アークウィザードの力見せてもらおう!
エクリのパーティー加入翌日。俺たちはデッドウルフを討伐した森へと足を運んでいた。
「エクリはなんで俺らのパティーに入ろうと思ったんだ?」
「昨日言ったようにデッドウルフが討伐できるくらいのの実力なら私の本気を出せると思いました。それに・・・私はアークウィザードという身でありながら多くのパティーから拒絶されてきました。」
アークウィザードを拒絶?アークウィザードは魔法のエキスパートだぞ?
「マサムネ、敵です!」
「戦闘準備して!」
アリアとウルシーが俺に向かって叫んでくる。
敵との距離は100メートル前後だ。
「ここは私にお任せください。見ていてください、これが私の本気です。」
「アークウィザードの本気・・・!」
「この世界に舞い降りし力よ。その力を放出し、世界を深紅に染めよ!ファイヤーブラスト!」
昼間の青空が一部的に真っ赤に染まる。
そして炎の球体が敵に向かって飛んでゆく・・・はずだったのだろうが、球体は的外れの地面に衝突し、その形を消滅させる・・・
「我が力は強力すぎて制御は難しいのです」
俺はエクリが拒絶されてきた理由を理解した。
「この、ノーコン魔術師がー!!」
「とんでもないやつを入れてしまった気がする」
どうすればいいんだ。
俺たちは一度町に戻り、エクリに席を外させ、俺、ウルシー、アリアそして多数の意見を反映させるためミケを召喚しておいた。
エクリをどうするかの話し合いを行っている最中だ。
「俺はあまり乗り気じゃないんだがみんなはどう思うんだ?」
「私はいいと思うわ、なんか面白そうだし」
「私もウルシーさんに賛成です。彼女もまた拒絶されたらかわいそうですし・・・」
「私はご主人様の決定に従います」
確かに俺たちがエクリをパーティーから外せば彼女はまたパーティー探しの日々に戻るだろう。
しかし、攻撃の当たらない魔術師だぞ?そんなやつをパーティーに入れて大丈夫なのか?
俺たちの目標は魔物の殲滅。そのためには強力な仲間の参加が必要になってくるはずだ。
「少し、エクリと話してくる」
「エクリ?」
「なんでしょうかマサムネ」
彼女は酒場の前のベンチに座っていた。
「エクリ・・・俺たちのパーティ以外にもあてはあるのか?」
「ありません。しかし、パーティーから外されたのならば探す必要があります」
やっぱりか。
「少し私の話を聞いてくれませんか?」
「ああ」
「私はこの町とは別の町で育ちました・・・」
パソコンの故障により投稿が遅れました。
ふつうはアークウィザードは職業ですが、この作品では種族みたいな感じで認識されています。