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16 譲れない戦い。

15話の続きです!

「ゲラーカンなのかっ!?」


 その喋り方、その言葉!もうそうに決まってる!

 カルミドは混乱しているようだが仕方ない。


「カッカッカッ!よく気づいたの。そうじゃ、わしはゲラーカン。人間に憑依してやったのじゃ!カカッ!」


 やっぱり…。思っていたことが的中するなんて…。最悪の事態だ。ライダブスに憑依し、もしゲラーカンが私の評価を下げるような事を言ったら…。


「やっぱり魔物なんて信用するべきじゃない。」

 と思われるに違いない。

 それに、魔物が国王に憑依してるんだ!と言っても誰も信用してくれないだろう。


「ゲラーカン。お前はどうやって憑依したんだ?」


「カカカ!わしは今、最高に気分がいいから教えてやる。…自我と魂だけ憑依したのじゃ。」


「…!!」


 私はサクリファイスでゲラーカンを生贄として確かに倒したが、手に入れたのは魂でもなく、自我でもなく…ゲラーカンの肉体のみ。ということか…?

 …いやいやいや、 流石に嘘だ。嘘だ。嘘だ。


「そなたの攻撃を受けた時、既に魂と自我は抜けておったのじゃ。」


 「…しぶといなぁ。」


 折角倒して強くなれた!って思ってたのに…。


 「次こそお前の魂と自我を盗ってやる。」


 「カカカ!そなたの攻撃、サクリファイスを放てばこの憑依している人間もわしも死ぬだろうのぉ!それでもやるのか?」


 え、マジ?めっちゃピンチじゃん。このまま逃がしたら街や国に影響がでる。かと言ってサクリファイスを放てば両方ともアウトになる。…どうしようか…。

 んー…なんとかしてライダブスとゲラーカンを分離することはできないのか?


 「シカズ様!!いい案があ…」


 「カルミド!」


 私が叫ぶとゲラーカンはにやにやしカルミドに向かって魂を盗る攻撃を放った。

 まずい!カルミドが!


 「技の統合で何とかなります!サクリファイスと私の魔法を…」


 カルミドが喋り終わるより、攻撃の方が先に到着したため、そこで話は途切れてしまった。

 だが、解決策はあるようだ。それで何とかなるなら良いだろう。


 …ところで「カルミドの魂が盗られたのになんでそんな冷静なの?」と思った方。大丈夫だ。そんな簡単に魂を盗れるほどカルミドは弱くない。もともとカルミドに魂は残っていないからな。

 …私も今思い出した。


 「カカカ!仲間がやられたのにやけに冷静じゃのう!」


 「ふっ、お前はまだまだ分かっていないな。今の攻撃で魂を盗れた、とでも思っているのか?残念だがそれはない。盗られるのはお前なんだよ。」


 カルミドの魔法は私も魂を盗った時に使えるようになっているので、その魔法をサクリファイスと統合し、それが終えるまで時間稼ぎをする。変に攻撃をしかけるとライダブスが危ないからな。


 「さて、どうかのう?次は負けんぞ!!」


 「ふははっ!次も負けるのはお前だ!ゲラーカン!」



 言葉だけ聞いてるとどっちが悪者か分からなくなってきた。…いや、私の方が随分と悪者みたいだな。

 でも勝つのは私だ。



 つづく。

こんばんは、こんにちは、おはようございます!

次回もお楽しみに


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