13 終戦。
「12 魔物の軍のボス、ゲラーカン。」
の続きです!
「こんなのっアリかよっ!!」
「カカカっ!どうだどうだ?わしの力は!!」
私はシカズ。ただいま苦戦しております…。
相手はゲラーカン。施設の協力者だ。
「次は全力で行かせてもらう!!くらえ!サカントス!」
ゲラーカンは私の攻撃サカントスをくらった。…はずなのに…!!
「カッカッカッ!久しぶりに痛みを感じたわい!だがもうこの戦いを終わらせようぞ!」
この余裕っぷりだ…!ありえない!だが…
「はっは!死ぬのはお前だゲラーカン!」
倒せる確率は100%ではない。だけど…絶っっ対勝つ!
「シカズよ!それはただの夢じゃ!そなたじゃわしには勝てん!くらえインフェルノナイト!」
…まずいまずいまずい!!私の今の強さじゃやっぱり勝てない!一体どうしたら…
…そうだっ!ゲラーカンの部下達を生贄にして強くなったらいいのでは!?
私は攻撃をかわしながら、タイミングを計らいゲラーカンの部活達に向けてサクリファイスを放つ。
「うおっ!?なんだこれは!?」
「ぎゃああああ!」
「ふぅー!!もっとやれー!!」
悲鳴と歓声が聞こえてくる中、私はゲラーカンの部下達、約50人分の者を生贄とし体内に吸収した。残った部下達はヌグレバ王国の兵士に任せれば良いだろう。
私の体はまた黒い光を2秒間程だし、消えていった。
魔法攻撃の威力、防御魔法の強さが格段に上がった。
「そ…そなた…!一体何をしたのじゃ!?急になぜそんなに強くなっておるのだ!?」
ゲラーカンは焦りながら私を見る。
「私をここまで本気にさせてくれてありがとう。お前の言った通りこの戦いは終わらせよう。」
「カカッ…!ではわしも魂を盗って…」
「この国に手だしはさせない、と言っただろ。もう忘れたのかおじいちゃん?」
私は優しく微笑みかけながら魔法攻撃をしかけていく。
「私は優しいからすぐにあの世に行けるようにしてやろう。」
私は戦いながら話しかける。
ゲラーカンも始めは抵抗していた。が、再び弱り、ふらつき、死を覚悟したように目を閉じた。
「さぁ終わりだ。…サクリファイス。」
「ミドアロー施設はとんでもない魔物を逃がしてしまったのだな…カッカッカッ…」
最後にゲラーカンはそう呟き生贄となり吸収された。
抗うこともせず、潔く負けを認めたのであった。
何時間と続いた戦いはこれにより終戦。勝者はヌグレバ王国。
うぉぉおおお!やったぜぇぇええ!!
という歓声が湧き上がっている。一時はどうなるか焦ったが勝ててよかった。
私はうんうん、と頷き国の中へ向かう。
その途中、怪我をした兵士が何人といたので回復魔法を使って治したら喜んだ。
「おぉ!ありがとう!かぼちゃ…?殿!」
みんな私の名前を知らないと必ずかぼちゃと呼んでくる。パンプキンなんだが…まぁどっちでもらいいか。
「…大したことない。」
そう返し私は国の中へ帰った。
するとそこで待っていたのは国王、ライダブスとネミルだった。
一体何を言われることか…。
つづく。
こんにちは、こんばんは、おはようございます…。
今日も1日、お疲れ様です。