名前も知らないあの日のメソッド
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▪登場シーン(名前){"Type":"Age"}
A(堀沢一){"主人公":22}
B(但馬勇也){"通りすがりの者":32}
C(鷹志匠){"底辺リーダー":32}
D(神道邪心){"渡部パートナーズ":30}
E(渡部一成){"渡部パートナーズ":31}
F(佐田満){"変人マネージャー":49}
月日は流れ、早十年、一部上場まで成長を遂げた。それには、表面では現れない多様の手段が重なっている。そんな中、神道の影響力と渡部の交渉術によるコンビネーションには当時部長の佐田をも舌を巻く程である。「ベンチャー企業が海外で成功するはずがない」と、そう誰も叶わない夢のようだった。
やがて二人は代々に受け継がれ、創業十五年目を迎えて、神道に憧れを抱く者も現れるようになった。その一人である堀沢はもがいていた。仕事を終えた堀沢は暖かさを感じる居酒屋に足を運んだ。座っていると、その隣に視線を感じて声を掛けた。なぜか自然と会話が進む堀沢はメッセージを受けて以降、鮮やかな色に塗り替わったようだった。そして、一緒に居てくれたパートナーの気持ちから再び、前へと踏み出した。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
―チーム発足後(A・C)
会議室
たかし「今日からまた新たなプロジェクトなので、簡単に自己紹介しましょう。私、鷹志匠と申します、お願いします。」
堀沢「(こんな所変化が無くて、イヤなんだけどマジでつまらない。海外行こっかな)」
鷹志「堀沢君、自己紹介」
堀沢「はぃ、堀沢一です。お願いします。」以前と変化もないまま、会議は終了を迎えた
退室する
鷹志「堀沢君どう、環境にはだいぶ慣れたん?」
堀沢「慣れました。」
鷹志「そうか、ええやん。よろしくー」
堀沢「はい、(思っていたより地味な人)」
―(A・B)
ある日、但馬は仕事終わりにとある居酒屋で一人飲む。なぜか少しだけ幸せに感じた。そんな時一人の男性がうっすら視界に入る
居酒屋(カウンター席)
堀沢「ハイボールお願いします」
但馬「ほぉー若そうやん」
堀沢は注文した後なぜか落ち込んだ様子、腰を少し上げて座り直すと、ため息を吐いた
堀沢「はぁー」
但馬「うんん?、若そうなのに、元気ないな」
店員K("バリバリの若き男":24)
「お待たせしました。ハイボールです」
堀沢「ありがとうございます」
一口飲む
堀沢「ふぅー、(視線を感じ)どうかしましたか?」
但馬「あっいやー、いい飲みっぷりで」
堀沢「アハハ、まぁたまには」
但馬「いいと思いますよ」
堀沢「いい雰囲気ですし」
但馬「そうやね」
堀沢「いやー社会人になってから、本当大変ですよ」
但馬「へー、(一歩踏み出したんやな)」
堀沢「社会って、厳しいすっ」
但馬「ほぉ」
堀沢「自由に選ぶことも正しいのか、分かんなくて、前に進まないなぁと感じて」
但馬「まぁあるわ」
堀沢「不条理だと思いません?」
但馬「せやな、進んでみたものの結局ふりだしの感じするんよな」
堀沢「そうですね、沢山あるはずなのに」
但馬「まあ、そう気付けるようになったのは成長してるやん」
堀沢「そうですかね、世間は広いようで狭い」
但馬「狭いかぁ、まぁ世の中見方次第には「前に進んでない」から「前に進んでいた」も見えたりと、視点を普段と変えることでも、また違ってみえるかもな」
堀沢「そう言われるとなんか変われる気がします」
但馬「うん、その調子や」
堀沢「すみませんね、聞いてくれて」
但馬「かまへんで」
堀沢「よーし(いっちょやってみるか)グビィグビィ、ふぅー」
但馬「もう帰るん」
爽やかな表情で堀沢「はい、また今度」
但馬「そっかあ、じゃあ、またな(あれ、ええ顔やん)」
外に出るB(A)
堀沢「好きかも。案外悪くない」
但馬「ファー、ねむっ、そろそろ帰るかぁー」
堀沢「あれ。」
但馬「ほら、酔ってるやん。一緒に歩こうや」
堀沢「えぇっ、わかりました」
居酒屋(有難う、助かったよ:いえいえ)
―翌日(自宅A)
堀沢「昨日は楽しかったな。あれぇ、そういえば名前伺ってなかったな、今度聞いてみよう」
居酒屋(D・E/A)
店員K「注文の品は以上ですか」
堀沢「はい、ありがとうございます。そろそろ来るかな」
扉
堀沢「ハッ」
渡部「ココのお店ですよ」
神道「へぇ、中々いいな」
渡部「今度、但馬先輩も誘って来ますか」
神道「だなぁ、忘年会はここでいい」
テーブル席(D・E)||カウンター席"A"
お互い左肩を向き合わせた
神道「いやー、世間は広いようで狭いよな」
渡部「ええ、まさかでしたね」
様子を伺う堀沢「(な、なんだ違った)」...姿を現れることはなかった
堀沢「ハァー(退屈だ、帰ろう)すみませんお会計で」
店員Kがやってきた「はい。誰かお待ちでしたか」
堀沢「いえいえ、また来ます」なんだろこの感覚は…
―次の朝(自宅A)
堀沢「あれ?昨日後ろに居た人って、あっ神道さんではないか、あんなとこで会えるとは、今度挨拶してみよう」
堀沢はあの日以来すっかり常連になっていった。ミスした時、提案が通った時、それでも堀沢はココであの時を思い返し、鮮やかな色で染まりながら、また前へ進む、一歩ずつ
居酒屋(A)
店員K「いらっしゃいませ!」
堀沢「お、また来たよぉ」
店員K「いつもご来店ありがとうございます。いつものですか」
堀沢「ああ、ハイボールなぁ」
店員K「ハイボールで、はい、少々お待ち下さい」
扉「よっ、久しぶりやな」「いらっしゃいませ!」
堀沢「うん?あの声はもしや?」振り向くと...
―End
最後まで読まれた方々へ
感謝の気持ちを込めてメッセージ
"己の意思から前へ、一歩ずつ"
フィクションであり、実在の人物や企業などとは関係ありません。