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ラブコメ・SFなど

空野千歌は歌いたい ~クラスで一番地味な彼女が、音痴な口パク地下アイドルだった件~

「あれって……空野だよな?」


 俺、田中 諒二(たなか りょうじ)は今日、生まれて初めて地下アイドルのライブに悪友である佐井賀 拓也(さいが たくや)に無理やり連れてこられていた。

 元々俺じゃなく拓也――いや、タックはこのライブにはつい先日までラブラブだった彼女と一緒に来るつもりだったらしい。


 だが、地下アイドルのライブをデートに選んだ男など当たり前のように振られ……。

 余ったチケットを握りしめたタックに、涙目で帰宅途中に無理やり誘われたわけである。


「はぁ。つまらん」


 地下アイドルとはよく言った物で、このライブハウスは繁華街の古びたビルの地下にあった。

 広さはかなり狭く、ライブハウスという所自体に初めて来た俺は最初、その狭さに驚いたものだ。


「ケイコちゃーん!」

「リリー!! こっち見てー!!」

「ウォォォォ! やっぱスリーピースは最高だぜぇ!」


 そんな狭い空間の中、それなりに詰まったライブハウス内に野太い男どもの叫び声のような声援が飛び交う。


 スリーピースというのは、今舞台上で歌っている地下アイドルグループの名前だろうか。

 前の方でハッピにタスキ姿のオジサンが、曲に合わせてコールをしているが、彼のタスキには『Three★Peace』と、可愛らしいフォントで書かれていた。


 フリフリのかわいい衣装を着た三人組の女の子たちは、狭い舞台の上でも器用に入れ替わり立ち替わり走り回りながら、汗を光らせ歌い踊る姿を見ながら、僕はおじさんたちの後ろで同じように声を上げているタックに目を向ける。


