表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/25

戦力になるためのインタビュー

*05戦力になるのためのインタビュー

僕と芦原は話し合った結果、自分たちも戦闘に参加する決意をした。


そうせざるおえないといった具合だが。


芦原も僕も現実世界では非戦闘を貫いてきたため、戦うってことがいまいちわからない。


なので、実際にやりあった人たちにきいてみることにした。


芦原が調子に乗って、インタビューだな!とか言い出している。



【ケース1】生徒会メンバーの副会長:大鷲泰斗くんの場合


「大鷲くんは先の戦闘で見事、オオカミモンスターをフルボッコにしたわけですが、この勝利の理由は果たして何にあると思われますか?」


インタビューっぽくマイクを差し向けるジェスチャーをする芦原、この男ノリノリである。


とまどいながらも大鷲は答えてくれる。


「え、あ、やっぱり、オオカミを複数人で囲むことができたからビビリながらだけど相手の動きをしっかりみて対処できたのが大きいと思う。」


「ふむふむなるほどー。」


「青山グループが抜けた今、オオカミモンスターを複数人で囲むことが難しくなってくるように思えますが、大丈夫なんでしょうか?」


「不安はあるけど、大丈夫だと思うよ。」


「一度、戦ってみればわかると思うけど、オオカミのモンスターは恐いけど強くないってわかるから。」


「実際、攻撃をくらったのは緊張していた最初のほうだけだったし、すぐに慣れてきて、頭が戦闘モードになる感じがあったから。」


「なるほどー、よーくわかりました。協力感謝します。」


なにがよくわかったのだろうか。


大鷲への取材が終わると芦原に声をかけてみる。


「インタビューじゃなかったのか。ぼくには全然わからなかったよ。」


「ああ、俺も全然わからなかった。大丈夫だと思うといわれてむしろ不安になったぐらいだ。」


「はやいこと俺たちも戦力にならないとまずいかもしれないな。」


「なら、なおさらちゃんと聞いといたほうがよかったんじゃないか?」


「いや、大鷲、賢そうに見えて、感覚派っぽかったから無理だろ。あいつに身体強化の方法をきいたらたぶんここをガーっと力を込めてとか言い出すぞ。俺はそれで理解できる気はしない。おまえはそれでもいけるタイプの人だったか?」


確かに、そうかもしれない。理解できないことを聞き続けても無意味なだけだ。


大鷲のパンチが常人のそれでなかったからおそらく委員長の不思議光線の類の超能力か何かなのだろうと思い、どうやるのかをききたかったのだが……


いつあのオオカミが現れるのかわからないのだ。時間は無駄にはできない。


もう一人の超人パンチの担い手に話を聞きにいくことにしよう。



【ケース2】生徒会メンバーの庶務:日下部聡くんの場合


「日下部ー、ちょっといいかー?」


さっきより、だいぶフランクだ。インタビューごっこは飽きたのだろうか。


「お前の伝説の右ストレートを俺に伝授してほしい。ついでに長谷部にも」


「なんだよ、伝説って」


「いや、あのオオカミを殴り殺して見せたおまえの右こぶしの真髄を俺に教えてほしいんだ。」


「なにいってんのかよくわかんねーよ。こんなときでもかわんねーな、おまえは。」


「まーな。」


そうか、芦原は普段からこんな調子だったのか。


怪奇現象によって頭がいかれたんだと思っていた。


「でさ、お前のパンチってあんな強くないでしょ?あれどうなってんの?」


単刀直入だ。


「えーっとな。まず、俺の憑依してるモンスターってドワーフなんだよ。」


「ドワーフってモンスターなのか?」


「いや、それは俺もしらねーよ。いいから聞けよ。お前が聞いてきたんだろ。」


「ああ、すまん。」


「それでさ、ドワーフの腕を想像しながらこぶしを振るとこうなる。」


そういって壁に拳をめり込ました。


おいおい岩盤だよ・・・どんな破壊力だよ。


「なんか岩にはよく通るみたいだ。オオカミにはここまでの威力はでなかった。」


相性みたいなものがあるのかもしれない。


ドワーフっていったら鉱山夫みたいなところあるからその影響だろうか。


「ちゃんと想像できたら、身体が変化する。」


そういってモジャモジャになった腕毛を見せてくれた。


「ご立派なことで。」


「だから、憑依したモンスターを想像してみるといいと思うぜ。お前らもはやく戦力になってくれよ。頼りにしてるぜ。」


「おう!まかせろ!ゴブリンとスライムだけどな!!」


「お、おう。」


日下部は俺たちの憑依モンスターを知らなかったそうで、去っていく彼のまなざしはかわいそうなものを見るそれであった。



【ケース3】前線で女子の盾となったマー君こと柏葉真くん


「マー君おつかれー。」


「ああ、芦原か。おつかれー。」


「災難だったね。いくら可愛い幼馴染の頼みだからって前線で戦わされることになるとは。愛しい姫のためには身体はいくつあっても足りないね。」


「そんなんじゃねよ。あー、でもマジでもう勘弁だ。戦闘は俺には向いてないと思うんだ。」


「でも、結構戦えていたんでしょ。青山の勧誘すごかったし。」


「たまたまだよ。俺の憑依が狼男だったからあいつらの弱点がわかったり、動きがわかったりしただけだし、オオカミ以外がでてきたら勝てる気はしねーよ。」


「またまたー、頼りにしてるよー。俺たち不遇モンスターは強モンスターの庇護下にいないと満足して息もできない思いなんだから。」


「そうは言われてもな、俺だって強いのかどうかはいまいちわかんないよ。」


「芦原、お前のモンスターって何なんだ?」


「ゴブリン!で、長谷部がスライム。」


「どおりで、青山がお前を置いてくわけだ。災難だったな。」


「まーな。頼むぜオオカミ男くん!」


インタビューってか雑談だったな。


「委員長はやめとこう。あいつの能力はいろんな人を不幸にしている気がする。」


同感だ。


憑依モンスターによって使える能力も違うっぽい。


回復役の何人かにもインタビューは行ったが、たいした情報は得られなかった。


なんかできると思ったらできた、みたいな感じだ。


結論だけいうと、憑依モンスターを想像することが能力発動の鍵らしい。


委員長は何を想像したのか気になるが、邪念は捨て去ろう。


修行だ。


僕の妄想力もとい想像力を発揮させる時がやってきたのだ!


場面転換を◇にしてみました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