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オーサカ☆ラバーズ

作者: 狩屋ユツキ

【台本利用規約】

ここに置いてある台本については、商用、無償問わず自由にお使いいただけます。

報告の義務はありません。

但し自作発言、大幅な内容改変などはお控え下さい。


出来たら作品名、URL、作者名をどこかに書いていただけると嬉しいです。

オーサカ☆ラバーズ


作:狩屋ユツキ



【つぼみ】

高校一年生。

生まれは東京、育ちは大阪。

元気でノリのいい性格。



貴教たかのり

高校二年生。

生まれは大阪、一時期東京、今は大阪。

少し天然ボケ気質だが、ツッコミは鋭い。




15分程度




男:女

1:1




つぼみ♀:

貴教♂:




※世界観を壊さないアドリブ歓迎です。

 関西弁は所々標準語に直しております。

 大阪の雰囲気はあくまで「なんとなく」で頑張ってください(笑)


------------------


(夕方、商店街にて)


つぼみ「なんかないん!!」


貴教「何が」


つぼみ「今日何の日か知っとる?!」


貴教「俺らが付き合って一年目記念日」


つぼみ「そう!!やのに……」


貴教「アイス奢ったったやろが」


つぼみ「それだけかい!!」


貴教「このあとでたこ焼き奢ったるつもりやったけど」


つぼみ「それだけかい!!ていうか順序逆やない?!しょっぱいもんのあとに甘いもんやないの?普通!!」


貴教「ええやん、今日暑いし、甘いもんのあとにしょっぱくても」


つぼみ「そ、それはそうかもしれんけど……」


貴教「……何なん、つぼみは一体何が不満なん、それで」


つぼみ「……今日、うちら付き合って一年記念日なんよ?もうちょっとなんかあってもええやん……」


貴教「そう言うてもなあ……。今日は平日やし。ガッコ帰りやし」


つぼみ「ゔ」


貴教「改めて今週の休みにデートすればええやんって、この間は言うとったやん、お前も」


つぼみ「そうやけど……でもなんか当日に特別があってもええやん!!!」


貴教「ほな聞くけど……結局お前、何がしてほしいん?」


つぼみ「え」


貴教「ほら、出てこんやん」


つぼみ「う、うううー……」


貴教「文句があるんやったら先に答え出してから言えっていっつもゆうとるやろが」


つぼみ「そ、そうやなくて……」


貴教「あ、つぼみ、アイス溶ける」


つぼみ「うわやばっ!!」


貴教「だからカップにしとけ言うたのに、コーンじゃないと嫌やって言うから」


つぼみ「アイス言うたらコーンやろ?!タカのカップは邪道や!!」


貴教「いっつも食うより先に零しとるお前に言われてもいっこも響けへんわ」


つぼみ「あうー……」


貴教「それよりアイス食いいや。ホンマに溶けて手ぇベタベタになるで」」


つぼみ「(無言でアイスを食べる)」


貴教「(笑って)世話の焼けるやっちゃで、ホンマ」


つぼみ「(食べながら)らって、タカが(訳:だって、タカが)」


貴教「はいはい、俺が悪うござんした。……で?このあとたこ焼きは食うん?」


つぼみ「(食べながら)食ふぇる(訳:食べる)」


貴教「食い意地は一年前と変わらんなあ」


つぼみ「食い意地だけかい!!!」


貴教「そない言われても、胸も尻も成長してるように見えん彼女やし……(右ストレートを食らって)ぐはっ!!」


つぼみ「率直に言い過ぎや!!それに成長してるもん!!あんまり見えんだけで……」


貴教「まあ俺らプラトニックラブ貫いてるからなー」


つぼみ「うちはええ言うとるのにタカがなんにもしにけぇへんのやん……」


貴教「そんなこと言うたかて、二人してまだ子供なんやから。せめて俺が働けるやったら別やけど」


つぼみ「そんな進んだこと言うてないわ!!」