「しかしタックのやつ、こんな場所に彼女を連れてこようとするとか信じられんくらいKYだな」


 タックとは高校に入ってからの付き合いだ。

 奴は見かけだけは爽やかイケメンで、コミュ力も高いせいで、よくモテる。

 なので、一緒に帰っている時に突然女子がやって来て、奴に告白するというイベントを俺も何度か体験済みだ。

 そして大抵の場合、タックはそれを受ける。


 だけど、元来のKY気質のせいで長続きしたためしがない。

 俺の知る限り最長で一ヶ月……それでも次から次へ告白されるのだから俺には理解できない。

 そんなに見た目が大事なのだろうか……大事なんだろうな。


 そしてそんな目立つ男の隣りにいる、ごく普通の男子である俺には誰も声をかけては来ない。

 今まで女の子に告白されたことも付き合ったこともないから断言はできないが、タックより俺のほうがお買い得な物件だと思うんだ。

 俺ならこんなところに自分の彼女を誘うなんてするわけがないし。


「はぁ……」


 どうもこの場の雰囲気に乗れない俺は、ライブハウスの壁にもたれかかりながら、気のない視線を舞台に送っていた。

 どうやらスリーピースの出番はそろそろ終わるようで、俺の位置から見える舞台袖が慌ただしくなっている。


「ん?」


 何気なしに見ていた舞台袖に、多分次が出番なのだろう地下アイドルの女の子が一人、フリフリのいかにもな衣装を着て出てきた。

 そして自分の手になにかを書いては飲み込むような仕草を何度か繰り返している。

 アレは多分『人の字を飲み込む』という古の緊張をほぐす儀式に違いない。


「よっぽど緊張してるんだな。俺と同い年くらいか」


 俺はなぜだかその娘が気になって、そわそわと落ち着きのない姿を眺めていた。

 少し遠いのと、舞台の影のせいで顔はよく見えないが、きっとかわいいに違いない。


 そんなことを考えていると、スリーピースの曲が終わり、舞台の上で三人が最後のキメポーズをする。

 一斉に上がる歓声に、彼女たちは汗を光らせ、やりきったというように笑顔を輝かせた。


 やがてMCの女性が舞台脇からマイクを持って現れると、スリーピースの三人は笑顔で観客席に手を振りながらMCと次の出番を待つ少女とは反対側から捌けていく。

 彼女たちが完全に姿を消すと、上がっていた客席のボルテージが落ち着くのを待ってMCのお姉さんが喋りだす。

 その間も僕は舞台袖で何度も人の字を飲み込む少女から目が離せずにいた。


 どうしてだろう。

 なぜだか僕は彼女に見覚えがあるように感じた。


 しかしいくら考えても俺の知る女の子の中にアイドルをしている女の子なんて居ない。

 アイドルをしているくらいだから学校でも目立つ存在に違いないが、舞台脇の彼女のイメージと合致する人物はうちの学校にも、知り合いにも居ない。


「それでは次のアイドルのご紹介でぇす!!」


 お姉さんは、見かけの年齢からは想像できないきゃぴきゃぴした声で、舞台袖の少女をその手で指し示す。


「今日もドタキャンかましたフェリシスちゃんのピンチヒッターとして、緊急出演してくれることに成りました! ちかりんちゃんです!!」


 出演者のドタキャンとか、そんなこともあるのかと俺は驚きつつも、舞台袖から歩いてくる『ちかりん』から俺は目をそらさない。

 彼女は舞台袖に居た時と同一人物とは思えない堂々とした足取りでスポットライトの下へ駆け出ると――


「ちゃきーん! ちかりんだよー!! 今日も応援よろしくねーっ!!」


 右手をピースの形にして横にし、顔の前でかざすとウインク。

 それが彼女の決めポーズなのだろう、腰に手を当て足を開いたポーズで立つと、大きな声でアイドルらしい台詞を口にする。


「あっ」


 その瞬間だった。

 俺はその女の子が一体誰なのかに思い至った。

 そして、その俺の漏らした声に気がついたとは思えないが、何故か彼女も俺の方を見て目が合ってしまった。


 瞬間、たしかに彼女の体が固まったように見えた。

 どうやら彼女も俺に気がついた……いや、俺が彼女の正体に気がついたことを直感的に知ったのだろう。

 俺には彼女の表情がそういう風に見えた。


「きょ、今日も皆さん、最後まで楽しんでいってくださいねー!」


