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デート その二

>シルハの膝が捕まえていた男の股間まで上がっていた。

>どうやらシルハが反撃をしたらしい。



 キュッとしたんだが。

 想像するだけ痛くなってくる。

 というか捕まえられていたのに冷静だな。

 取り敢えず、これで倒れたのは三人。

 あとは二人だけですね。



>シルハとレイダーは残った二人に視線を向ける。


>「ひっ!」


>視線を向けられた男たちは悲鳴を上げて後ずさる。

>瞬く間に三人を気絶させた二人に怯えてしまっていた。

>片方はナイフを突き刺し、片方は男の股間を潰そうとしてくる。

>絡む相手を間違えたと後悔していた。



 どちらかというとシルハに向ける視線の方が怯えている気がするのは気のせいかな?

 気持ちが分かるから何も言う気はないけど。

 それにしても二人とも怖いな。

 何も知らずに見たらどちらもキチガイいしか見えない。



>「情けないわね。失禁までしてるじゃない」


>シルハは残っている二人を見て嗤う。

>レイダーを殴り、自分をつかんできた男たちに怒りを抱いていた。

>そいつらが自分達の前で情けない姿をさらしていることで、ようやく少しだけ落ち着く。



 どれだけ怒っているんですかね。

 レズ君を殴ったことに関してもキレていますし、愛が重い。

 これ、まだまだ気が済んでいないでしょう。

 少しだけとありますし。



>「ごめんなさい!もう関わらないから許してくれ!」

>「悪いけど信じられない」


>シルハは男の許しの言葉を無視してレイダーからナイフを借りて突き立てる。



 何をしているんだ?

 レズ君も驚いているじゃん。



>「貴方たちみたいなのは他でも似たようなことをしているんでしょ。病院で働いていると話が聞こえてきたり注意されるの」

>「は?」


>シルハの言葉に意味が分からないと声を出す男たち。

>レイダーはそういえばと思い出した。

>病院生活をしていたころ、レイプやその被害者など隠していても聞こえてくる。

>そして、その後の姿もだ。

>あの姿をシルハにもさせようとしたのかとレイダーは睨みつける。



 個人情報は?

 駄々漏れじゃん。

 まぁ、創作の世界だと実際によく聞き出せるんだけど。

 それにしても無用心だな。



>「あんなに手際よく私を捕まえたんだし、他にもやっているわよね?」

>「ひっ」


>シルハは怖い笑みで男たちを睨みつけた。

>病院で働いている身として病院に連れて行く必要がある被害者を増やす者たちは許せる気がしない。

>今、ここで命を奪った方が多くの者の未来のためになるのではないかと考えていた。



 たしかに手際よかったですね。

 被害者が他にいてもおかしくない。

 あれ?

 これは本当にヤバくない?

 シルハの行動が大正解のように思えてくる。



>「取り敢えず全員のイチモツを切り落とせば良いわね」


>男たちは震えあがり、レイダーは意味が分からずに首を傾げた。

>シルハは男たちに近づき、股間へとナイフを持った手を突き出してくる。



 分からないのか。

 そうか。

 本当に無知なんだな。

 この場合にイチモツといったら一つしかないのに。



>シルハはまず近づいて男たちのズボンを脱がせていく。

>レイダーは何をしているんだと首を傾げるだけ。

>自分もシルハとは違うが病院生活で服を脱がされた経験があるから恥ずかしいとは思わない。



 そういえば着替えを手伝ってもらったことがあったんだっけ。

 それなら羞恥心とかシルハに特に無いんだろうなぁ。

 シルハももしかしたら男のものとか見慣れているかもしれないし。

 それでも未成年の女の子が見慣れていいものではないと思うけど。

 それとも怒りで恥ずかしさとか消えている状態なのかな?



>「ちょっ!何を!?」

>「貴方たちのそれを切り落とすのよ」


>逃げ出そうとした男のズボンを捕まえてシルハは言う。

>更に必死に逃げ出す男たち。

>レイダーも気絶した男たちを捕縛しながら、別の意識ある男を逃げださないように捕まえていた。



 レズ君も容赦ないな。

 目の前で切り落とされようとしているのに同じ男として助けようとしなくて良いのか?

 そうでなくても普通は見ないように目を逸らすのが普通だと思うんだが。



>「頼む!助けてくれ!俺は死にたくない!」


>男の言葉にシルハは鬱陶しそうに視線を向け、レイダーは死ぬと言う言葉に興味を持った。

>どういうことかと男たちに質問する。


>「普通はそこを切られたら死ぬだろうが!」


>男の声にシルハに視線を向けると顔を逸らされる。


>「死ぬ可能性が高いだけで生き残れるわよ」


>それを聞いてレイダーはシルハを止めた。

>流石に人殺しはマズいと思ったのが理由だ。



 止める理由が殺しをしてほしくないからですか。

 愛されていますね。



>「でも殺した方が安全だし被害者も増えないわ」


>シルハはそれでもと切り落とそうとする。



 知り合いか友人でも被害にあったのかな?

 そうでもなきゃ不快でもここまで攻撃的にならないだろうし。



>レイダーは男たちの恥ずかしい写真を撮ってばら撒けば良いと考え伝える。

>シルハもそれを聞いて同意した。



 殺してるじゃん。

 生命が有れば良いってものじゃないんだよ。

 社会的に殺されれば生きていけないよ。

 自殺もあり得るんだけど。

 シルハの手を汚させなければそれで良いの?

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