貴教「あれ?」


つぼみ「(小声で)……キスもほっぺたまでやん……」


貴教「(にやにやしながら)ふーん」


つぼみ「な、なんよ、ニヤニヤして」


貴教「いんや、おひぃさんのお望みは唇のちゅーやったんかと思ってなー」


つぼみ「!!」


貴教「そうかー、ずーっと待っとったんかー」


つぼみ「待ってないもん!!」


貴教「まあ、俺も我慢しとったし」


つぼみ「え」


貴教「つぼみ、アイス口についとる(リップ音)」


つぼみ「んっ!!」


貴教「……ごっそさん」


つぼみ「…………」


貴教「何。すごい顔になっとるけど」


つぼみ「う、うちのファーストキス……」


貴教「あ、ファーストキスやったんや」


つぼみ「うわーん!!!全然ロマンティックやないー!!!!!」


貴教「うわ、マジ泣き」


つぼみ「うう、ひっぐ、うちのファーストキス……」


貴教「ええー……ここはサプライズで驚いてもらうところやったんやけど……まさかファーストキスとは思わんかったわ……」


つぼみ「タカはファーストやないん!?」


貴教「うん」


つぼみ「二段ショックやー!!うわーん!!!」


貴教「中学のときに付き合ったオネーサマに初キッスは奪われてマス……ってのはどうでもええな。あー、悪かったって、つぼみ泣きやめやぁ」


つぼみ「いらん情報まで付け加えられて泣かんほうがおかしいわ!!うわあああああん!!!!」


貴教「はあ、しゃあないなあ……(つぼみを抱き寄せる)」


つぼみ「あ……」


貴教「……一応言うとくけど、商店街のど真ん中で抱き合うとか、今俺ら商店街で一番の注目の的やからな」


つぼみ「!!」


貴教「やから、はよ泣きやめ。そのブッサイクな顔、他の奴らに晒したないやろ」


つぼみ「う……」


貴教「お前のブッサイクな顔知ってるんは俺だけで十分やっちゅうねん」


つぼみ「ちょ、それどういう意味やねん!!」


貴教「鈍いんもええ加減にせんとただの阿呆やぞ。……お前の色んな顔知ってんのは俺だけで十分やっちゅうてんの」


つぼみ「……っ!!…………タカ、何処見てんの」


貴教「やかましわ」


つぼみ「耳まで真っ赤やけど」


貴教「やったら恥ずかしこと言わせんなや!!」


つぼみ「……ふふっ、タカの照れんの、初めて見た気するわ」


貴教「泣き止んだんやったら離れぇ!……あーあ、涙と鼻水で服グシャグシャになったわ」


つぼみ「鼻水はつけてへんわ!!」


貴教「どうやろなあ」


つぼみ「つけてへんって!!そんな汚い泣き方してへんもん!!」


貴教「十分、阿呆面晒しとったで?」


つぼみ「こんの……っ!!(右ストレートを放つ)」


貴教「おっと。そう簡単に食らうと思ったら大間違……(左ストレートを食らう)ぐっはあああ!!」


つぼみ「ついに、この黄金の左を使うときが来てもうたようやな……」


貴教「え、ええパンチや……その左なら世界を狙える……ぐふっ」


つぼみ「漫才はこの辺にして次、たこ焼き食べに行こよ」


貴教「え、俺のボケはスルーなん?」


つぼみ「うち部活終わりでお腹空いてんねん。はよたこ焼き食べたい」


貴教「(ぼそっと)やっぱり色気より食い気やんか……」


つぼみ「なんか言うた?」


貴教「いーや、なーんも言うてない」


つぼみ「じゃあはよ行こ。うちあそこがいい、あの商店街端の立ち食いたこ焼き屋」


貴教「いつも並んどるところやん。並ぶで?」


つぼみ「いつもやったら嫌やけど、今日は特別感出したい」


貴教「はいはい」


つぼみ「じゃあレッツゴー!!」


貴教「(歩き出しながら)それにしても一年かー、早かったなあ」


つぼみ「(歩き出しながら)あっという間やったなあ」


貴教「お前の一目惚れで告白されたんが始まりやったな」


つぼみ「う、それは言わんといて……なんや、すごい恥ずかしいわ」