 一瞬うわずった様な声を上げかけた彼女だったが、その後は調子を取り戻したのか、流れ出した音楽に合わせて歌い出す。

 だけど俺は直ぐに違和感を覚える。

 軽快なアイドルソングはどこかで聴いた曲だ。

 彼女のオリジナルでは無いのだろう。

 そして――


「口パク?」


 そう、流れているのはカラオケではなく歌入りの曲そのもので。

 彼女はその曲に合わせて踊りながら、自分の口を歌に合わせて動かしているだけなのだ。


「もしかして俺が知らないだけで、よくあることなのかも。有名なアイドルもライブとかTVで口パクすることもあるらしいしな」


 俺はそう自分を納得させ、彼女のライブを見ることにした。

 煌めくスポットライトの下で、可愛い衣装を着て踊り歌うアイドル。

 だけど、俺の知る彼女は全く別人にしか思えなくて。

 多分、俺以外のクラスメイトが見ても彼女が誰なのかはわからないだろう。

 現にタックは全く気がついていない様子で、一心不乱に廻りの観客と同じように飛び跳ねて声を上げている。


「帰るか」


 俺はそんなきらびやかな部隊に背を向けて出口に向かう。

 彼女がこのことを隠していたのには理由があるはずで。

 それを暴く権利は俺には無い。

 ここが彼女の聖域であるなら、それに勝手に踏み込んじゃいけない。

 俺はタックと違って空気が読める男だ。


「……」


 出口で振り返り最後に舞台上の彼女を見る。

 なぜか俺の方を彼女が見ていたような……そんな気がしたけれど、やっぱり気のせいだったようだ。


「それじゃあまた明日学校でな」


 誰も聞いてはいないだろうけれど、俺はそう呟いてライブハウスを後にした。

 その日が俺と彼女――空野千歌の新たな始まりだったなんて、この時の俺は知るわけが無かった。



     ◇ ◇ ◇ ◇


「昨日は疲れたな……精神的に」


 俺は今日も遅刻ギリギリに教室に入る。

 後ろの扉から入るときに、無意識に空野の席に目が向いた。


 今俺が入ってきた後ろの扉と真反対。

 前の扉の横の席に座る彼女は、いつものように目立たない格好で、今も一限目の授業の準備をしているようだった。


 俺は昨日のことを頭から振り払うと、そのまま歩みを進め彼女とは対角線上で真反対である窓際の一番後ろの席に座った。

 鞄を机の脇に引っかけ、机の中に突っ込んだままの教科書を漁っていると、前の席の男が振り返って話しかけてくる。


「おい諒二。お前昨日なんで先に帰ったんだよ」


 いつも通りのイケメンフェイスの悪友は、不満げにそう言うと俺の方を向いて椅子に座り直す。

 どうやらタックはあの後ライブを最後まで楽しんだ後、俺がいないことに気がついて少し探したらしい。


「探すくらいなら電話でもすりゃいいのに」

「まさか帰ったなんて思わなかったんだよ。まったく人がチケットを譲ってやったってのによ」

「無理矢理連れて行ったくせに」

「だってチケットがもったいないだろ。あ、そういえば帰りにさ――」


 こいつはあの後、帰り道に隣の学校の女子からまた告白されたらしく、俺はその話を苦虫をかみつぶしたような顔で聞くことになった。

 それから俺たち二人はいつものようにチャイムが鳴って教師がやってくるまで馬鹿話をした後、いつものように昼休みを待ちわびつつ勉学に励んだ。


 数時間後。

 昼休みを告げるチャイムと同時、俺は立ち上がる。


「タック、行くぞ!」

「おう。今日こそは負けねぇ」


 今日は購買で水曜限定の特製カレーパンが売られる日である。

 もうけ度外視でパン屋の親父が作ったと言われているそれは、数が少なく競争率が非常に高い。

 なのでチャイムが鳴ると同時に全力で購買に向けて走らなければ勝者になることは出来ないのだ。


 まだ授業の片付けをしている教師よりも先にまずタックが教室を飛び出す。

 教科書を仕舞うのに少し手間取った俺は少しで遅れてしまった。

 だが俺かタックのどちらかがたどり着けば二人分買えば良い……というわけではない。


 購買のおばちゃんはそんなに甘くは無いのだ。

 時折発売される限定品は一人一品というルールを彼女は絶対に守る。

 鉄壁の女である。


「ちっ」


 俺は慌ててタックに続いて教室を飛び出そうとした。

