14 カルミドは嫌だっ!
「13話」の続きです!
ネミル、それにライダブス国王。
…絶対なんかある。こっちは戦闘終わり。だぁーいぶ疲れてる。なので、見て見ぬふりをして通り過ぎようと思ったら声をかけてきた。
「ご苦労であったシカズ。よくぞ我が国を守ってくれた、感謝する。」
「シカズさん、ありがとう。」
2人はそう言ってきた。
「いや、当たり前のことをしただけにすぎない。」
私はこう返すと疑問が浮かび上がった。
そう、ライダブスが普通に喋ってる!初め、会った時は「魔物の言葉に耳をかすな!」とかって言ってたくせに!信用…してくれたのか?聞いてみよう。
「それより魔物である私を信じてくれたか?この通り私は悪い魔物ではないだろう?」
「悪い魔物ではない、よく言う者だ!はっはっは!だが信じよう。貴様のように魔物には良い者もおるのだな。あぁ、理解しよう。」
「私も信じます!」
案外あっさり信じてもらえたが…大丈夫だろうか?
特にライダブス、占いも簡単に信じ、魔物である私も信じる。いつか騙されそうだな…。
「ありがとう。」
ライダブスとネミルと私は国の中へ帰った。
一緒に帰っている時、ライダブスが今夜の宴に招待してくれたので、私は参加することにした。
案外…良い奴!宴ってことは!ご飯とかあるのかな!楽しみだ!
「宴の時間になると城の者に貴様の部屋に行かせるよう伝える。」
ライダブスはそう言うが…え?私部屋持ってないんですけどー…?
「私は部屋を持ってないぞ?」
そう言うとライダブスは、このヌグレバ王国で最高の評価を得ている宿に案内してくれた。
その宿の名は…ん?なん…て読むのだ…?
んまぁ、よくわかんないがいいとこだ!うん!
「この宿の者に案内してもらえ。ではまた後で。」
そう言うとライダブスとネミルは城へ向かった。
私は宿。
「ライダブス国王様からお話は伺っております。こちらへどうぞ。」
宿の者について行く。…って!ちょいまちぃ!この宿の者って、カルミドじゃないか!ええっ!?
「お…い?カルミド…だよな?」
私が話しかけるもニコっと微笑むだけ。え?え?
「こちらのお部屋でございます。」
「あぁ、ありがとう。…もう一度聞くがカルミドだろ!?」
「はいっ!」
まるで犬のがワンっと吠えるように言った。
今までどこいってたんだろ…?ゲラーカンと戦っている時にはもう既にいなかったし…。
細かいことはまいっか!気にしない気にしない!
…気になるけど。
部屋に入り少したったころだ。宴のことを思い出したので聞いてみた。
「カルミドも宴、行くんだよな!」
「え?なんでふ…」
…噛んだ…。…ふっ…。ふはっ…はははっ!w
心の中で笑ったはずなのに少し声に出てしまった。
「宴ってなんの事ですか?あとそれと笑わないでくださいよ。」
そう言い台所に立っていたカルミドの手にはチラッと包丁が見えた。…え?あのカルミドさん…?
「ご…ごめんごめん…。宴、知らないのか?この後あるんだが…?」
うわ絶対面倒くさそうやから行かんとこ…みたいな顔をしているカルミド。よし、誘ってやろう。
「もちろん来てくれるよねっ!」
私は満面の笑顔で問いかける。カルミドはギクッとし、ため息をついた。
「い…やで…」
「えっ!なんて〜?」
私は無理矢理でも連れさせる。1人とか気まずいし。
「ねっ!行くよね!」
「はぁー…。」
・・・。
カルミドの顔は不味いものを食べたかのような顔をしている。そして、沈黙が続く。カルミド、お前の考えは全て読めている。行くのが…嫌なんだろ?
いや、誰だって顔と態度を見れば分かるだろ!そう誰かに突っ込まれた感じがしたが…気のせいだろう。
「お迎えに参りましたぁー!シカズ様!カルミド様!」
グッドタイミング!!しかもカルミドの名も呼ぶとは200点満点だ!
「なっ!カルミドも来るんだ!」
「絶ッ対嫌です!」
「ふざっけんな!」
そんなやり取りが3分程続き、カルミドは折れて参加することになった。
つづく。
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