表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/66

初クエスト

 この日はギルドに張り出しているクエストを見ていた。

 カノンには俺が記憶喪失で文字のが読めないと伝えてあるので俺は本当に見てるだけだ。

 まだ俺達はギルドランクGなのでそれより上のクエストは受けれないが、大抵のGランクのクエストなら問題ないと思う。


 カザマ ハルキ 16歳 男

 ソルジャー Lv2


 武器

 ブロンズソード


 防具

 皮の鎧 シューズ


 装飾品

 成長促進の指輪


 スキル

【バイセクト】【スラッシュ】【ラッシュ】【クラック】【ブースト】【バーストラッシュ】【ブリューナク】【ファイアーボール】【ファイアーウォール】【フレイムストーム】【ウォーターボール】【ウォーターウォール】【ホーリーライト】【シャイニングフォース】【セイクリットレイ】【シャイニングジャベリン】【フォトンブラスト】【ゴッドフォース】【ヒール】【アンジェラス】【剛腕(中)(小)】【鉄壁(中)(小)】【俊敏(中)(小)】【生命力(大)(小)】【魔力量(中)(小)】【幸運(大)】【サーチ】【マッピング】【アイテムボックス】


 カノン 14歳 女

 シールダーLv2


 武器

 青銅の大盾


 防具

 皮の鎧 サンダル


 装飾品

 牙の腕輪 緩和の指輪


 スキル

【鉄壁(中)】【生命力(大)】


 ステータスをあらためて見ているとカノンがクエストの紙を持って戻って来た。


「ハルキさんこんなのはどうですか? ドロップアイテムの肥料を10個納品で銀貨1枚銅貨20枚です」

「ん? 肥料10個なのにか?」


 肥料一個の買い取り価格は8ボーナのはずだ。少し値が上がっている。


「クエストを頼むのはすぐに欲しいアイテムですからその分アイテムの値が割高になるんですよ」


 そうなのか。なら俺にはアイテムボックスがあるから金に余裕があったらクエストが出てから売るのもありか。

 アイテムボックスは入れてる間は時間が止まってるのか、劣化もしないし温かい食べ物も温度が変わることなく永久保存ができるみたいだ。


「ハルキさんは普通よりドロップ率が高いのでグリーンスライムでもがんばれば今日中に終わりますよ」


 カノンには俺が魔法を使える事は言ってなかったから丁度いいか。


「ならそれにするか。肥料は10個だけでいいのか?」

「はい。それ以上は定価になりますので」


 やっぱりそこまでうまい話はないか。





 俺達は町の近くにあるダンジョンの一階層でグリーンスライムを狩り続ける。


「【ファイアーボール】」


 俺の2発目の【ファイアーボール】でグリーンスライムは煙になった。


「でもなんでクラスがソルジャーのハルキさんが魔法を使えるんでしょう?」


 最初に魔法を見せたらすごく驚いていたカノンも何回も見ていたら馴れたのか、ドロップした肥料を拾いに行きながら疑問を口にする。


「あー、その事はまだ言えないかな。スキルが使えるようになるには条件があるから秘密にしときたい」


 言ってもいいような気もするが、知ってる人は少ない方がいい。今も人がいない所で戦ってるしな。


「……そうなんですか。でもすごいですね。もう肥料が集まりました。これでクエスト成功ですね」


 カノンは笑いながら本日10個目となる肥料を渡してくれる。さて、これからどうするか。


「……なあカノン、なんなら2階層に行ってみるか?」

「え、でも2階層には階層(フロア)ボスを倒さないと行けないんじゃあ……」


 うん。ギルドのクリスさんと同じ反応だな。

 百聞は一見にしかずだ。見てもらった方が手っ取り早いと思いボス部屋の前まで行く。


「あれ? 開かない」

「多分まだ中で戦ってる人がいるんですよ」


 俺達が向かう前に4人のパーティーが入った。だから時間を潰す目的で3戦程したのだが確かにまだ前のパーティーが中にいる。


「ハルキさんやっぱり止めませんか。ここのボスはグランドスライムで魔法じゃないと倒したづらいんです。だから普通何人もの後衛クラスの人達で倒すのがセオリーなんですよ」


 カノンはここに来るまでにも何回も俺を止めようした。普通のランクGの冒険者ならやられに行くようなものらしいし、しょうがないかな。


「言ってなかったけどここのボスは2回倒した事があるから大丈夫だ。今カノンが装備してる緩和の指輪もグランドスライムからドロップしたアイテムだし」

「そ、そうなんですか! ならやっぱりすごいアイテムだったんですね」


 ほわ~。と変な声を出しながら着けている指輪を触るカノン。

 そんな事を言っていたらボス部屋にいたパーティーが奥に向かっている。魔物もいないしどうやら戦闘が終わったようだ。


「それじゃあ戦闘は俺1人でやるからカノンは入口の近くにいてくれ」

「あ、………はい」


 カノンは何か言いたそうだったが頷き、俺の後に続いてボス部屋に入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