召喚獣が美少女って・・・
目を覚ますと小高い丘に立っていた。丘の下には大きな町が・・・町といっても石造りのゲームやアニメの建物みたいだ。
「ここはどこだ?」
さっきまでなかった体の感覚も戻り、俺の体には薄手の防具と腰には短剣が提げてある。なんの装飾もないシンプルなつくりの短剣だった。
「おきたんですね」
俺の後ろには白髪のショートボブにケモミミのついた美少女が立っていた。
「君は誰?」
彼女は俺のような防具を着ている。
「私はウルシー、あなたのサポートをするために召喚された召喚獣よ」
「俺の知る召喚獣は四足歩行だぜ」
「こんな感じがいいの?」
彼女は頬を赤らめながら四つん這いになる・・・
「そういうことじゃねぇよ!」
俺の声が空に響いた。
町まで降りてきた俺はウルシーからいろんな説明を受けた。
一時間くらいかかったが、大体のことは理解できた。
この都市『ヴァルキア』のこと、魔物戦争のこと。
「でも俺に与えられた力って?」
「あなたが授かった力は神の呼び声『ゴッドズ・コール』。私のようなチョー強い召喚獣を召喚できるヴァルキア屈指の魔法よ」
「お前・・・強いのか?」
ウルシーは強そうには見えない。彼女は俺よりも背が低く華奢な体つきだ。
「何なら今から戦う?」
「いいや・・・やめとくよ」
俺も決して強くはない。
「つーかどうやって召喚獣って召喚するの?」
「えっとー、まずは召喚したい魔獣を思い浮かべてみて。最初だから猫でも思い浮かべてみて。そしたら頭の中に召喚呪文が思い浮かぶから声に出していってみて?たぶんそれで召喚できると思うから」
たぶんって適当だな。
まぁやってみることに損はないか・・・
まずは思い浮かべる・・・ 猫、猫、猫
次は詠唱・・・
「我が魔力を喰らいし魔獣よ。力を覆し、そして世界を救いし魔獣よ。ソノヤ・マサムネの名の下に汝を召喚する!!」
世界が光に包まれる
「呼びましたー?ご主人様。」
そういって生前救ったはずの女の子が召喚された。
こんな感じで暇な時に投稿します。