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もう一戦の決意

 朝になり起きて下に行くと、もう皆起きていた。

 私は朝の挨拶を交わして席に座り朝食を頼んだ。

 それと待っている間に昨日のあの後のことについて聞いてみることにした。


 私たちはギルドに依頼達成の報告をした後は宿に帰たが、ゴートさんとスクルさんはギルドにのこったのだ。その理由が気になったから聞いてみることにした。

 おそらくオークのことだとは思うのだが、なぜ報告したかが知りたかった。周りの村などに被害が出ていたわけでもないし、オークが沢山いたわけでもなかった。だから聞いてみることにした。


「それはな、本来あんな森の浅いところにアークは出ないんだ。普段オークは森の中枢くらいのところにいるんだ。だから上に報告してもしものことがないように上に報告して調査を依頼したんだ。」


 結果はあまり良くないことだった。どうやらあのオークの出現は異常事態だったようだ。

 昨日私たちが行った場所は森の浅いところだった。あそこはそこまで強いモンスターはおらず、ゴブリンやグローブと言った弱いCランクの魔物からから強い魔物でもBランク程度なんだそうだ。だから初心者の冒険者がよく狩りをするところなんだそうだ。そんなところにランク7の魔物がいることはありえないそうだ。

 そうな異常事態を放っておいたら危ないということで上に報告したそうだ。

 

 なるほど、これは異常事態だと思う。そのことについて話し終えて少し考えていると朝食が来た。私はとりあえず考えるのをやめて食事を楽しんだ。


 朝食を食べ終えて休憩した後はギルドに向かった。そして毎回の如く掲示板に向かって行った。

 そして掲示板を見ているとさささ変なのに気がついた。掲示板の多くがオークの依頼で埋まっていたのだ。パーティーの皆はそれに気づいて険しい顔をした。

 そして掲示板を見ていると声がかけられた。みんなでそっちの方向に向くとギルドの受付嬢がいた。受付嬢はゴートさんとスクルさんに用があるようで二人を連れて行った。

 その間私たちは席に座って待つことにした。待っている間はフィーユと遊んでいた。言葉遊びや手遊びをしたが、その間のサイノさんたちの視線がすごかった。もうすごく微笑ましそうな目で見られていた。

 そうして待っていると、二人が帰ってきた。


「帰ってきて早々で悪いんだが、今からアークを倒しにいかなければならなくなった。これはギルド側からの依頼だ。怖かったらイムとフィーユは待っていてもいいからな。」


「そうだな、これは危険な依頼だ。怖かったら待っていてもいいぞ。その方が安全だ。」


「行ってもいいのであれば行きます。私がいると邪魔かもしれませんが、同行したいです。」


 私がそういうとゴートさんとスクルさんはにっこり笑って言っていいと言われた。これは試されていたんだろうか?たけど行っていいと言われたからにはしっかりと活躍しよう。前回は何もしていなかったからね。

 そう意気込んでいるとフィーユが


「私も行く。」


 といった。これを待っていたのかゴートさんはフィーユが言った後に出発するといった。

 私は今回こそ活躍しよう、そう意気込んでみんなと一緒にギルドから出てまた森に向かった。


 森に着くと、中に入って探索を始める。だが今回はいつもと違って目的地があるようだ。いつもは敵を探すのも適当に色々なところに行っていたが、今回は予め行く場所が決まっているようだ。

 昨日オークがいた場所とは違うところに向かっているようだ。だけど森の中枢に行く気配はない。多分森の浅いところにいるのだろう。ギルド側からの依頼なのだから相当深刻なのかもしれない。

 それとゴートさんたちは本当に凄い人たちだったんだな。ギルド側から依頼されている人なんてそうそういないだろう。フィーユに聞いてみると頼られている強い人たちがギルド側から依頼をされるそうだ。

 そう考えるとゴートさんさんたちが相当強いということがわかった。これは本当に足手纏いにならないように頑張らないといけないな。

 すると不意にゴートさんから声をかけられた。


「よし、イム!お前とフィーユ二人で倒そう!大丈夫だ、オークは一体だけだし俺たちもついているからな!」


 え?驚いて返事ができなかった。急にそんなことを言われてもできるかどうかはわからない。だがやるからにはしっかりとやろう。足手纏いにならないと決めたからにはしっかりと戦おう。

 そう思いながらフィーユを見ると口を開けて固まっていた。だがこれは普通のことだと思う。私はまだ冒険者を初めて数日だからCランクなのだ。さらにフィーユは戦闘経験が少ないから戦うのにあまり慣れていない。


 私はしっかりとフィーユを守ってあげないといけないな。なぜならお姉ちゃんだからね。

 

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