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エルフ

*20 エルフ


うわー、また盛大に意識を失っていたみたいだ。


覚醒前の空は明るかったのにもう夜だ。


暗い。


「お目覚めですか、精霊のご友人。」


誰だコイツ?


前のエルフよりももっと年老いていて、よぼよぼだ。


エルフって歳とらないイメージだったのだけれど。


この世界にきてから僕のエルフに対するイメージが悲惨なことになっている気がする。


「ん、誰?」


覚醒しきらない頭をどうにかしつつ、この老いぼれエルフに話しかける。


「これは失礼いたしました。この村の当代の長をつとめておりますマスキュールと申します。」


ん、マスキュールさんね了解。


「あ、でも、僕、精霊の友人じゃないよ。」


いや、友人認定されちゃってるのかもしれないけれど。


「なんと!? されど、あなた様の御身には確かに我らが神木の精霊の加護が宿っておりまする。それが精霊のご友人の証かと思いましたが。」


「ああ、そういう意味では友人なのかもしれない。加護は受けたから。」


「されば同じこと。私どもはあなた様を敬い、尊ぶことにかわりはありませぬ。」


とは、いっても手痛くはなかったけど、そこの小さいエルフにはひどい歓迎をされたんだけどね。


「それは申し訳ありませぬ、この者、ハーフエルフの未熟者ゆえ、いたらぬところもあったのかもしれませぬ。どうぞ、ご容赦を。」


そんなあらたまって頭を下げなくても、彼の攻撃が効いていたわけではないし。


って、この思考がそもそも彼らに筒抜けなのか。


不便な身体になってしまったもんだ……。


うわー、老いぼれが小エルフに睨んでる。


罰とか言い渡されるんだろうか。


というかここはそもそも廃村じゃなかったのか、どうなってんだ。


もう、異世界の展開の速さに僕の思考はついてかないよ。


「精霊の友人殿、ここはたしかに廃村で間違いありません。」


「あろうことか、王国に反乱するバカ者どものとばっちりを受けこの村の神木は枯れてしまいましたので。」


「しかし、あなた様が注いだお御力によって、神木は生き返りました。」


「この村はもう廃村ではありませぬ。」


あー、そうなんだ。


僕の魔力がこの神木に吸われちゃったのか。


まぁ、この後の指針を示してくれたのだからそれは許そう。


でも、


「ここに長くいるつもりもないから。僕はいくべきところにいきます。」


なんだっけか、あの精霊がいうには『記憶をもとに転送する魔法師』を探せばいいんだっけか。


そんな伝手があるはずもなく。


とりあえず、情報収集か。


RPGの基本だな。


村人にかたっぱしから話しかけないと次に進まないイベントだってあるんだから。


「えー、マスキュールさん。『記憶をもとに転送することができる魔法』をご存知ないですか?」


異世界転生のいいところは村人に要件をたずねることができることだな。


無意味な村人同士の交流なんて聞くことがなくなる。


なんだよ、恋人へと贈り物を考えている若者とか設置したやつ。


しかも、その贈り物が彼女の髪に似合う髪飾りで、彼女も贈り物を考えていてそれは彼の懐中時計に似合う銀細工のチェーンとかもうどんな賢者の贈り物なんだよ。


僕にはものを送り合うような人はいなかったので、そんな村人同士の交流はただただ無駄なテキストを読むことに他ならなかったが、今はその必要がない。


「申し訳ありません。わたくしをはじめ、すべてのエルフが転送魔法を使用できません。」


使えないな……


いかん、思っただけで相手に伝わるんだった。


場が凍る。


「それなら仕方ないな。」


「それが使えそうな者は知っていないか?」


敬われてしまうと僕の言葉も偉そうになってしまう。


自分の発する言葉と感情に齟齬があるみたいでもどかしいな。


「申し訳ありません。存じ上げません。」


空気が重いな。


知らないなら仕方ないだろうに。


まぁ、いい。


「しかし、王都ならば異界からの転移も可能とする大魔導士がいるらしいです。」


おいおいそれって僕を召喚したやつじゃあないのかい。


ちょっと、そいつの顔を見て、ひとひねりぐらいにはしてやりたいね。


僕の憎悪を察したのか老いぼれエルフが顔面蒼白になってしまう。


「そいつの居場所がわかるか?」


「正確な位置はわかりませんが、宮廷魔法使い様なので王都におられるかと思います。」


「王都はここより、東、徒歩で三日の距離でございます。」


「精霊のご友人殿、非礼を承知で申し上げます。我らの過小な生き物にはあなた様のお怒りはそれだけで毒となり、害となります。どうかお怒りをおおさまえください。」


「ああ、すまんな。」


だから、なんでスラっと偉そうな言葉が出てくるんだ。


また、おかしな精神異常におかされていないだろうか。


そうなったら、『分解』さんがどうにかしてくれるから大丈夫だろうけれど。


ここから東か。


とりあえず、そこに進むか。


エルフ感を書きたいのに、触れることすらできなかった。

小説って難しい。


本日も9時投稿が叶いましたが、完結してから投稿するのがマナーらしく。

その場の勢いで書きなぐっていることに申し訳なさを感じる今、現在です。

とりあえず、新作を発表するべくこの作品をいちはやく完結させたく思います!


なせばなる!の精神で臨みます。

みなさまの読了が私の励みです。

完結までお付き合いいただけたら幸いです。

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