。
「…ところでシカズ。」
「ん?どうした?」
バズラは結構真剣な顔でこう続けた。
「先程、イカサキと出会う前に色々と試してきた。と言ってたであろう?あれはどういうことだ?それに生まれたばかりの魔物であったらよく魂をとられずにいたな。」
魂…?そういえば施設で出会った子も言っていたな…。
「バズラ…。魂って盗られるのか?」
まずその事にビックリだ。
「あぁ、魔物は魂を盗って強くなる。特に生まれたばかりの魔物は魂を盗られやすいから、よく生きてたな。まぁ、シカズは強いから盗られなかったのかもしれないが。」
魂って…盗られるんだ。気をつけないと。
「そうなのか、ありがとう。話が脱線してしまってすまない。話に戻ろう。イカサキと出会うまえ私は、とある施設から逃げ出してきたのだ。それで…」
話の続きを話そうとした時、バズラの顔をちらっと見てみる。…凄く不思議そうな顔をしている。そして、こう聞いてきた。
「逃げ…てきた?」
「……。あぁ。」
先にその話からした方が良さそうだな。
「一応この服はその施設のものなんだ。」
この服は黒…というか少し灰色っぽい色をしている。上下、単色だ。だがとても動きやすいし暑さや寒さにも耐えられ、便利な面も結構ある。
「ちょっっとまってくれ、その格好のままだと流石に危険すぎないか??」
「何故だ?」
「…その施設のやつにバレたらどうするだよ!
シカズの事、探してるんじゃないか?」
「確かに…」
「この布をあげるから好きに使ってくれ。」
そう言うとバズラは私に白い布を渡してくれた。その布は触り心地が良く、下の方は少し穴が空いていた。…だがなんだかかっこよく見えた。
人から物を貰うってこんなにも嬉しい事なのだな。今初めて幸せを感じた。
「いいのか…?ありがとう…!大切にするっ!!」
私はキュッと布を抱きしめ、ニコッと被り物の奥で笑顔を作ったのだった。
バズラはうれしそうだった。
「喜んでもらえてよかったよ。…それで?」
バズラはまた真剣な顔に戻った。
「あ…あぁそうだな。イカサキに出会う前に色んな魔物に出会ったんだ。それで、魔物を倒していくと同時にバリアの作り方や攻撃の仕方、危険察知などの使い方がだんだん分かってきたんだ。そして、今の現状に当たる。」
「なるほどな。ちなみに聞くが、シカズ。お前は何故逃げ出してきたのだ?」
「……。」
…私は黙ってしまった。
逃げてきた理由はもちろんある。
バズラは少し身構えた。
「…施設の者が私を生み出した時に「俺の役に立つのだ」と、言ったのだ。まぁ、初めはその者の言う通り従っていたよ。…だが、私は数時間して気づいたのだ。そいつは私を『者』ではなく、『物』として扱っていたことを。私が死んだとしてもそいつは何も思わないのだ。きっと。」
…バズラは恐る恐る聞いた。
「それで逃げてきたのか?」
「あぁ。そんな奴の役に立つなど嫌だしな。」
「そうなのか…。」
今、私の頭の中は激しい感情でいっぱいだ。
見た目からは想像のつかないほど冷静さを失っている。逃げる時と同じ感情だ。
「逃げる時、施設の者にバレなかったのか?」
バズラは聞いてきた。
「あぁ、バレバレだったよ。私に手を出したものは全員倒してやったがな。はっはっはっw」
私は笑いながら言う。笑うのって楽しいな、まぁ、バズラも笑って…、、、あれ?笑ってない…??あらら…???
「は…えぇ?全員倒した…??」
「私に手を出した者だけだ。施設には1万人ほどいたから…1割ほどの者は皆私によって倒されたかな。ははっw」
また私は笑う。今回こそバズラも…、、、。
ー「一方、バズラの心境。」ーーーーーーーーーーーー
1割…だと…?こいつを怒らせてはヤバい。絶対やばい。怒らせないようにしないと…。しかもこんな状況で笑えるわけないだろ。普通やばいとしか思えない。
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「…あれ…バズラ?…バズラ??おーい!」
バズラはハッとして「なんだ?」と返してくれた。
少し慌てているように見えたが大丈夫だろうか。
「明日から洞窟の調査に行くのだが、バズラもどうだ?行かないか?」
「…あぁ…!明日になったら0155室に来てくれ!
まってるよ!じゃあ!!」
バズラはそそくさと私の部屋から出ていった。
やっぱり慌てているのか?なぜだ…?…明日聞いてみよう。
つづく。
こんにちは、こんばんは、おはようございます!
バズラは少し身構えた。
と言う場面があったと思いますが、あれは、シカズさんの出すオーラが一段と濃くなったかららしいです!
次回もお楽しみに!




