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二日目 その六

 …………酷い訓練でしたね。

 全てレズ君に当たるギリギリに攻撃していて、いつ間違って当たってしまうのかと恐怖の時間でした。

 宣言通りに当てなかったとしても精神的にかなり疲れています。

 これはトラウマを刻まれてもおかしくありません。

 このイベントでステータスに悪影響のあるパッシブスキルを手にしていたら母の訓練を受けたことに公開をします。



>レイダーのステータスが上がった。



 さて【魔】のステータスがどれだけ上がったのか興味深いですね。

 正直、二度とこれはやりたくないです。

 絶対にハイリスク、ハイリターンなイベントだろ。



>【魔】の経験値がもの凄く大きく上昇した。



 何か今までと違う表現になっていますね。

 今までは 上昇した か 大きく上昇した だったのですが、更に大きく表現されています。

 どのくらい上がったのか期待できるかもしれません。



>【魔】が8→18に上がった。



 おぉぉぉぉぉ!!!

 凄いです!!

 【魔】が一気に上昇しました!

 かなりのステータスアップです!



>レイダーはスキルを獲得した。


>【精神耐性】を獲得した。

>【見切り】を獲得した。



>レイダーは精神的にかなり疲労した。

>今日はもう何も出来ない。



 スキルまで獲得しました!

 ハイリスクハイリターンの賭けに勝ちました!!

 悪影響のあるパッシブスキルも習得して無いようです!!



>「レイダー?かなり疲れているわね。動き気力も無いみたいだしおんぶして上げるわね」


>嬉しそうな笑顔でレイダーの身体をおんぶする母親。

>近くにいる執事やメイドたちも微笑ましそうな、ドン引きしているような感情が混ざり合っていて複雑な表情になっている。


>「それにしても情けないわよ。お父さんもスイレンも、私の訓練を受けても動けていたのに」


>情けないという言葉に執事やメイドたちはフォローを絶対に入れることを決意していた。

>母親の訓練を受けた後に動けても二人はその後、何も出来なかったことを知っている。

>むしろ他の者達は意識を失っていた者達も多いのに意識を保っているレイダーは尊敬に値していた。



 なんか執事やメイドたちからの尊敬を勝ち取っていますね。

 それだけ母親の訓練は厳しいのでしょう。

 その後は夕食の時間になるまで待っていてと部屋へと戻されました。

 自由な行動がとれるので、ここでステータスをスキルを確認しましょう。



≪レイダー・ズォーク≫


ステータス


 【体】  7

 【力】  5

 【知】  5

 【魔】 18(↑10)

 【器】  7

 【敏】 10

 【運】  5



 一桁だけの数値だったのが二桁になっているのが二つもあります!!

 少しだけ感動しています。

 他の数字も二桁を目指すべきでしょう。

 ですが、敢えて目指しません!!

 当初の予定通り【魔】と【敏】を特化して上げて行きます!


 そして次はスキルを確認しましょう!



≪レイダー・ズォーク≫


 スキル


 【悪運】Lv.10

 【起死回生】Lv.10

 【不屈】Lv.10

 【明鏡止水】Lv.10

 【逆境】Lv.10

 【ゾーン】

 【ゾーン技術】Lv.10

 【精神耐性】Lv.1(New)

 【見切り】Lv.1(New)



 知ってはいますが殆んどのスキルがLv.10ですね。

 そうじゃないのはLv表記が無いのと新しくスキルをゲットした二つだけです。

 取りあえず新しく手に入れたスキルを確認しましょう。

 まずは【精神耐性】ですね。


 【精神耐性】は相手に怯んだり、恐怖といった感情を抑えてくれるみたいです。


 次は【見切り】。

 これはそのまま、相手の攻撃を避ける確率と当てる確率が上昇するみたいです。

 ぶっちゃけ【明鏡止水】とほとんど変わりません。

 違うのは【見切り】は常に発動していて、【明鏡止水】は確率で発動するぐらいでしょうか?

 もしかしたら上昇幅も違うのかもしれませんね。



>「レイダー、いるか?」



 夕食の時間になったみたいです。

 部屋の扉をノックしているので入っても良いと声を掛けます。

 おそらくは口調からして父親でしょう。



>「入るぞ」


>その言葉と共に入ってきたのは父親と姉のスイレンの二人だった。

>不安そうな顔をしてレイダーを見ている。



 何があったんでしょう?



>「レイダー、大丈夫?母上の訓練はかなり厳しいから。トラウマになった者もいるし」

>「その通りだ。確実に能力は上がるがトラウマを抱く者も多いからな。お前なら乗り越えるだろうと信じていたが」


>それだけ厳しいのに何も言わなかったのかと視線は厳しいモノになる。

>何故、言ってくれなかったのか質問する。



 たしかに誰もが複雑な表情をして内容を語ることはしませんでしたね。

 レズ君にトラウマを作らせるつもりだったんでしょうか?



>「悪かったわね。口に出すのも辛いぐらいにトラウマだったのよ。口に出すのも辛いぐらいに」


>そう言った姉のスイレンの顔は青ざめている。

>どうやら嘘は言っていないようだ。

>父親の方も身体を震わせていた。

>二人の反応に話していなかった理由にレイダーは納得した。



 本当に怯えていますね。

 どれだけ母親は恐怖を振りまいているのでしょうか?

 というよりトラウマを製造しているのに気付いているのかな?

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