討伐報酬○○円!!
「じゃあ、その他の素材はギルドで買い取りますね」
俺たちはレイティアさんと剥ぎ取った素材の話をしていた。
「しかし、初陣でデッドウルフの討伐に成功するなんて過去にいないですよ!どうやってデッドウルフを倒されたんですか?」
俺が召喚した召喚獣が討伐したこと、俺の力のことをレイティアさんに話すととても驚いた表情を見せた。
「召喚獣が討伐したなんてどんな魔物を呼び出したんですか!でもそんな召喚獣を召喚できる召喚師はヴァルキアにはいなかったと思います。あなたがヴァルキアのなかで一番の召喚師と言う事になりますね」
俺が一番!?まあ悪い気はしないのだが。
「それではこれがデッドウルの討伐報酬および、素材の売却のお金です。きっちり1億円になります」
「「そんなにも!?」」
俺とウルシーの声が王宮中に響き渡った。
俺たちは稼いだお金で家を買った。
大した家ではないがこの町でパーティーで家を持っていることは珍しい。
そして俺たちは誰が最初にお風呂に入るかを決めていた。
「私が一番に入るんです!」
「お前は召喚獣何だから風呂なんか入らなくていいだろ!」
「では私が入ります」
「俺が最初だ!」
脱衣場の扉の前で戦いが始まった。
「じゃあ、じゃんけんで決めましょう」
「いいだろう」
こう見えてもじゃんけんは強い方だ。
(いやまてよ、二人が入った後の風呂か。後の方がいいんじゃないか?)
「どうしたのですか?マサムネニヤニヤして」
「いや、二人が入った後の風呂の方が…」
「「今なんて!?」」
結局は俺が最初に入った。
最後のウルシーが風呂から上がったあと、俺たちはリビングで明日からの生活の計画を立てることにしたのだが…
「ねぇマサムネ、明日は休みにしましょう」
「何を言ってるんですかウルシー。明日は狩りに行くんですよ!」
「アリアには悪いが明日は休みにしよう。俺も色々とやることがあるからな」
実は王宮からの帰りにギルドの受付嬢からあることで呼び出されていた。
二人には内緒で張っておいたパーティー募集の件で…