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ギルド登録

 ギルドに入ると一階の奥は酒場のようだ。

 真っ昼間から酒を飲む者や飯を食べている者がいる。

 入って右側にはたくさんの張り紙があるボードがあった。

 何気なしに張り紙の前に行ってみるが愕然とした。


「……字が読めない」


 なぜだ? ガルドからギルドカードを見せてもらった時は普通に読めたぞ。

 ギルドカードだけ特別なのか、それとも地域で文字が違うのか。

 考えても仕方ないので毛皮を売って、ギルドカードを作る事にした。

 ボードの反対、入り口から左側にカウンターがあり、そこには受付嬢が一人いた。

 薄緑のロングストレートでかわいいギルドの制服を着ている。

【鑑定】を使って見ると名前はクリスというようだ。

 クリスの前に行きカウンターの上にドロップ品の毛皮を3枚置く。


「この毛皮の買い取りとギルドの登録をしたい」

「買い取りとギルド登録ですね。買い取りには少々時間がかかりますがよろしいですか?」

「構わない」


 俺が答えるとクリスは毛皮をトレーに乗せて奥に持って行き。しばらくしたら戻って来て1枚の紙を出してきた。


「ではギルド登録をしますのでこちらの紙にお名前をお書きください。クラン文字は書けますか?」

「……いや、書けない」


 クラン文字がボードにあった貼り紙の文字なら俺には書けないだろう。


「では、私が代筆しますのでお名前をどうぞ」


 俺が文字を書けない事になんの疑問も持たずに話を進めるので文字が書けない人は珍しくないらしい。


「風間 晴輝だ」

「家名持ちの方でしたか。ハルキですか、聞いたことがない家名ですね」

「いや、家名は風間のほうだ」


 家名を持っている人は珍しいのかクリスは少し驚いていた。

 今まで見た中で1人も家名をもっている奴はいなかったしな。


「こちらがギルドカードになります。このカードに少量でいいのでハルキさんの血を付ければ登録完了です」


 クリスは1枚の何も書かれてない白いカードと小さなナイフをカウンターに出した。

 ウェアウルフに噛まれた時は痛みだけで血なんて出なかったが武器なら血が出るのか?

 ナイフを手に取り右手の親指の腹を少し切る。鋭い痛みと共に切った所から血が(にじ)んできた。

 ギルドカードに血判を押すように親指を押し付ける。

 すると、何も書かれていなかったカードに文字が浮かび上がった。


 カザマ ハルキ

 村人 ギルドランクG


 ギルドカードの文字はやはり読めた。

 その後クリスからギルドやギルドカードの説明を受ける。

 ギルドカードは身分証明にもなるため盗難防止として本人以外が一定時間持っていると字が消え黒色に変わる。再発行もできるが発行料がいる。

 ギルドランクはS、A、B、C、D、E、F、Gとある。ランクによって受けれるクエストが変わり。ランクを上げるには一定のクエストを成功させ、ギルドに認めてもらう必要がある。

 当然ながらクエストを失敗したら報酬はなしで違約金も発生する事もあり、クエストの失敗が続くとらしいランクが下がり、悪質だと判断されればギルド登録の抹消がされるらしい。

 抹消されればどのギルドに行ってもどの登録は出来ない。など細々した説明があった。


「以上でギルドからの説明は終わりです。毛皮は状態も傷んだようすもないので1枚銅貨20枚で買い取りさせてもらいますね」


 クリスはカウンターに銅貨を60枚を置いた。これ結構かさばるぞ。


「ギルドカードはクラン文字じゃないのか?」


 銅貨を袋にいれつつクリスにきいてみる。


「冒険者はいろんな地方に行くためクラン文字が読めない地方にも行く場合があります。そのため見た人が読める文字になるように作られているんですよ」

「そうなのか。それと、この辺りでダンジョンといい宿があったら教えてくれるか。なるべく高くないほうがうれしいが」


 なにぶん知らない町なので服屋はなんとかするとして場所だけでも聞いておこう。


「ダンジョンは町を出てすぐにありますよ。宿は……そうですね。確かメイン通りの少し離れた所にカルガモ亭という宿がごはんもおいしくてよかったって話を聞きました」

「カルガモ亭か。ありがとう行ってみる」

「あっ、クラスアップ鑑定はやらないんですか?」


 礼を言いギルドを出ようとするとクラスが呼び止めてきた。

 クラスアップ鑑定か。ギルド登録をしたらすぐにやるのが普通みたいだが、クラスアップができるかできないかを見るだけなのかはわからないが俺には必要がない。


「あー。今日はやめておく」


 いい言い訳が思い付かなかったので適当に濁しとく。下手にしゃべってぼろがでるかもしれないし。


「そうですか。この度クリスが担当しました。ダンジョンは危ないのでちゃんと準備をして行ってくださいね」


 クリスは素直に頷き俺に忠告してきた。

 彼女は俺のギルドカードを見ていたので俺のクラスが村人だと知っている。

 やはり村人でダンジョンに行く人はほとんどいないようだ。


「ああ、わかったよ。それじゃドロップ品が出たらまた来るから」


 片手を上げてギルドを出る。

 ギルドを出てやるべきは服と荷物入れだ。

 ドロップ品の毛皮は手で持っていたのでリュックサック的な荷物入れがほしい。【幸運(大)】でドロップ率が上がってるならなおさらだ。

 町を見て回りながら服屋と荷物入れを売っている店を探す。

 あ、服屋に行くなら毛皮もそこで売ればよかったか。ま、いいか。

 人が多い大通りを歩いていると服屋を見つけたので中に入るがこの世界のファッションなんて知らないので店員に任せる事にする。


「銀貨14枚になります」


 上下二着を買って一着は試着室がなかったので奥の部屋を借りて着替えた。

 服の他に布で作られたリュックサックも売っていたので一緒に買い、ジャージと外套をリュックサックの中に突っ込み外に出た。


「あとは今日泊まる宿だな。ダンジョンはその後でいいか」


 俺はクリスから教えてもらった宿に行くなら行く事にした。

 え~と、カルガモ亭だったけ。

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