 だけど、そんな俺の腕が横から伸びてきた手に突然掴まれた。


「えっ」

「きゃっ」


 もちろん勢いが付いていた俺の体は、そんなことで止められるわけが無い。

 俺の腕を掴んだ人物は、その勢いに負けて転んでしまったのだ。


「いたたた……」

「だ、大丈夫か? って、空野」


 俺の腕を突然掴んだのは、空野千歌だった。

 彼女はスカートに付いた埃を叩きながら立ち上がる。

 どうやら怪我はしていないようだと、俺は内心胸をなで下ろす。


「田中君、ちょっと良いかしら?」


 空野はズレた眼鏡を直しながら俺の目を見つめながらそう口にする。


「?」


 どういう意味かわからず立ち尽くしていると、そんな俺の腕を空野は掴むと廊下を俺を引っ張りながら歩き出す。


「えっ。ちょっと空野」

「いいから。黙って付いてきなさい」


 空野の突然の行動。

 それは多分昨日のことだろう。

 もしかしたら口止めでもしようというのだろうか……それとも。


「音楽室?」

「入って。この時間は誰も居ないから」


 空野に無理矢理引きずられてやって来たのは音楽室であった。

 たしかに中からは人の気配はしない。

 昼休みなのだから当然だが、俺は彼女の後に付いて中に入る。


「扉はしめて」

「お、おぅ」


 俺は戸惑いながら扉を閉める。


「鍵も」

「えっ」

「誰か入ってきたら困るから」


 言われるままに鍵を閉める。

 これでこの音楽室には、職員室で鍵を貰ってこない限り中には誰も入ってこられない。


「空野、一体何の用だ?」


 俺は一応昨日のことは無かったこととして彼女にそう問いかける。

 あの時彼女も俺に正体がばれたことに気がついたかも知れないと思っていた。

 しかし、それはあくまでも俺の感覚であって、実際は彼女はそのことに気がついていなかった可能性もあるのだ。


「昨日のことよ」


 だが、彼女のその言葉で俺はあの時の直感は間違いでは無かった事を知る。


「き、昨日?」

「田中君、ライブハウスに佐井賀くんと一緒に来てたでしょ」

「あ、ああ。あそこね、確かに佐井賀の馬鹿に無理矢理連れてかれたけど」


 俺は確証を得るために、少し惚けて空野に言葉を返す。


「もしかして空野もあのライブを見に行ってたのか? 気がつかなかったよ」

「……」


 俺のその言葉を聞いて、明らかに空野の顔が厳しくなる。

 眉根を寄せ、少し怒りが籠もったその顔で彼女は言った。


「とぼけないで。貴方、私が……」


 そこで彼女は少し口ごもってうつむく。

 だけど、意を決した様に顔を上げると俺の目をまっすぐ見返して、少し恥ずかしそうな色を声に含ませ小さな声を出した。


「私がちかりんだって気がついた……でしょ」


 その顔が真っ赤に染まっている様に見えるのは気のせいじゃ無いだろう。


「……」

「なんとか言いなさいよ!」


 空野は恥ずかしさを誤魔化すためか、今まで聞いたことの無い様な大きな声でそう叫びながら俺の胸元を掴む。

 音楽室は一応防音になっているため、外に声は漏れていないとは思うが、確実では無い。


「空野、声大きいって。それに揺らすな」


 胸元を掴んだまま前後に揺さぶられた俺は、思わず彼女の手を払いのける。

 そしてお互い何故かにらみ合うような格好になって。


「……あれはバイト……そう、バイトなの」

「バイトで地下アイドルなんてやるのか?」

「やっぱり気づいてたんじゃない!」

「いや、そりゃまぁお前が出てきて直ぐに気がついたけどさ。でも半信半疑ではあったんだよ」

「……」

「だって、昔のお前ならいざ知らず、今のお前があんな……アイドルとかやってるなんて思わないだろ普通」


 俺は服を整えながら、心を落ち着かせてそう言った。


「だから、あれはバイトなの。私がやりたくてやってるわけじゃないの」

「嫌々やってるようには見えなかったけどな。それにお前、小さい頃はアイドルになりたいって――」

「そんなの子供の頃の話よ。今はそんな夢は叶うわけが無いって知ってるもの。それに私……」


 空野は少し俯きながら小さな声で呟く。


「……だし……」

「え?」


