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最初の敵は
当たりにばらまかれる無数の貨幣。その貨幣には新高山が描かれている。
あまりにも多くのばらまかれているために、その貨幣によって町は大混乱。
モメコイン神社のお賽銭箱はパンクしていた。
「な、なにこれ?」
その通貨を拾い上げるモメ子。
その貨幣は、雨あられのごとく降ってくるので旧日本軍の軍票のように道端にうずたかく積みあがっている。
その貨幣をばらまいていたのは、真っ黒に姿の少女。
博士のいっていた敵なのだろうか。
モメ子は、今自分に向かって投げられたその通貨を通貨発行剣で真っ二つにしてみせた。
「チッ」
舌打ちをするとのそ真っ黒な少女は消えた。
一体今の光景はなんだったのだろうか。真っ黒な少女が消えると同時に無数の貨幣も消えていた。
「あれは、新高子じゃよ。モメと同じ希望の戦士になるはずじゃった。だが、欲に眩んだものがその少女を邪悪な存在としてしまったのじゃよ。モメお前はあのようになってはならん。」
「はい、お父様。」
鉄鍋博士とモメ子は、次の戦いに備え、モメ神社のしたに戻っていった。