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プロローグ

 突然だが、みんなは努力と天才はどちらがまさっていると思う?俺は当然、天才の方がまさっていると答える。凡才の人間がたぐいまれなる努力をして天才を超えられたとしても、同じ量の努力を天才にやられたらあっさりと敗北するだろう。世の中は平等じゃないってことだ。


 2040年、突然魔法が使える人間が生まれた。当時の世間はそれを突発的な遺伝子の暴走と呼ぶことにしたようだ。本来人間の進化というのは何千年の時を経て発生していくものであり、数年単位で進化するということはまずありえない。

 当の政府は未知というものを恐れ、魔法が使える人間を迫害し差別したという。しかし魔法が使える人間がひとり生まれた以降、魔法が使える人間が次々と世に誕生していった。


 やがてだんだんと魔法が使える人間の方が多く生まれていくようになった。そして現在は2120年。魔法が使える人間の割合は約9割にまで上り詰めた。

 もはや魔法が使えない人間の方が世間からは疎まれ、好奇の目に晒されることになるのだ。


 やがて普通の学校は全て廃校となり、世界には次々と魔法学校や学園が建設されていった。やがて政府は車・バスなどの移動の際に使う科学技術にさえも魔法を応用するようになった。

 そう、魔法はわれわれ人類にとって欠かせないものになったのである。魔法が使えない人間は異端であり、魔法が使えない人間に人権はない。

 

 おっと、紹介が遅れて申し訳ない。俺の名前は如月吹雪(きさらぎふぶき)という。この魔法が全ての世界で、魔法が使えない主人公だ。これはどうしようもない俺の3年間の学園生活の物語である。




 

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