貴教「最初は借りてきた猫みたいやったのに気がついたらどすーんと居座る家猫になりおってからにー」


つぼみ「うちはいつだってかわいい子猫ちゃんやわ!!」


貴教「いーや、今はうちにいるタマと変わりないわ」


つぼみ「オスやん!!しかもデブやん!!」


貴教「この腹の辺りとかよう似てるわ」


つぼみ「ひど!!!」


貴教「あはは、軽い嘘やん。つぼみはいつも可愛らしよ」」


つぼみ「う、ううー!!タカのそういうとこなんか腹立つ!!」


貴教「ほら、着いたぞ。うわ、相変わらず列エゲツな」


つぼみ「そう?こんくらいなら三十分も待てば行けるんちゃう?」


貴教「たこ焼きに三十分かけて食う気がしれん」


つぼみ「一年記念日」


貴教「はいはい」





つぼみ「いっただきっまーす!!」


貴教「いただきます。……あ、美味い」


つぼみ「待った甲斐あったわー!!外ふわふわ、中とろーり、タコも大ぶり!!」


貴教「味の種類も色々あったな。俺は塩にしたけど、つぼみは普通のソースやろ?他にもねぎだくマヨネーズに七味唐辛子、辛子醤油なんてのもあったなあ」


つぼみ「今度から時々通わへん?」


貴教「待ち時間さえなければなあ……」


つぼみ「文句言わんの。美味しいモンの前には努力が必要やねんから!!」


貴教「待ち時間は努力してへんやろ」


つぼみ「あ、その塩っていうんも一個食べたい」


貴教「好きなだけ食ってええぞ。俺もソース一個くれ」


つぼみ「一個だけな」


貴教「そういうとこお前ホントブレないんな……」





つぼみ「お腹いっぱいー!!」


貴教「俺はまだ入るけどな」


つぼみ「さすが食べざかり」


貴教「晩飯待ってるから、そろそろ送るわ」


つぼみ「そやね、そろそろ日も暮れてきたし」


貴教「……今日楽しなかった?」


つぼみ「……楽しないわけないやん」


貴教「良かった。お前に楽しない言われたら、俺立ち直れんところやったわ」


つぼみ「休みのデートは別で楽しみにしてんのやから、サプライズ待ったなし」


貴教「(吹き出して)……わかった、なんか考えとくわ」


つぼみ「(ウキウキで)ふふー。楽しみにしとくー」


貴教「ほら、着いたぞ。つぼみの家」


つぼみ「あ、ホンマや。話してると早いなあ」


貴教「で、ほら」


つぼみ「?」


貴教「手ぇ出して」


つぼみ「ん?」


貴教「一周年記念プレゼント」


つぼみ「……」


貴教「いつ渡そうかと思ってたんやけど、ここが一番ええかなって」


つぼみ「……開けてもええ?」


貴教「おお」


つぼみ「……うわ、可愛らしペンダント……!!」


貴教「うちのガッコアクセサリー禁止やろ?でもそれならブレザーのシャツの下に着ればバレへんから(言いながら自分のシャツの襟をくつろげる)」


つぼみ「あ、おそろい……」


貴教「ペンダントトップ合わせるとハートになるんやって。……つぼみそういうん好きやろ?」


つぼみ「…………」


貴教「気にいらんかった?」


つぼみ「気に入らんわけないやろ馬鹿!!(抱きつく)」


貴教「うぉわ!!」


つぼみ「一生大事にするわ!!こんなん毎日つけていくわ!!馬鹿!!タカの馬鹿!!!」


貴教「……せめて阿呆がええなあ……」


つぼみ「タカの阿呆!!」


貴教「そういう意味とちゃうんやけどなあ……(笑いながらつぼみを抱きしめる)。好きやで、つぼみ」


つぼみ「うちも、大好きや!!」








作業BGM:倖田來未「恋のつぼみ」

【連絡先】

@MoonlitStraycat(Twitter。@を半角にしてください)

kariya.yutuki@gmail.com(@を半角にしてください)


反応が早いのはTwitterのDMです。

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