俺の存在意義
「戦闘開始‼」
掛け声と同時にウルシーとアリアが走り出す。
「てりゃあ!」
ウルシーとアリアの繰り出す斬撃が「剣士の亡霊」を切り付ける。・・・が、その斬撃は鎧によって防 がれる。
「やっぱ斬撃は効果が薄いか・・・交代だ‼」
ウルシーとアリアが攻撃をはじいて後退する。
そして俺が前衛に出る。
「くらえ!」
俺の手には片手棍が握られている。
斬撃は効きにくいと思い、町の武器屋で買っておいたのだ。
俺の攻撃を受けた「剣士の亡霊」は後ろによろめいた。
「フレイムボム‼」
そこに合わせるようにエクリの魔法が命中する。
魔法の命中した「剣士の亡霊」は後ろに弾き飛ばされた。
しかし、すぐさま立ち上がり攻撃態勢に入る。
「やば・・・」
油断していた俺に向かって攻撃が入る。
何とか防御はしたが、壁まで弾き飛ばされた。
「いてて・・・これは骨が折れそうだ・・・いろんな意味で(ボソッ」
「なにしょーもないこと言ってるんですかマサムネ」
俺のギャグにエクリがツッコむ。
「ご主人様、大丈夫ですか?」
ミケが駆け寄ってくる。
「ああ・・・何とか」
しかし本当に骨が折れそうだ。俺の攻撃もあまり効いていない。
「どうするの?マサムネ」
考えろ、どうやったら奴を倒せる?
また魔力を使い切ってでも切り札を切るか?
相手が亡霊なら・・・
「ミケ! あいつに回復魔法をあてるんだ!」
「回復ですか?ご主人様」
「あいつが本当に亡霊ならあいつはアンデット系のモンスターだ。それなら回復系の魔法のほうが効く はずだ。俺がそこまで援護する!」
「わかりました」
俺の後ろにミケがついて走る。
大回りをして相手の背後に回り込む。
「今だ!」
「ヒーリング!」
敵を中心として、魔法陣が生み出される。
そして、青白い光とともにヒールがかけられる・・・
ミケが魔法をやめるころには「剣士の亡霊」は消えていた。
俺たちは町に戻り、又もや多額の討伐報酬のお金を手に入れた。
「こんなにうまくいっていいのかよ・・・今回サモナーっぽいことして無くね?」
まあ・・・いいか
また平和な毎日が戻ってくる
更新遅くなってすいませんでした。
これから忙しくなるのであまり投稿できるかはわかりませんが、次回も読んでいただけたら幸いです。