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ごっどぶれすゆー スサノオ様本気出す?  作者: 宮城 英詞
光の戦士

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光の戦士

風が吹き荒れ、砂塵を舞い上げる。

複数のスサノオ様と対峙しながらも、アマテラス様は一言も発しなかった。

だが、体から発する光、そして風が彼女を避けて通る不可思議な現象から、その霊威がいま岩倉さんの中に健在であることの証明であるようだった。

それにスサノオ様は構えたままにやりと笑う

「どうやら、部分的にしかここに降ろせんかったみたいなや?せやけど容赦はせんで!」

 言うや否や、スサノオ様が強烈な息吹を吹きかけた。

それは小さいが強烈な爆風となってアマテラス様を襲う。

それにアマテラス様は両手を向けてそれを迎え撃った。

アマテラス様が構えると、光輝く壁が現れる。

突如現れたそれは強烈な爆風を難なく受け止めた。

五柱のスサノオ様が起こした爆風がまるで吸い込まれるように消えていく。

「……すごい。スサノオ様の本気をまともに受けてる!」

「おそらく、穢れを払うための力だけを降ろして来とるんですわ。お話はできまへんけど、力は互角以上でっせ。」

 俺の言葉に興奮した様子で答える恵比寿様。

 なるほど、何しろ日本中の力を集中した霊威だ、完全に降臨したらいろいろ問題があるので必要な部分だけ岩倉さんにインストールした状態なのだろう。

 スサノオ様もその力の強さに驚いたようだった。

 そして、その反応に対応してアマテラス様が動いた。

「ヤァ!」

 両手の手の平を胸元でクロスさせると、手を振り上げ、手刀で空を切る。

 すると、その手からノコギリのような刃をもった光の輪が現れ。スサノオ様に襲い掛かった。

「ぬおう!」

 突如現れた、光輪に面食らって交わすスサノオ様達。だが、逃げ遅れたスサノオ様がまるでハサミで切られた紙細工のように真っ二つになった。

 その姿はまるで……。

「(自主規制)みたいやな。」

「……確かに、(自主規制)みたいですね。」

 千住院に言葉に俺は頷いた。

 何かどこかで見たような光景だが、恐ろしく高度な神々の戦いである。

 我々が口も手もはさむことはできない。

 そんなことを言っている間にスサノオ様達は次々に繰り出す光輪に切り刻まれていく。

 距離を取る不利を悟ったかスサノオ様の最後一柱がアマテラス様に駆け寄った。

「ぬぅん!」

 丸太のように太いスサノオ様が渾身の一撃を放つ。

 それをアマテラス様は、紙一重で身をかわした。

 スサノオ様の拳が空を切り、大地を打つ。

 次の瞬間、ドン!という大きな音がして大地を揺らし、土砂が舞い上がった。

 こちらはこちらで、恐ろしい力である。

 こんなものが直撃したら、人間の体など粉微塵に砕け散ってしまうだろう。

 そしてスサノオ様はどこまでも楽しそうであった。

「……やるのう。こんな本気で戦うのは何百年ぶりか解らんわ!」

 そして、対峙する二人。

 どうやら格闘になるとアマテラス様は不利のようだ。彼女はじりじりと後退しながらさらに禍々しい気を放つスサノオ様から距離を測る。

 再び睨み合う二柱の神々。

 だが、次の瞬間、アマテラス様の方に異変が起きた。

 彼女の光がちかちかと点滅し始める。

 それに伴い、彼女の強烈な霊威に揺らぎが起きていることが感じられた。

 それに恵比寿様は困り顔でオロオロし始めた。

「あかん!やっぱり人間の体に降りてきて力を使うんは消耗が早いんや!この調子やとこの力を使い続けるのはあと1分あるかないかや!」

「まんま(自主規制)やないか!」

 千住院のツッコミはさて置き、確かにこんな強力な力、無尽蔵に使い続けることはできないだろう。岩倉さんの体への負担もある。

 ……となると。

「……次の一撃で勝負が決まる。」

 月並みだが、そう言うことになるのだろう。

 俺たちは固唾を飲んで二柱の神々を見守った。

 全身の筋肉を強張らせ、力を溜めるスサノオ様。

 対するアマテラス様はあくまで自然体でいるように見えるが、いつでも動けるよう袴の下ではつま先で立っているのがわかる。

 無防備なようで隙のない姿勢。武術の達人のような構えで彼女は隙を伺っているようだった。

 そして俺は、アマテラス様の指先に徐々に残りの力が集中していることに気づいた。

 残りの力を集中している。

 間違いなく、次の一撃で決着をつける気だ。

「ぬぅん!」

 先に動いたのはスサノオ様だった。容赦のない拳がアマテラス様を襲う。

 だが、彼女はそれを待っていたようだった。

 襲い来る拳をひらりとかわし、距離を取る。

 そして、拳を大振りして姿勢を崩したスサノオ様に向かってアマテラス様は手を十の字に交差させた。

「決まった!」

「(自主規制)や!」

 俺たちが興奮してそう叫ぶと同時に、アマテラス様の手から光が放たれる。

 それは虹色の光を放ちながら、スサノオ様に襲い掛かった。

「ぬおぉぉぉぉ!」

 集約したビーム光に焼かれ、たまらず叫ぶスサノオ様。

 彼はそのまま悶えつつよろよろと後退したが、そのまま形を保てなくなり、光の流れに押し流され、そして轟音と共に四散した。


「……勝った。」

 どこかで見たような光景な気がするが、ともかく浄化は完了した。

 あれだけ大量にいたスサノオ様は払われ、周囲には清らかな空気が流れている。

 俺はアマテラス様に深々と礼をした。

「アマテラス様ありがとうございました!」

 隣では、千住院が拝んでいる。

 アマテラス様はそれに笑顔で頷くと、ゆっくりと空を仰ぎ。

 そして、その場に抜け殻となった岩倉さんがその場に倒れこんだ。

 慌てて、それを受け止める俺たち。

 どうやら神はその役目を終え。立ち去ったようだった。


胸に秘めてる 霊威は光

自慢の光で

悪を討つ

神の国から僕らのために

来たぞ我らがアマテラス


どこかで見たよな戦いだけど

穢れと罪は祓われて

さてこれからどうなるか!

次回更新まっててね!



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