 あまりに小さな呟きだったせいで、俺の耳には空野が何を言ったのかわからず聞き返す。


「……だって言ってるのよ」

「聞こえないぞ」


 後半は聞こえたが、肝心の前半が聞き取れない。

 俺がそう言うと、彼女はうつむけていた顔を上げると、俺の顔を睨み付けながら今度は大きな声で、絶対に俺が聞き取れる大音量で叫ぶ。


「私、音痴だから歌なんて歌えないの知ってるでしょ!!」


 キーンと耳の奥が痛むほどの大声。

 その声量はとてつもないものだった。


 だが、俺は知っていた。

 小学生の時、アイドルになると言っていた彼女が時々やっていたワンマンライブ。

 当時、活発過ぎた彼女によって無理矢理集められた観客たちに、そのワンマンライブがなんと呼ばれていたのか。


「ジャ○アンリサイタル……」

「うわああああああっ、言うなぁぁぁぁぁ」


 パシーン。


 つい呟いてしまった俺の頬を彼女の平手が襲った。

 まさか小学生の時から三年以上も経つというのに、未だに彼女が音痴のままだったなんて俺には予想外だったせいで反応が遅れてしまったのだ。

 今の体格差で吹き飛ばされることは無いが……思った以上の力に俺の頭は少しの間クラクラしてよろけてしまう。


「ああっ、ごめんなさい諒。大丈夫?」


 そんな俺を心配そうな顔で覗き込む空野は、呼び名が昔に戻っていることには気がついていない様で。

 俺は「大丈夫だ。俺の方こそごめんな千歌」と、こちらも昔の呼び方で返事した。


「あっ」


 それを聞いて、千歌は自分が知らずに俺のことを諒と呼んだことに気がついたらしく慌ててそっぽを向く。

 俺は痛む頬を撫でながら、そんな彼女の背中に向けてつい言ってしまったのだ。


 後で考えるとどうしてそんなことを口にしてしまったのかわからない。

 なんせ俺は専門家でも何でも無い、ただの高校生で。

 楽器だってろくに弾いたことも無いド素人でしかないというのに。


 しかし彼女が自分のことを音痴だと告白したあの時の涙でにじむ瞳が、俺にはどうしても放って置くことが出来なくて。

 だから思わず口が勝手に動いてしまったのだ。


「俺が歌わせてやるよ」

「えっ」

「俺がお前の歌の特訓をしてやるって言ってんだよ」

「でも」

「こう見えて俺はカラオケではタックより上手いことで有名なんだぞ」


 もちろん男ばかりのカラオケでだけれども。

 それでも多分クラスメイトの中でも上手い方だ……と思う。


「本当にいいの?」

「ああ、任せておけ。それに俺はお前が元々音痴だってことを知ってるからな。気兼ねなく練習できるだろ?」

「音痴って言わないでよ! ……本当のことだけど」


 千歌は少し頬を膨らませてそう口にすると、少し考える様に目を伏せる。

 一分ほどだろうか。

 千歌が伏せていた目を上げて、もう一度俺の顔を真正面から見つめる。


 その顔は、眼鏡や野暮ったい髪型からは誰も想像できないほど可愛くて。

 そこらのアイドルなんて目じゃないほど輝いていて。

 俺は思わず見とれてしまった。


「おねがいします」

「えっ」


 千歌の口から出たその言葉に、彼女の顔に見とれていた俺は間の抜けた声を出してしまった。


「歌い方を教えてくれるんじゃ無いの?」

「あっ、ああ。もちろんだ。俺の特訓は厳しいぞ」


 俺は慌てて取り繕う様にそう答えると、千歌の顔から目をそらしてわざとらしく咳払いをする。


「千歌が本物のアイドルになる為に、俺は今日から鬼になる!」


 その態度があまりにわざとらしかったのか、思わず千歌は笑い出す。

 この学校で彼女と再会してから初めてみるその表情に、俺はまた見とれてしまいそうになる。

 それほど彼女は魅力的で。


「絶対に千歌はアイドルになれるよ」


 そう確信したのだった。


 これが俺、田中諒二と空野千歌の新たな始まりで……。


 そしてその道の先に何が待つのか、その時の俺たちにはまだ何もわからない。


「面白かった」「続きが読みたい」「がんばれ」と少しでも思っていただけましたら、ブックマークと下にある評価の「☆☆☆☆☆」をタップして評価を頂けますと幸いです。

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