表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/83

第10回『人類を狙う深夜の狩人・ヒューマンキャッチャー1』

この小説に目を留めていただきありがとうございます。

皆様の暇つぶしになれば幸いです。

 この世界にはさまざまな生き物――モンスターが存在しています。山と見紛うほどに巨大なドラゴンをはじめとして、陸海空を問わず人間よりもはるかに広大な範囲に生息するモンスター達。

 しかしその生態を知っている人は、意外と多くありません。私たちにとって身近な存在でありながら最も遠い存在。

 そんな異世界のモンスター達の生態に、迫っていきましょう。


 第10回では、私たち人間にとって直接的な脅威となるモンスターである、ヒューマンキャッチャーを紹介します。

 モンスターの多くは雑食性で、モンスター、動物、人間と区別することなく何でも食べます。しかしこのヒューマンキャッチャーは、人間だけを食料としてターゲットにしているモンスターです。

 明確に人類だけに危害を加えるこのモンスターは、非常に危険なモンスターと言えるでしょう。


 人だけを狙って襲うヒューマンキャッチャーは、一体どのような手段で襲うというのでしょうか。動物の延長線上ともいえる他のモンスターとは違い、明確に人類の敵ともいえるこのヒューマンキャッチャー。

 彼らの生態はどのようになっているのか、それを知ることは私たち自身を守ることにも繋がります。


 今回はレナード博士だけでなく、ベテラン探索者であるイチロー・タナカ氏も招いてヒューマンキャッチャーの生態に迫ります。これは学術的な側面以外にも、探索者から見た生態も知るためです。

 二つの視点から解説をして貰うことで、より詳しくヒューマンキャッチャーの生態を知っていきましょう。。

 それでは世界モンスター紀行、はじまりです。




●世界モンスター紀行

 第10回『人類を狙う深夜の狩人・ヒューマンキャッチャー』




 太陽が沈み、月が空の中天へと昇る時間帯――深夜。

 ヒューマンキャッチャーはモンスターすらほとんど活動しなくなるこの時間、ようやく行動を始めます。

 今回の舞台となるのは都市と都市をつなぐ、コンクリートで舗装された街道……ではなく、その横にある森林地帯の外縁部です。カメラをそのあたりに向けてみれば、木々はほとんどありませんが、代わりに背の高い草が生い茂っているのを確認することができるでしょう。


 この生い茂った草の間こそ、ヒューマンキャッチャーが潜んでいる場所なのです。

 彼らはその全長が10m以上にもなる巨大な体を持ち、一見すると巨大なトカゲのように見えるモンスターです。しかしこうして遠目に眺めている分には、どこに10mもの巨体が隠れているのか見つけられません。

 これは月明かりしかない闇夜ということはもちろんですが、彼らが隠れることに関しては森林や平原部において右に出る者がいない名手であるということも関係しています。


 ヒューマンキャッチャーは、カメレオンのように周囲の景色に合わせて体の表面の色を変化させることができます。

 さらに10mという巨体をまるで折り紙のように畳むことができるのです。では、草むらの一部分にカメラをズームしてみましょう。

 すると、そこには10mの体を3分の1ほどに折り畳み、さらに周囲の色と同じ暗い深緑色になったヒューマンキャッチャーを見つけることができました。


 巨体だという先入観を持ち、目に頼って彼らを見つけようとすれば、まず見つけることはできないでしょう。

 生物として非常識なほど、さまざまな潜伏スキルを持つヒューマンキャッチャー。今回は吸血蝶の時と同じく、遠距離からの望遠カメラを使って、彼らの観察をすることとなります。


 望遠カメラを使うのは当然ながら近距離での撮影が危険ということもありますが、万が一が起きた際に対処するために離れていた方が良いという理由もあります。

 ちなみに探索者たちの間でも、特定の方法を除けば基本的に遠距離からスナイパーライフルなどの銃器で仕留めるというのが普通となっています。



「近距離で奴らに挑むのは自殺行為だ。これは別に腕の問題とかじゃなく、近距離に近づけばたとえ上級探索者であっても死亡する確率の方が高い」



 そのように話してくれるのは、今回同行してくれる中級探索者のイチロー氏。

 彼は探索者として20年以上活動しており、ヒューマンキャッチャーも数多く狩猟してきた実績を持っています。さらに彼は数少ないマジックユーザーであり、今回の取材中に万が一が起きた際の対処もお願いしています。

 そして彼が語ってくれたように、ヒューマンキャッチャーへ近づくというのは、一般人はもちろん人類としては最高峰に位置する上級探索者でさえ危険なことなのです。






読んでいただき、ありがとうございます。

その2へ続きます。


※誤字脱字などありましたら、感想などで教えてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